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111.三人タワーの完成

 三人タワーは、二段タワーとも言うが、下の二人が向かい合って肩に腕を乗せるように組んで土台を作り、その上に一人が立つ組み体操の一つ。


「みんな、背丈がほぼおんなじだから、体重軽い人、手を上げて……って、聞くのも失礼だよな。さて、どうすっか……」


「ミキ、そんなことより、時間がないから早く決めて」


「ういっす。んじゃ、ユキちゃん上、うちとシオリは下。カンナちゃんは、ユキちゃんが落ちたとき受け止められる位置にいてもらっていい?」


「まっかせーなさーい」


「よく知ってるね、そんな言い回し」


 シオリとミキが向かい合ってしゃがみ、互いの腕を伸ばして組んでから頭を下げた。靴を脱いだユキは、二人の首の付け根付近に「ごめんなさい」と言いながら片足ずつ乗せてしゃがむ。それから、下の二人が「いっせーの」で立ち上がるのだが……二人の呼吸が合わず、ユキが落下する。


 客達が見守る中、4度チャレンジしてなんとかコツをつんだ彼女たちは、次が最後のつもりで気合いを入れる。


 5度目で二人が立ち上がり、ユキが慎重に立ち上がってようやく三人タワーが完成。拍手が巻き起こったその時、ユキが「あああっ」と悲しい声を上げた。


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