表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
嫁を探して英雄物語  作者: ぷちな
2/20

第1話 シリカさん乙!!

個人的に中の人は英雄は石○彰さん・シリカは ○高里菜でイメージしてます。

さてさて、該当星域の第二惑星に生物居住な惑星があった。

大気も地球とほぼ同じで、ナチュラルテラとしては宇宙史上35番目に発見された惑星である。


ここで、まずは惑星のざっくばらんな調査に入る。


太陽と惑星の直径、質量、軌道半径、公転周期、自転周期地形・地質調査、重力・大気・海洋・水文観測、空中写真や衛星の有無、生物の生息状況等の調査が続いた。


汎銀河連合にデーターを送信続けるシリカと英雄。


先にやることをやらなければ、嫁探しどころではないからだ。

ちなみに、この惑星には人が住んでいた。それもアースノイドタイプであり、

遺伝的にも何故か合致するという、宇宙史上3番目の例に当たり、

かつて存在した宇宙文明か初期宇宙移民の生き残りかはこれからの調査であろう。


さて、汎銀河連合よりお達しが来て惑星の名前を付けるようにと通達がきたのである。

名前ねえ。

英雄は考える、考えて、考えたけど。

決まんない。


時間だけが過ぎていく、シリカに相談はしたが恥ずかしい名前でなければ何でもいいと

そこは英雄にブン投げていた。

正直、惑星調査で忙しく名前ごときは英雄でも十分だろうと考えたからだ。


当の英雄も、自分の名前に付けるやつがいるけどねえ。

惑星『英雄?』なんかしっくりこないわあ。


そして、汎銀河連合の記載フォーマットに、記入しては消し。記入しては消し。

を繰り返していた。


まあ、思いつかねえから「シリカ」でいいか。とコンソールに入力をしていると、

後ろにホロ姿のシリカが現れ、英雄に声を掛けた。

「マスター見てほしいの。」

とディスプレイに映像を映し出した。


そこには、多くの人々が映し出されていた。

多くの群衆が、争っていた。

「原住民が戦争してるの」とシリカはつまらなそうに言う。

その言葉を聞いた英雄も

「ああ、殺しあってるなあ。」とやれやれ感を醸し出しながら答える。


そこにシリカはが続けて英雄に話を振る。

「問題はそこじゃないの。」と映像を切り替え英雄に問題の所を見せる。

その映像を見て、英雄は唖然としてシリカに一言。

「映画の撮影?」とこぼした。


そう、今、映し出されている画像の戦場にいきなり

炎が現れたりや雷が発生しているのである。


「あ、炎が現れて人が燃えてる。」


「燃えてるの。」


「今落雷があったよな。」


「あったの。」


「曇ってたっけ。」


「見事に快晴なの。」


「なんか爆発してるけど、爆弾なんてあったっけ。」


「何もないところが爆発してるの。」


「爬虫類が飛んでるねえ。」


「飛んでるの。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「俺、飲みすぎたかなあ。」


「素面なの。」


映像を見てるとただの特撮映画を見ているようであった。


いきなり、このような映像を見れば誰しもそう思うであろう。


「いつ映画に変わった?」

と英雄が問い。


「リアル映像なの。」とシリカは真面目な顔をして答える。

これが、初期の物理的機械兵器によるものであれば納得も行くのであるが、

どう映像を見てもそんなものは見当たらない。


『???????』

英雄は頭の中に浮かべ、

「何これ?ファンタジーの世界なのか?俺たちは異世界にでも来たっていうのか?」

とシリカに投げかけるのだが、シリカも現状では情報がほとんどなく、

ただ、あまりにも不可思議な状況が情報として入ってきたため、

マスターである英雄に報告をしたにすぎず、返答するにはさらに調査をするしかなかったので、

英雄にこう答えるしかなかったのだ。


「これから、調査するの。でも、マスター。現状ではこの他にも調査することが沢山あるの。」

そしてため息を付きながら、「だからこの件は最重要事項ではないと判断するの。」

と、この件は後回しにする旨を英雄に伝えるのであった。


確かに非常識な者が見えているが惑星調査には重要なことではないので、

AIであるシリカがそう判断するのは当然であっただろう。

