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猫VS犬

 「くそ… これならどうだ!」

 「うっ…!」


 ミルトが砂かきをし、周囲に砂を撒き散らした。クルーシアは目に砂が入り、狙いが定めにくくなった。くそ、獣人って人間の部分もあるからやっぱり知的だな。


 そして、動きが不規則になってたクルーシアを、ミルトが後ろから抱きしめる様にして捕まえた。


 「くくくっ。捕まえたぞ。これで首に噛みついて殺してやる。」


 クルーシアはジタバタと抵抗するが、なかなか抜け出せない。戦いを見た感じ、クルーシアの方が力は強そうだが、いくら力で勝っていても背後から捕まれば中々抜け出すことはできない。やばい、一気に形勢逆転だ。


 すると、クルーシアはミルトの腕を掴み、柔道の背負い投げの様にして相手を投げ飛ばした。この世界に柔術があるのか? …いや、たまたまだろ。


 「ほう!体術で戦う気か! いいだろう!」


 ミルトが大きく腕を上げ、構える。クルーシアは右手と右足を前に出し、ファイティングポーズの様な姿勢をとる。え、もしかして本当に武道のこと知ってるのか…?


 ミルトは大きく腕を振り上げ、クルーシアの首元を狙う。すかさずクルーシアはその腕を左手でもち、右手をミルトの脇に差し込み、ミルトの股の間にしゃがみ込む。いわゆる柔道のしゃがみ込みの一本背負いだ。ミルトは大きく宙に舞い、地面に背中を付ける。見事な一本だ。だが、この戦いは「参った。」と言うまで戦いは続く。クルーシアは掴んでいたミルトの腕に足を絡ませ、腕ひしぎ十字固めをかける。しっかりとミルトの肘を捉え、足で体をロックしている。これは逃げれない。クルーシアは少しずつ力を加え、負荷を与え続ける。このままいけばミルトの腕は綺麗に折れ曲がるだろう。段々とミルトが顔をしかめ始める。


 「ま、参った! 俺の負けだ!」


 よし!勝った! …にしてもクルーシアのやつ。凄すぎる。今の立ち技から寝技の連携技は、素人にはできない。 俺は日本にいた時柔道を習っていたが、あんな滑らかに出来たことあまりない。一体誰からあの技を教わったんだ?


 「やった!勝った!」


 どうやらいつもの天真爛漫なクルーシアに戻った様だ。よし、聞いてみよう。


 「クルーシア、今の技術、一体誰から習ったの?それとも独学?」

 「あ、今の技はね、ラグおばさんに習ったの!「クルーシアはこれからも生きていくんだから、強さが必要。」って言って教えてくれたの!」


 えー!!あのラグおばさんが?!あの人何者なんだよ! いや、待て。まずはこの状況をどうするか考えろ。一対一で引き分け状態。つまりは代表戦だ。カタルは戦えそうにないし、もう一度クルーシアに任せるか? …いや、それじゃだめだ。流石に怖すぎるけど、先頭に立ってる俺が出なきゃ話にならない。 


 「よし、代表戦は俺が出る。」





 【残りのカップラーメン数】 326個(多分減る)

 「カップラーメン1年分が当たった俺、貧困異世界で無双する」を読んでくださり、ありがとうございます。


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