【vol.1】3.彼女とレモンチューハイ
5/29 彼女とレモンチューハイ
彼女はレモンチューハイが好きだ。
一緒に飲みに行った時も、まずはレモンチューハイを頼む。
彼女と二度目に飲みに行った時はこんな風だった。
注文は前の通り俺が適当に頼む。
……しまった頼みすぎた?
あの人全然食べないんだった。
おかげで頑張って一人で食べる事になる。
今日は邪魔が入らなかったため、彼女はノンストップだった。
けど、俺の方にアルコールがすぐに回ってきちゃって、気を使わせたみたいだ。
でもテンションはノーブレーキだった。
なかなか俺が口を挟む隙が無いほどに話してくれて、楽しそうな笑顔を見せてくれた。
俺はほとんど聞くだけだったけど、あまりにいい笑顔なので、見てるだけで楽しかったよ。
ずっと飲みながら話してて、気が付くと2時とか3時とか。
俺はもっともっと付き合っていたかったけど、さすがにそろそろリミットかな。
肩をマッサージしてもらって、アイスを食べさせてもらって、彼女の台詞「おいしいか?」だよ!?
……もうまいった。
帰りはなんだかラブラブで。二人寄り添い歩きながら、コンビニによってタバコを買った。
お茶を買ってもらって飲んだ。
とても楽しい帰り道だった。
家まで送って、そこで別れて帰るときも、彼女はずっと見送っていてくれたんだ。
そう。
彼女がとても好きな、レモンチューハイ。
酸味の強いそのお酒に、僕はどうやらすっかり酔ってしまったみたいだった。