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異世界人に現代ラブコメは厳しいようです  作者: 星咲 映司
始まりの高1一学期編
1/1

第1話 始まりの高校生活

僕の投稿作品第1号の第1話です。

キャラとか薄いかもしれません。



俺は今日、青ノ春高校に入学する小鳥ヒカル。


偏差値の高くて学校行事が楽しくて有名なこの私立高校にやっとの思いで入学した俺の目標はただ一つ。


『青春して、彼女を作ること』なのだ!


俺は中学時代も彼女を作ろうとして頑張ったのだが、俺は恋愛対象として見れなかったらしい。


幼馴染の森山サヨリが言うには『顔は結構いいし、凄く優しいけど他がどこを取っても普通過ぎるのと、仲のいい友達でいて欲しい感じってみんな言ってる』


いやいや、性格の良くて顔も良かったらモテるって言ったの誰だよ。モテるために嫌いな努力をしたのにな。現実(リアル)は酷過ぎるぜ。


「ヒカル兄、入学式に遅れるよ〜」


おっと回想が長過ぎたな。制服の青いジャケットを着て、赤いネクタイを締めて、身だしなみを整え、準備完了。


さあ待ってろ俺の青春。そして未来の彼女!


ワクワクした気持ちで朝ごはんを食べ、歯磨きをして、再度身だしなみを確認し、妹のアカリと途中で別れ、ニヤニヤしながら駅に向かっているとき。


「ヒカル、おはよ。ニヤニヤし過ぎて気持ち悪いよ」



「おはよう、サヨリ。そんなにニヤニヤしてる?」


「うん、一緒に歩いてて凄く気持ち悪い」


「サヨリさん、今日もブレずに平常運転だね」


さっき回想にも登場して、今隣にいるサヨリは昔から毒舌で自分の気持ちを全く隠さないで、思ったことをストレートに言うのである。


これでも小・中学時代にはモテモテで、好きになったやつはみんな『その顔と似合わない毒舌とたまに見せる優しさのギャップがいい』だそうだ。


確かにこの毒舌には合わない黒色の短い髪に特徴的なヘアピン、綺麗な黒い瞳をして、ピンクのフレームのメガネをしていて、顔は美人と言うかより可愛いって言う印象か強い。


正直そこまでいいのか?と疑問に思うし、俺にしょっちゅう世話を焼いてくれるからギャップも何も無いと思うけど。


「…ヒカルさっきからどこ見てんの?ボケが始まるには早過ぎるよ?」


「勝手にモノローグを付けて作家気分を味わってる的なまだ見ぬ俺の彼女にワクワクしてる的なところだよ」


「ヒカルは夢を見過ぎ。もっと現実と周りを見るべきだよ。」


現実(リアル)がつまらないなら変えようと思うべきだろ?それに周りならちゃんと見てるじゃん」


「…ヒカルは何もわかってない」


「何か言った?」


「言ってないよ。ヒカル、耳鼻科に行った方がいいと思う」


「そこまで言う必要は無くね?サヨリさん?歩くの速くない?ちょっと、置いてかないで!」


こうしてサヨリに置いてかれそうになりつつも電車に乗り、話しながら下駄箱まで一緒に歩き、お互いのクラスの前まで行って、


「それじゃヒカルまた後でね。私が居ないからってボッチになって学校辞めようとしないで頑張ってね」


「サヨリこそ、その毒舌でクラスで浮くなよ」


「私はこの毒舌と優しさで人望を得るから何も心配はいらないよ」


「それを自分で言っちゃうサヨリさんマジパネェってやつっすわ」


いつも通りの茶番劇を終え、サヨリが3組の教室に入り、俺は4組の教室にいざ出陣したら何と言うことでしょう、知ってる人が誰もいません。


そりゃそうだよな。だってうちの中学全然頭が良くなかったもんな。さて、とりあえず自分の席に座ろうかな。とその瞬間、


「ねえ、キミキミ、見たことない人だネ。もしかして中学はここから遠いのかナ?」


めっちゃグイグイくるな!なんだこの子は。


「そうだよ、中学は冬空中学だからね」


「フユゾラチュウガク?どんな中学校なノ?ねえねえもっと教えテ。凄く気にならノ」


少し赤みがかかった茶色の長い髪をツインテールして、主張が強い紅い色の瞳、不思議ちゃんって感じで顔もその性格にあった通りで子供っぽいな。…ちょっと可愛いかも。


「はいはーい。ユメちゃんグイグイ行き過ぎだよ〜。初対面なんだからね〜。ごめんね〜ユメちゃんいつもこんな感じなんだ〜。悪気は無いから許してあげて〜」


「いや、怒ってないから全然平気だよ」


「あーうちの名前言ってなかったね〜。うちは花咲イチゴだよ〜。イッチーって呼んでね〜。それで〜この子が桜ヶ丘ユメちゃんね〜」


この子も結構可愛いな。短いくて少し紺色っぽい色の髪に、薄い青色の瞳、ゆる〜い感じの独特な雰囲気を放っていて、結構嫌いじゃない。むしろ俺的にはこういう子は結構好みだな。


