第2話 佐藤英雄自称25歳!!先生してます!!
「ああ、太陽が眩しい!!」
英雄が呟くここは、惑星【尻か】(笑)西の大陸リーン(地球で言えばユーラシア大陸みたいなところ)の東方にある島国国家「エターナル」
そこの首都近郊にある学園都市ユーフィリアに魔法高等学校ユーフィリアというう学園がある。
そこに英雄は何故か生物講師として赴任しているのであった。
この学園に来て早2ケ月。
英雄は講師として、普通に学園生活を送っていた。
現在英雄はガーデニングの状態を見ながら水をやっている最中であった。
そこに『マスター。』と
頭の中にシリカの声が聞こえる。
そして『テラスの美女は、どうしたの?』と
シリカのこのクズ何やってんの的な言葉に。
当の英雄は答える
「?何のことだ?」と
それをクズを見下ろすような感じでシリカは言う。
『惑星観察時のバルコニーのお姫様的な女の子を見てマスター言ってたの。』
そこに英雄は言う。
「ああ、いい女だったけど。今の俺は女教師とアバンチュールしたいんだよ。
今まではお店でプレイだったけど。今はマジで女教師とお近づきになれるんだ。
こんなチャンスは今までなかったんだ。
これを無視してどうする?
俺は今こそリアルに女教師とチョメチョメしたいんだ!!」
と今更ながらのクズ発言をして胸を張る英雄にシリカは
『マスター。嫁探しじゃないの・・・・。』
とジト目で英雄を見下ろしながら突っ込みを入れるのであった。
この突込みにまったく気づかない英雄はシリカに
「エッ?身を固める前にいろんな女とイタすのは男の特権だろ?」
と何言ってんのこいつ発言をするのであった。
これを聞き。付き合いが長いシリカさんは思う。
(こいつ、未開惑星でチャンスができたと思って調子こいてんの。)
調子こいてる英雄に何を言っても無駄だと解っているシリカは一言と告げる。
『あっそなの。』と、
もう完全に諦めたのであった。
(どうせ、成功するわけないの。)
といつもの事だとため息を付くのであった。
(まあ学生に興味がいかない分だけましだと思うの。)
さて、女教師にフラれる無様な姿を想像しつつシリカは英雄は次に思ったことを英雄に聞く。
『今更だけどマスター、何故生物講師なの?』
「フフン。」と得意げに英雄は答える。
「世界を旅するのに都合がいいにきまっているからさ。」
ま、それだけじゃないけどな。
この星にははるか昔絶滅した恐竜みたいなのを含め、動植物の生態系が他とズレてるんだよな。
いくらナノマシーンが充満した世界とはいえ、あまりにもズレというか違和感が
大きいんだよなと考える英雄であった。
冒険者としてはそのあたり調べてみたいという探求心が大きく
英雄は合間を見ては様々な場所回ってみたいと思い
実際、何か所かはたんさくしていたのであった
英雄の考えにつゆ知らずシリカは、
『それって、どっかの考古学教授じゃあ・・・・。』
と心の中で突っ込む。
「まっ、そのお陰であいつに出会って懐かれたがな。」
『はあ、あの子ね。マスターはあの子の今後どうするの?』
「今は娘として育てるが、一般常識とこの国での生活基盤ができれば独り立ちさせるさ。」
『本人が納得するの?どう見ても英雄から離れないの。』
と心底心配そうに英雄に告げるシリカであった。
「あいつはダリアは、そんなヤワじゃないさ。あの場所で生き残っていたんだ。俺はあいつのバイタリティーを信じているさ。」
(まったく、嫁が出来る前に養女とはいえ娘ができてどうするの。ま、頭の中が子供だから子供と波長が合うのかも。)と思うシリカであった。
『もういっその事、嫁探しはやめてダリアを後継者にしたらいいと思うの。』
と言うシリカに対して英雄は答える。
「いんにゃ、それは考えていない。第一あいつには俺の正体(宇宙冒険者)を知らせてないし、話すつもりはないから。」
それに対しシリカは言う。
『マスター、あなた自身が養子なのに何故あの子を後継者と考えないの?』
その問いに英雄は遠い目をしながら語った。
「あいつには今まで自由がなかった。だからあいつの思うままに生きさせたい・・・。」
すっと目を閉じ続ける。
