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短編集  作者: 安楽樹
【短編集】
11/42

サングラスの魔法使い


「君は知ってる?サングラスをかけた魔法使いの話。」

「え?知らないわ。」

「なんでも、恋の魔法が大得意なんだってさ。」

「・・・そうなの?」

「魔法のステッキの代わりにサングラスをかけて、可愛い子にはすぐに魔法をかけてしまうんだよ。」

「つまり、あなたがその魔法使いっていう事?」

「いいや、僕はまだ半人前なんだ。」

「それなら、どうしてサングラスをかけているの?」

「これを取ったら、君に魔法をかけてしまうから。」

「・・・そう?私は何ともないわよ。」

「じゃあ、どうやら僕の方が魔法にかかってしまったみたいだね。」

「ふふ、上手いのね。」

「良かったら、君をエバーランドに連れて行くよ。」

「エバーランド?」

「大人だけの、魔法の国さ。」

「空も飛べるの?」

「きっと、ね。」


「ねぇ、さっきの話、聞かせてよ。魔法使いの話。」

「姫のお望みとあらば。」

「ふふっ、お願いですわ、王子。」

「仰せのままに、ってね。・・・確かその魔法使いは、魔法をかけるときにだけ、そのサングラスを外すんだってさ。」

「・・・ふ~ん。どうしてサングラスを取るの?」

「知りたいかい?」


・・・そう言って、魔法使いは彼女に口づけをしたんだって。

君は知ってる?

サングラスをかけた魔法使いのことを。

なんでも、一夜の恋を演出する魔法が大の得意なんだってさ。



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