「俺は小鳥ヒカル。呼び方は好きに呼んで」


「じゃあヒカルンだね〜。よろしく〜ヒカルン」


「よろしくね、イッチー」


「ユメもヒカルンって呼ぶネ。ユメはユメちゃんって呼んでいいからネ。よろしくネ、ヒカルン」


「りょーかい。よろしくね、ユメちゃん」


よし、出たしは上々だな。それにしてもイッチーといい、ユメちゃんといい、うちのクラスは可愛いor美人が多いな。全体的にレベルが凄く高い。


男子も結構イケメンとかが多いし、みんな優しいそうでよかった。中学の時はヤンキーみたいな奴もいたもんな。根はいい奴らだったけど。


えっと席はあそこか割と後ろの方だな。カバンを置いて、とりあえず後ろの席の人に話しかけ見ようかな。


「なあ君って結構モテるタイプ?」


と思ったらいきなり話しかけられるとわな。予想外だわ。


「いや、俺はモテたことないどころかそんなに好意を抱かれたことがないな。仲のいい友達でいて欲しいってよく言われた」


「おお!僕と同じ道を進んでいる同種がここにいるとわ、なんだか感激です!」


「…またいきなり出てきたな」


「あーこいつは竹田ワタル。ワタルとは中学からの友達で、見た目が女子っぽくて女子に告っても失敗ばかりで、『みんな同じこと言ってくる』ってよく中学の時に俺に相談してきたんだよ」


「へぇーそうだったのか」


確かに髪の艶や、身長、顔どこを取っても女子っぽいな。この高校には女装コンテストがあるから絶対出させようと、心の中で誓う。


「あっ俺は猿取ユウト。よろしくな」


「俺は小鳥ヒカル。よろしく、ユート」


「ヒカル君、似た者同士よろしくお願いします!」


「似た者同士ってのが引っかかるけど、まあいいやよろしくなワタル」


よし、仲のいい男友達候補もゲットだぜ。


「そういえば気づいたか?このクラスの女子のレベルが高いことに」


「まあ確かにみんな顔がいい方だよな」


「それだけじゃないんだよ。発育のいい女子も結構いるんだよ。例えばさっきお前が話してた花咲さんさ、割と胸が大きいんだよ。足も結構スラっとしてるし」


「言われてみれば…その通りだな。ワタルもそう思うだろ?」


「僕は見た目ではなく内面を重視しているので」


「とか言いながらさっきからチラチラ見てるじゃないか」


「あーそうなんだよ。こいつ割とムッツリでさ〜」


「ちっ違います!僕はムッツリじゃないです!」


ああーいいなこの感じ。もうこの時点で青春してるって気がする。この調子で彼女もできたらいいな。


「…やっと見つけた。小鳥ヒカル君」


「えっ何?俺に何か用?」


この子もかなり可愛いな。長い黄色い髪に緑色の瞳。まるでゲームで出てくるエルフ見たいだ。あれ?でも何処かで見たことがあるような…。


「私はエレナ・アラミス…じゃなかった。私は風野エレナ。あなたのせいでこの世界に召喚されたものよ」


…えっ今なんて。何この子、怖い。


「あのー召喚とか意味がわかんないんですけど」


「そのままの意味の通りよ。あなたがあんなことをするせいで私たち、家に帰れなくなったんじゃない!」


「誤解を生むような言い方するなよ!みんなが変な目でこっちを見てるだろ!」


「…とにかくニュウガクシキ?が終わったらオクジョーってところにきて。それじゃ」


そう言い残して風野でいいか。風野は俺たちの教室を出て行った。


「ヒカル、お前一体あの子に何したんだ?」


「何もしてない!だってさっき初めて会ったんだからな」


「本当ですか?あの子さっき『私たち』って言ってましたよ。あの子だけではなく他の人にも手を出したんじゃないですか?」


「どうなんだ?ヒカル」


「だから何もしてないって!俺は春休みの間、幼馴染の友達以外と会ってないんだから。ほとんどゲームするか寝るって生活だったし」


「「うわー焦ってるところが怪しー」です」


「その変な目で見てくるのをやめてくれ!」


意味のわからない(多分中二病だと思う)少女、風間エレナに目をつけられた俺はこれから一体どうなっていくんだろう?


…波乱の一学期が始まる。

いかがでしょうか?

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