「あいつが何かのきっかけで俺の事を知り、俺の事を追いかけるなら止めないさ。でも、あいつはあそこで自分の意志ではなく命ずるままの人形みたいなもんだった。だからこそ自由な選択をさせたいのさ。」
英雄の言葉はシリカに思うのであった。
(ああ、こういう所はあの人譲りだなと。)
さて、ここに出てきたダリアなる人物の事は後ほど出てくる予定なので、
伏線としておいて下さいなの。
さて、そこに声を掛けてくる少女がいる。
「英雄先生!」
と声を掛けタックルをしてくる。
英雄は思う、スキンシップにもほどがあるだろう。
まあ、ガキだから仕方ないのかとは思うが・・・・。
とヤレヤレ感たっぷりで答える。
「エミリアさん。乙女が男性に抱きつくのはどうかと思うんだけど。」
と英雄らしからぬ答えであったが、一教師として当然の答えである。
因みに英雄のストライクゾーンから女子高生は外れているので、
そこはたまたまのモラリスト?だったのは救いかも知れないが。
この、エミリアというう少女は2学年生で英雄の担当教科を受講する生徒でもあった。
植物が好きらしく英雄がガーデンに居ると、いつもこのように抱きついてくるので、
英雄もうれしちょっぴり、立場的に手の掛かる生徒の一人であった。
英雄的には内心は可愛い生徒の一人なので邪険に扱うこともなく
一般的注意で対応しているのであった。
「エヘヘ~、先生いつも早起きしてお花さんにお水をやっているんだもん。なんかうれしくって思わずスキンシップしたくなっちゃうんだよ。」
とパッアとした笑顔で答えてくる。また、さらっとしたボブカットが風に揺れる姿は男としては好印象を受けている。周りからも好意的で男女ともに受けがよく例えるならヒマワリのような少女であった。
そんなほのぼのとしたところに声が掛かる。
「エミ―。先生の後ろに抱きついていたらお仕事の邪魔になるでしょ。いいかげん離して差し上げなさい。」とロングの黒髪のお姉さま風の女子から声を掛けらる。
「リリアちゃん分かったよう。先生ごめんね。」
と素直に腕を離すエミリアであった。
まあ、好かれてるのは悪い気はしないんだよなと英雄は思いながら助け舟を出してくれた少女リリアに。
「おはようリリアさん。」と声を掛けるのであった。
声を掛けられたリリアも
「おはようございます、先生。いつもエミーがご迷惑をおかけして申し訳ありません。」と
言葉が返ってくる。
「リリアさんおはようございます。いつもお気遣いありがとうございます。彼女も悪気わないのは解っていますが、私のような年上の男性に過剰なスキンシップはエミリアさんにあまりいい印象を持たれませんので自重していただくとありがたいんですけどね。ただ、彼女のこの明るくさばさばしたところは素敵なんですよ。」
と英雄は微笑みながら彼女たちに話すのであった。
「ぶう、違うの!先生からはいつもお日様の匂いがするの!とっても良い匂いだから私の元気分には必要なの。」頬をハムスターのように膨らましながら腕をブンブンと振りつつ、ちょっとオコしてきたのだった。
そこに、彼女の同級生で友人でもあるリリアはエミリアに、
「いいエミ―。あなたはそれでも良いかも知れないけれど。先生にとっては一生徒を依怙贔屓していたり、不純異性行為をしていると他の方から見られている可能性が高いのよ。先生の事を思うならそのことを考慮しなさい。でも、先生の事を嫌いになれと言っているわけではないのよ」と付け加えた。
「むう。」と少し涙目になるエミリアに英雄は流石に可哀想と思い。
彼女の頭をサラッと撫でながら、
「色々言ったけど僕はエミリアさんの事が嫌いじゃないよ。君は僕の大事な教え子だし、花に例えるならエミリアさんはヒマワリのような明るく輝いていると思うよ。」
と微笑みながら答えた。
その英雄の言葉にエミリアは、ぱあっと向日葵のような笑顔を浮かべ。
「先生大好き!!」と抱きつきスリスリッするのであった。
その時の状況
英雄
「えっ!!!!?????」フリーズ
リリア
一瞬フリーズ後エミリアの頭を軽くひっぱたき英雄から回収。
シリカ
生暖かい視線を送りながら『マスター・・・このクズ・ペド・ロリ・野郎なの』
とのたまわる。
そして、何このラブ的なすっごく甘い状況はなのと。
英雄「俺、ロリじゃないんだけど。」
ともうグダグダ(青春だなあ?)です。