ただ、冒険者でもある英雄はこれを見て、心の底から少年のような好奇心があふれ出していた。


それでも、流石に現地点で未開惑星の調査が終わっていない状況で現地に降り、

不可思議現象を調べに行くわけにもいかず、早く調査を終わらせてファンタジーな

あれを調べたいと思うのであった。


そして、本来の目的である英雄のお嫁さん探しもあり、同時に行わなければならないので

これか先の事を考えると英雄はドキワクな状態で、ついうれしく指をトントンとしていたのでした。


そこにシリカがまったく子供なんだからと思いながら嬉しそうにしながら声を掛けた。

「ところでマスター。この星の名前は決めたの?」

と汎惑星連合からの優先的ではない重要事項の事を思い出し、決定権を持つ英雄に聞いたのであった。


そういえばと、英雄も先ほど入力していた事を思い出しシリカに答える。

「そうそう、それなんだけどいざ考えると思い付かなくて。悪いかと思たんだけ

シリカ、お前の名前をもらうわ。」

とシリカに告げたのであった。


それを聞いたシリカさんは嬉しそうにして思った。

ああ、この子を育ててきてこんなに嬉しかった事ははじめてだ。

やっと、やっと、苦労が実った。

マスター。英雄は立派になったのと心の底から思い。

一言、告げたのであった。

「マスター、ありがとうなの。」

本当に嬉しそうに素敵な笑顔で英雄に告げたのであった。


そんな中、着信メールのメロディーが流れた。


「ちゃらり~らら、ちゃらり~らり。」

そのメロディーを聞き英雄は思う、ホント台無しだわ。

この事に関しては親父とシリカのセンスの無さに落胆せざるをえなかったのであった。


まあ、それはそれとしてと、

なになに?『汎銀河連合、惑星管理局総務課より、惑星名称登録完了のお知らせ』?

あれ?俺いつ送信したっけ?と疑問に思いつつ。

メールを開く。

目の前にはシリカが嬉しそうに画面を見ていた。

ああ、本当に嬉しそうだなと英雄も自分の判断に間違いがなかったことに

安心と嬉しさが心を満たしていたのでいたのだった。


『今回の新規惑星の発見に関する・・・うんたらかんたら』と続き

更に読んでいく。

『今回、貴殿が発見した惑星の名称だが、貴殿が送られた命名申請書の受理が完了した旨を、

ここに通達する。』


『惑星名、【尻か】。』


『今後、汎惑星連合於いて当該惑星を【尻か】と呼称する。うんたらかんたら』

メール終了。


英雄

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

シリカ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

英雄

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

シリカ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

英雄

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

シリカ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

英雄

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

シリカ

「オイ、英雄。」

英雄

「はい、何でしょうシリカ様。」

シリカ

「私はいつから【尻か?】になった(#^ω^)」


英雄

「シリカさんのお尻はいつ見てもビューちぃふぉーです。」

シリカ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

英雄

「あの、シリカさん?」

シリカ

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」

英雄

「えっと・・・・。」

シリカ

「こちらシリカ、源次○(犬型ロボット)へ伝達。至急ブリッジまでスクランブルGO!」

英雄

「へ?」


すぐに到着した源次○(犬型ロボット)、そして・・・・。


シリカ

「目標、マスター英雄!!」

英雄

「シ、シリカさん?」

シリカ

「迎撃せよ(#^ω^)」

英雄

「そんな~!!」

そして、英雄は艦内で12時間ほど源次○と戯れるのであった(笑)



