第8話 英雄はボンボン
久々の投稿です。中途半端ですいません。
「パーパ今帰ったよ」ダリアの声にお帰りと声を掛ける英雄であったが
次のダリアの時が止まった。
「お客さんがたくさん来た。」
その言葉に英雄はフリーズした。
シリカがトンズラしたのはこれか!!
しかしなぜダリアが人を連れてくる!!
予想できなかっただけに焦る英雄であったが取りあえず来客に対応する英雄であった。
ただ来たメンバーに呆然としたのは仕方がなかったろう。
それより少し前の事。
ダリアに連れられた5人(実はミズホにも偶然?出会い案内したのだった。)
ミサが「ダリアさんアパートって話したわよね。」
「うん」と普通に答えるダリア。
しかし5人の前に建つ建物は高級億ションであった。
どう考えても一般教師が住む場所ではない。
誰かが呟く「アパートって」こんなんだっけ。
「いいえ、どう考えても金持ちが住むところよ。」
全員が息をのみ固まってた。
そこにダリアが「早く入らないと警備の人が困っちゃうよ。」
もう全員が言われるままに大きな自動ドアに入っていった。
入るとき警備員のおじさんに「たくさんお菓子買ってきたね。後ろの人たちはお友達かい?」と
聞かれ、「ううんパーパの生徒さんと同僚の先生。」
「そうかい」と笑顔で答えた警備員はエレベーターホールのロックを解除した。
何だここは!!ダリア以外は全員思った。
ちなみにこの建物は近所でも有名な15階建ての高級マンションであった。
エレベーターに入るとダリアは15階のボタンを押した。
ダリア以外は全員は息をのむ(エミリアやミズホでさえ緊張する。)
そこにまどかがダリアに尋ねる。先生ってどこかの御曹司かお金持ちなの?
首をかしげて「パーパ先生だよ。」と返答に嘘だあとダリア以外は全員思った。
「と、兎に角お邪魔してから英雄先生に聞いてみましょうと。」ミサに一言に
全員考えることをやめた。
ただ一人ガラス張りの景色が見えるエレベーターでエミリアが景色綺麗だよとハシャいで
リリアが頭を抱えていたのはいつも通りであり、
他のみんなの緊張を和らげたのは彼女の数少ない善行であったのだろう。
さて、15階に到着したのだがエレベーターを降りて目の前にはドアが1つしかない。
まどかが「ダリアさんもしかして15階1フロア全部先生が借りてるの?」と思わず質問する。
そうだよとドアにあるマジックキーロックに目と手を当てると
「パーパただいま。お客さんが来ているよと」中に入っていった。
それに続き他の面々も中に入っていった。
導師に連れられたキョンシーのように。
靴をそろえたダリアは大きなダイニングにスーパーの袋を置くと手を洗ってくると
てててて、と洗面所に消えていった。
「ダリアの奴面倒を押し付けたな。」と思うも
元々英雄宛の客なので完全に八つ当たりである。
さて、この連中アポなしで何しにきやがった。
それを感知し逃げたシリカに恨みを抱きながら
この後の事を考えるとうんざりする英雄であった。
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