第3話 英雄よこんな時ぐらい空気読め。
他の方みたいに書き溜めが無いので出来上がり次第掲載してます、スイマセン。
「英雄先生聞いてます!!」
職員室に大きく声が響き渡る女性の声。
茶髪のロングで縦巻ロールの髪型をしたお姉さん風の学年主任ミサが英雄に
最近、毎朝の風物詩となったお説教の真っ最中であった。
内容は英雄の言動がチャランポランと捉える彼女が彼に対して
不満を持ち憤慨して当たっているのであった。
ま、朝のエミリアとの一件を見られて怒られているのあって
八つ当たりというわけではないのだが。
そこに、
「まあまあ、ミサ先生。英雄先生は解ってますよ。
落ち着いてこちらをいかがですか?」
とチョココーティングのスティック菓子をミサに差し出すのであった。
仲裁に入ったのはミズホ先生といい、赤い髪をまとめた眼鏡をかけた
お姉さんタイプの女性である。
因みに英雄は見かけ(生体調整と宇宙航行で年と肉体年齢で若いままである。)
と設定は25歳となっている。
「ミサ先生いつもご迷惑をおかけします。でもご安心ください。僕は子供に興味はありません。ハッキリと言いましょう僕はミサ先生見たいな年・上・がタイプです。ご安心ください!!」
「「「「「あ・・」」」」」
職員室の温度が急激に下がる。
それはもうシベリアの冬のツンドラ級に。
それを見ていたシリカも、
『アホなの・・・・・。』と思うぐらいに超アホ級の答えであった。
ミサ先生は目に涙を浮かべながら超オコで
「・・・・・、年上だと思って馬鹿にして!!」と
バシーンと英雄の頬に平手打ちをしてそのまま自分の席に帰って行ったのでした。
(そりゃあ怒るよね。)
ちなみに彼女は28歳独身(男性経験なし)の微妙なお年頃であるので当然だと思う。
本当に無神経な英雄は
「あーあ、僕は本当のことを言っただけなのに。」とボソッと余計なことを言う。
もちろんミサ先生には聞こえているので
思いっきりキレていた。
そして大きく振りかぶって、投げる・・・・・。
その直後、英雄の額に白いチョークが直撃していた。
もう見事なまでになぜかチョークが英雄の額に刺さっていた。
懐かしいなあ、チョーク投げ。
そして、
『『『『『バカだこいつ』』』』』と
周りから心の声で総突っ込みが入ったのである。
唯一ミズホ先生のみが
「英雄先生、小さい子ではないのですから好きな人にああいう言い方は良くないですよ。」
と突っ込みフォローするのみであった。
「ミズホ先生いつもフォローありがとうございます。こんな僕のためにいつも気を遣ってもらって、もちろん僕はミズホ先生の事も大好きですので嬉しいです。」
と余計な事を言うチョークの刺さったままの英雄に
『『『『『ダメだこいつ』』』』』と
周りから心の声で総突っ込みがまた入ったのは言うまでもない。
空気を読んでか読まないのか
ミズホ先生だけがニコニコしていたのである
もちろん彼女の本心は解らない。
英雄はミサの事が大好きであり(シチュエーション的に)本当にお付き合いしたいのだが、
(フ○コちゃーん的に)
バカなのでいつも彼女を怒らせていたのであった。
ずっと見ていたシリカは思う。
『この学校大丈夫なの?』
だって、セクハラ・パワハラ・暴力行為と昭和ネタでしかない。
『汎銀河連合の刑事・民事の裁判が始まったらすごいことになるの。』
と思いつつ未開の惑星でよかったと思うシリカであった。
ちなみにこのドタバタの最中に始業の予鈴は鳴っており、
朝のホームルームに全教員が間に合わなかったのである。
シリカは再度思う。
『本当に、この学校大丈夫なの?』と
この後、放課後にミサと英雄は教頭先生にお説教をいただいたのでした。