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短編集  作者: 安楽樹
【どこにでもある恋の話】
28/42

【vol.2】2.酔っ払い、快進撃

5/23 酔っ払い、快進撃


逃げろっ!危ないっ!奴が来る!

うわーもう遅かった……。

ばたっ。背後を取られた。

またも襲来、酔っ払い。


そういえば前回、何故俺が呼び出されたのかわからない。

同じ仕事先ではあったけど、それまではプライベートでは何の関わりも無かった。

たまたまボーリングへみんなで行くという話になって、その成り行きで携帯番号を交換した。

それだけの仲だったはずだ。

それがあんな事になり、まだその時だけならば、たまにはあるのかもしれない。

でも、向こうから、

『普通にキスとかしてたけど気にしないでね。職場で知られると気まずいし。ごめんね。』

なんて言ってきて、全く気にしていなかった俺は、

『大丈夫ですよ、慣れてますから。』

と返したはずなのに。

あれからことあるごとに――いや、何も無くとも連絡が来て、気が付くと酔っ払いが俺の部屋にいる。

さすがに俺もこんな経験は初めてだった。

……マズイ。このままでは住み着かれてしまうかもしれない……。

その様な日々。

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