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115/121

115.攻撃者の特定

「有線LAN接続……完了。

 VPN接続……完了。

 定義パターン最新化……完了。

 センター接続……完了。

 ログ解析依頼……完了。

 ログ送信…………………………完了。

 解析結果受信…………………………………………完了。

 攻撃パターン……DDoS。

 送信元アドレス……偽装。

 侵入経路特定……完了。

 経由プロバイダー特定……完了。

 送信開始時刻取得……完了。

 送信元特定……………………完了。

 会員照合……完了。

 強制退会……完了。

 告発手続き……完了」


 シオリたちも客達も、全員がポカーンとした表情でセバス君を見つめていると、彼はニコリと笑った。


「ご安心ください。皆様の読書を邪魔していた人には、しかるべき処置を執りました」


 このしかるべき処置については、何も語られなかった。


 シオリはセバス君を見つめながら、ミキの耳元で囁いた。


「ねえ。結局どうなったの?」


「ん? ……おそらくだけど、AI新書店別館の会員の誰かが、サーバーにDDoS攻撃を仕掛け、追跡調査で人物を特定されて強制的に退会させられた――ってとこかな」


「誰が?」


「それはわからないけど……」


 そう言ってミキはフッと鼻を鳴らして笑う。


「どうしたの?」


「案外近くにいた人物だったりしてね」


 その言葉に()()()()を思い浮かべたシオリは、血の気が引いて体を小刻みに震わせた。


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