ちなみに、惑星【尻か】の住民が文明レベルをクリアし汎銀河連合への

正式加盟時この事実を知ったとき。英雄への恨みがうなぎ上りになったのと

名称変更に手続きに50年の時間がかかった事はまた別の話である。


また、汎銀河連合でも不適切な名称登録法案が改正されたことものちの話である。

担当曰く、「普通はこんな名前を付けないので、システムもスルーしていたとのこと。」


ま、英雄が指をトントンとしていたとき、コンソールの上で変換と決定、送信していたとは

当の英雄本人も気付いていなかったのでした。


ナム。



☆☆★★★★☆☆




【尻か】事件から半年ほどが時が経ち、

シリカさんから無視されていたが、やっと口をきいてもらえる

英雄であった。

と、当のシリカから報告が入る。

「マスター、連合への現地調査の報告は終わったの。」

とヤレヤレ感を出し英雄に告げる。


「これでやっと、アホの嫁探しができるの。」

と、英雄に嫌味を込めて言い放つ。


英雄も半年前のこともあり、流石に言い返す事も出来ず黙ってうつむいていたのであった。


そこにシリカは、別の報告も付け加え話をする。

「そう言えば、この間の惑星命名の前にあった、不可思議動画の事が解ったの。」

今まで【尻か】の件ですっかり忘れていた英雄も、そう言えばと思い出したのであった。


この半年間、シリカにはシカトされ、源次○(犬型ロボット)に追い回され続けて、

身も心も憔悴しきっていたので、やっと今日シリカに許しをもらったようで安心する

英雄に希望の光が見えたのだった。


「あ、ああ。あの魔法みたいなのだな。」と英雄は答えるのだった。


シリカは答える。

「魔法ではないの。簡単に言うとナノマシーンなの。」

とヤレヤレ感がたっぷりであった。


それを聞いた英雄は思わず惚ける。

いや、ナノマシーンって俺の体にも流れてるサポートの奴だけど、

それが、超常現象を起こしているって、シリカの奴とうとうイカレやがったか

と思っていた。


それを見たシリカが深い感たっぷりの表情で英雄に釘を刺す。

「マスターと違って残念で可哀想な子と一緒にしないでほしいの。」


「なぜ俺の考えてることが分かったんだ」と思わず口に出てしまう

アホの英雄であった。


「はあっ、話が進まないの。確かに現代のナノマシーンは物理的補修強化の役割をはたしてるの。」

そうナノマシーンは宇宙船や宇宙ステーション、宇宙コロニー、宇宙都市等の補修管理や人体の強化や治癒などの為に体内に入れてあるサポートマシーンなのである。

それが、超常現象を起こしているのか?

とりあえず、シリカの話を聞くのであった。


「で、この惑星の住民や生物だけでなく、大気中にもナノマシーンが存在しているの。」


「大気中のナノマシーンがホストのナノマシーンからの命令により、それを実行しているの。」


「まず、ナノマシーンにも階級があると考えるの。上位ナノマシーンを保有する個体が命令すると

上位ナノマシーンへと指令が伝達しそこから下位ナノマシーンへ電波みたいなもので情報が伝達して

実行するの。」

と簡単に説明する。


「シリカ。いくらなんでも無理があるだろう。」

とアホの英雄でも無茶苦茶であることは解っているのでシリカに答えたが、

そこは腐っても優秀は電子頭脳のシリカは英雄に答えるのであった。


「何故ナノマシーンがそういう働きをしているかは不明なの。

ただ、解っているのはそういうナノマシーンがこの惑星には充満していて、

上手く調和を取っているの。

少なくとも、何者の手によってこの状況は作られているの。

現地点では、これを受け止めるしかないの。

後で要調査なの。ただ、現状では英雄が下に降りても体には影響が無いことは確認済みなの。」

と半ばやけっぱち状態で答えるシリカであった。


「なんか、ご都合主義だな。」


「都合がいいの。」


「スゲーな、ナノマシーン。」


「凄いの。」


「・・・・・、考えるのは止そう。」


「因みに治癒魔法みたいな形で、ナノマシーンが傷や病気を治しているのも確認してるの。」

とシリカが病院みたいな所で治療をしている映像を映し出す。

手をかざして患部らしき場所が光、患者の表情が安らいでいくシーンに英雄が一言漏らす。

「ナノマシーン何でもありだな。」


「何でもありなの。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」



もうこれ以上はナノマシーンに固執していても仕方がないので、

英雄の意識もそこには思考をめぐらさず。

何気に惑星上に展開されている偵察機からの映像に目を移していたのだった。


ふと、テラスらしき場所に移る人物。

気になりズームアップ。


ズキューン!!!

心が打ちぬかれる昭和時代の衝撃音。

そして、英雄の目はハートになり、

ブルブルと震えていた。


そんな英雄にシリカが怪訝そうな目でみながら。

「マスターどうしたの?」

と声を掛けると。


一言

「ウホッ、いい女。」


ああ、こりゃダメなのと心の中で呟く

ゴミを見るようなシリカの姿があり。


英雄の見ている映像を確認すると。

ため息をつきながら思うのであった。

高嶺の花なの。


そこに英雄はとうとう本来の目的である

嫁候補を見つけたのであった。


ただし、ゲットできるかは別問題なのでした。

次回は急展開です。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