13.要素の数々(1)
要素指定コースで用意されている要素には、大きく分けて『舞台』、『主人公の特徴』、『その他登場人物の特徴』、『作品の特徴』がある。
1)舞台
物語が進行する場である。主人公達が主に活躍する場所と言ってもいい。
これには日本という主要な国名や、アジア・アフリカ・ヨーロッパという七大陸の地域や、異世界・並行世界・宇宙という広大な世界や、小学校・中学校・高校・大学・職場という狭い世界が選べる。これらはプルダウンから選べ、ざっと40種類は超えるが、偏りも見られ、チョイスの仕方が世の中の小説に多いものなのか店側の好みなのかは不明。
さらにここに時代と特定の場所が自由に組み合わせられる。例えば、日本のみ指定、日本で近世を指定、日本で近世で宿場町を指定、という組み合わせが可能だ。時代は現代・古代・中世・近世・未来から選ぶ。特定の場所は50種類くらいあるが、自由入力も可能だ。
自由入力を使うと、例えば『異世界のhogehoge国のアリシア学園』にしたい場合、特定の場所を『hogehoge国のアリシア学園』にして『異世界』と組み合わせる。時代を未指定にすると異世界ならデフォルトで中世っぽくなる。特定の場所を未指定にすると、AIが決める。
なお、自由入力は200文字まで入るが、ここにあまりに細かい指定を記述した場合にどう解釈されるかはAIのみぞ知る。また、公序良俗に反する等の不適切な表現を記述すると、AIはエラーの扱いにして受け付けない。
2)主人公の特徴、その他登場人物の特徴
主人公から脇役までの登場人物の特徴を決めるもので、指定の仕方は共通である。
これには名前・性別・年齢・性格・職業・姿を決められる。名前と姿は自由入力だが、他はプルダウンからの指定と自由入力の両方を選べる。不適切な入力をAIがエラーと判定するのは舞台の場合と同じ。
赤ん坊の場合、職業はもちろん『無職』となる。名前のない年齢不詳の雄猫を主人公にする場合は、名前は『なし』、性別は『オス』、年齢は『不明』、職業は『猫』となる。名前があって推定年齢もあって性別不明の人外は、例えば名前『ニーナ』、性別『不明』、年齢『十歳台』、職業『人外』と指定する。
これらの指定には『お任せ』というのがあって、AIに決めさせることも出来る。面白いキャラを作ってくれるのを楽しみにしたい場合は、これだけは譲れない項目以外を『お任せ』にする。なお、期待が外れたとき、金返せ攻撃は慎もう。
性格に関しては、プルダウンで選ぶ項目が外向的・内向的・感情的という研究者の性格分類みたいなものや、おっとり・ツンデレ・ヤンデレみたいなものまであり、いまいち基準がはっきりしないが、気に入らない場合は自由入力の助けを借りる。200文字まで入るので性格にしては書きたい放題だが、子細な記述はなんと解釈されるのかがAI次第なので、適度にまとめる方が無難。
その他の登場人物の特徴も主人公と同じだが、登場する脇役を全て指定する必要がある。AIがサプライズで新キャラを登場させることはない。なお、モブキャラはもちろん指定不要で、AIが適宜登場させる。
登場人物の家族関係、交友関係、上下関係は、職業の自由入力で例えば「人外。ニーナの母」と指定する。自分の子供が親になるような矛盾した指定は、AIがエラー扱いにするので注意したい。
もし、主人公が赤ん坊から大人になる途中で養子に出されて名前が変わって、としたい場合、このコースでは指定できず、後で出てくる筋書き指定コースを選ぶことになる。