第7話 四面楚歌(英雄の長い一日1)
本日2本目、最初は英雄視点。星マークからはダリア視点です。
今日は休みのため朝のトレーニングの後シリカと打ち合わせをしていた。
最近この惑星の世情がきな臭い
特にこの国『エターナル』と
北方を海を隔てて接してる『S連(S社会主義連邦)』の動きがおかしいという。
S連とは10年前にできた社会主義政権であり、俺との関係も少なからずある。
12年前大ロマノフ帝国を圧政から解放したという革命政権がリーン大陸中央部国家群を
武力により制圧し連邦国家として誕生させたのである。
またこの国の奴らは圧政が大好きと見える。
要は無能な血筋だけの帝室による浪費による圧政と思想に依った中二病患者が圧政してると
方法は違えど答え(結果)は同じというアホの連鎖作用(輪廻)を繰り返してるということだ。
俺も一時期調査のためS連に入国したが酷かった、ホントに酷かったよ。
俺に言わせれば、良くここまで中二病的なことをリアルに再現できるのかと
あきれながらシリカと話したもんである。
俺が面識あるのはフェアリー部隊と政治将校である。
簡単に言うとフェアリー部隊ってのはS連建国後に革命で親を失った孤児を
施設(工場)に押し込め思想とか教えずただキリングマシーンとして育て上げ(生産)
実戦投入いう海兵隊教育よりもたちが悪いのである。
ガキが薬漬けと殺すテクニック安価でできる。寿命は短いが大量生産の為、
替えがすぐできると、胸糞悪いこの上ないぜ。
こいつらは軍隊戦よりも極地特化型でゲリラ戦術や暗殺を中心に動いてやがる。
またこいつらの戦闘テクに魔法とたちが悪いんだよ。
で、こいつらを動かしてるのが政治将校(中二病患者)なわけだ。
国家のために国家のためにと喚きながらガキどもを使い潰すクズだ。
本当に吐き気がするぜ。ま、実際に俺と接触した奴はあっちの世界に旅立ってもらったがな。
そのS連が港湾都市のサハリに集結してるらしい。
輸送船や航空艦に列車による物流があからさまであるんだなこれが。
ま、最悪、メテオシャワーできれいに流しちゃおうかな等と考えつつ、
シリカと話していたわけだが、急にシリカの奴が
「英雄緊急事態が発生したので失礼するの。ジャッ!グッドラックなの。」
と消えちまいやがった。
オマケに何か口が吊り上がってたのをみて俺は思ったいやな予感がすると。
そこに俺の娘が帰ってきた。
「パーパただいま。」と
☆☆☆☆☆★★★★☆☆☆☆☆
さてこの30分前である。
ご近所の『スーパーアルプ』より一人の少女がててて、と
足音が鳴りそうな走法で出てきた。
その少女の顔はご満悦でありその袋にはお菓子が沢山詰まっていた。
明るく走っている少女は金髪碧眼であり周りからは暖かい目線で見送られ
彼女は自宅のあるマンションまで何から食べようか思案しつつ、
更に飲み物は何にしようかと迷いながら帰途につくのであった。
そこにファーストコンタクトがあった。
市道を走っていると、
「ダリアさん?」声を掛けられた。
後ろを振り向くとそこには黒髪にストレートロングに眼鏡少女が立っていた。
ダリアは記憶を探り思い出す。先日生物準備室でパーパと話してた女性で
たしか『まどか』というお姉ちゃんだと思いだす。
「おはようございます。まどか先輩。」と挨拶をした。
ダリア自体は特に用事はないのだが、
まどかは右手の人差し指を口に当て、少し考えた後ダリアに話しかけた。
「ダリアさんはこの近くにお住まいなのですか。」と
ダリアも特に気にせず答える。
「この近くのアパートですが。」と
そこに優しい笑顔をダリアに向けながら、
「実は佐藤先生に用事がありまして、ご自宅が解らなかったのですが
ご一緒させていただいてもよろしいですか?」と
普通なら怪しいことこの上ないのであるが、学校の知己で先輩ということで
特に気にせず、案内を受けたので歩き出したのであったのだが、
「よっしゃあ!」
と後ろから何か聞こえたが、振り向くと笑顔のまどかが立っていただけだったので
聞き違いかとそのまま自宅へと向かうのだった。
セカンドコンタクト
更に10分ほど歩いていると
