表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不死鳥  作者: 鈴一ほたる
1/8

SCENE01


 あれは高校時代のことだった。

「あら菜月、とうとう身長止まったのね」

 母の何気ない一言に殺気をも感じて。

「誰のせいだと」

 冷たくあしらうと、母は必ず哀しげな顔をする。

「それじゃ、いってらっしゃい」

「うん」

 母は気づいていないだろうけど、彼女の目にはうっすらと涙が浮かんでいた。

 知ってる。

 こうなったのは母のせいではない。母は正しい選択をしたのだ。抗ってはいけない国家権

力に従ったのだから、仕方ないのだ。

 解っているのに、つい当たってしまう。人とは不思議なものだと他人事のように考えていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