ヤナギ町奇譚~樹繋の守と緑想の乙女
(2025の春のチャレンジ企画にアップした作品を改稿しました。それに伴い元作を削除しています。ブックマークなど下さった方、すみません。)
体育の授業中だった。校庭脇の電線に黒い袋が絡まっていると思ったら、烏だった。
けれど自分以外は、それは黒い袋だという。
自分の目がおかしかったのか、と思う夏歌だが、小学校の同級生で高校で再会した(が全く親しくない)男子が、それを境に、突然距離を詰めてくようになった。
何か忘れていることはないか、見えていないものはないか。
当たり前だと思っていた夏歌の世界が揺らぎ始めた・・・。