横から人が飛び出してきた。
少し身構えた後、そこに立つ人物に恐怖を抱いた
その人物は自分と同じ金髪碧眼であったのだが
形相がが怖かった息を切らせ肩を上下させながら仁王立ち。
目は血走っておりまさに鬼女という言葉が似合ういでたちであった。
そして、右手を震わせながらこちらに向けてきて、
「はあはあ、(*´Д`)ダ~リ~ア~ちゃ~ん。マ~マ~よ~」と言ってきた。
怖い、ものすごく怖い。
震えていると。
「スパーン」という音がして目の前の人物が
前に倒れていった。
そして、「エミ―!あんた変質者よ!!」と
怒鳴り声が聞こえた。
前を見ると『リリア先輩』が紙の棒を持っていた。
更に前を見ると、そこには『エミリア(先輩)』が倒れていた。
やっぱりこの人怖いと、後ろにいる『まどか先輩』の後ろに隠れた。
そっと、様子をうかがうとそこにはヒマワリのような明るい笑顔の女性が立っていた。
エミリアであるが先ほどと違い目も血走っていない。
あまりの豹変にダリアは思った。化け物と。
その妖怪wエミリアが話しかけてくる。
「おはようダリアちゃん、どこかお出かけ。」と
怖いので答えないでいると。
「あれー?まどかちゃんも一緒?」まどかと話し出す。
「ええ、先生に用事がありまして。」と素直にまどかは答えていた。
「えっ?」この人に話しちゃうのという思いがダリア心を揺さぶる。
「そうだ!!私も先生にお話ししたいことがあったんだ。ダリアちゃん!私もお家に連れてってくれるかな。」とエミリアは言うが私はとても家に案内したくなかった。
だって怖いんだもん。
そこに後ろにいたリリア先輩が
「ごめんなさい、差し支えなければお願いできるかな?もちろんエミ―の暴走は私が必ず押さえるから」と
リリア先輩にはエミリア(妖怪w)の暴走をいつも抑えてもらっているので、
「はい。」と答えた。
それを聞いたエミリア(変質者w)はピョンピョンしながら喜んでいた。
私はお供を3人連れながら歩き出す。
すると「チッ!」右から音がしたので見るとそこには
まどか先輩がニコニコしながら歩いていた。
気のせいかなと思いそのまま歩き出す。
左からは「エ~ヘ~ヘ~」と不気味な声が聞こえた。
見ると変態がニコニコしており、
その隣では顔を手で押さえているリリア先輩がいた。
取りあえず聞こえなかったことにする。
サードコンタクト
更に10分後
目の前から白のワンピーススカートに帽子姿のきれいな女の人が歩いてくる。
と左右から『『『ミサ先生おはようございます』』』とハモって聞こえた。
良く前を見るとミサ先生であった。
パーパの上司の人でパーパも良くほめていた。
だから私も「ミサ先生おはようございます。」と挨拶をする。
「おはようございます。」ミサ先生から挨拶がったが
そのあと、ミサ先生が私を見つめいる。
で、ニコッとしてきたので笑顔で返すと、
「あなたは英雄先生の娘さんでダリアさんでしたね。丁度よかった、英雄先生に会議の資料とお話があったのでご自宅に伺おうとしていたのですけれど、道に迷ってしまって・・・・、警備隊に聞こうかと思っていましたら、ダリアさんが来たので良かったです。ごめんなさいご自宅まで案内をお願いできるかしら。」と
お願いされたので、
「今、みんなとパーパのところに行くのでどうぞ」と答える。
ミサ先生は笑顔で「ダリアさんありがとうございます。よろしくね。」と言われる
ああ、いい人だなあと思っていると、「「ドカッ」」と左右から音がした、
右を見るとそこにはまどか先輩がニコニコしていた、更にその横の標識が曲がっていた。
左を見ると変態がニコニコしており、足元の石畳が割れていて
その隣では顔を手で押さえ首を垂れているリリア先輩がいた。
前を見ると笑いがひきつったミサ先生がいた。
四面楚歌ってこういうことをいうのかと恐怖と旋律を覚える。
パーパ助けて急いで家に帰ってパーパに何とかしてもらうしかない。
私は自宅のアパートへと速足で歩きだしたのだ。
いつもより多めに盛って(内容を)います。
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