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120.みんなで投稿作家

 その後、話題はシオリとユキとカンナの三人の投稿小説に移った。


 シオリの投稿した小説は、純愛物だが、まだまだ無名なのでアクセスは微々たるもの。


 ユキは、SFに挑戦中。男性のアンドロイドと人間の女性の出会いを描いたものだが、投稿サイトのSF物の人気が少ないので、こちらもアクセス数が伸びない。


 カンナは、異世界での魔法少女の冒険を描いたもの。こちらは、投稿サイトでは異世界物が大はやりなので、そこそこのアクセスはあるが、競争が激しいジャンルなので、ランキングで苦戦している。


「ユキは、またエターにならないようにしないとね」


「受験が忙しくなる前に書き上げるつもり。アクセス数を気にしていたら何も書けなくなるから、自分が書きたい物をきっちり仕上げるつもりで最後まで頑張る。受験勉強は――夏休み入るくらいから頑張ればいいですよね、シオリさん?」


「え……ええ、まあ」


「あれぇ? シオリさん、自信なさげ。ユキ、もうちょい、前倒しにした方がいいんじゃない?」


 それから、三人がそれぞれの作品の良いところや改善すべき所を語り合っていると、


「私も投稿するぞー」


 と、ミキが突然の投稿作家デビューを宣言した。


「「「えー!?」」」


「な、何? そんな驚かないでよ! これでも、たくさん書きためてるんだよ」


「初めて聞いたんですけど」


「なんだよ、シオリ! 門出を祝福してくれるかと思ったら、それかい!」


「じゃあ、後で読ませて」「読みたいです」「読ませてください」


「……ちょっと、バイトが忙しいもので」


「じゃあ、いつデビューするの?」


「……シフト表、見ておく」


「ミキさん。書く前に、AI新書店別館で()()()()()()()()()()()()ですよ」


「読んどるわい!」


「それは、毎日お店に通っているシオリさんの方では?」


「うっ……何も言えん」


 四人がドッと笑った。

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