試合、開始!
おお!まじ? …いや、このパターンは何か条件を提示してくるはずだ。こんなあっさり教えてくれるわけがない。
「ただし、条件がある。俺達兄弟と戦え。人間とは戦っても意味がない。その猫とゴリラの獣人と戦う。戦って勝ったら教えてやる。」
ほらね!条件ついてた! っていうか、戦い?!また争いごとかよ!
「勝ち負けの基準はなんだ?」
「「参った。」と言った方が負け。それ以外に特に守るべきルールなどはない。強いてあるとしたら、この木の棒を試合中に味方が投げ入れたら、降参の合図だ。これ以上試合続行は無理だ。と判断したら投げ入れろ。そして、一対一で引き分けになったら代表戦だ。」
なるほど。格闘技の試合のタオルみたいなもんか。
「錦木!私とカタルに任せて! こいつらけちょんけちょんにしてやるから!」
「ウホウホ!」
クルーシアとカタルが快く勝負を引き受けてくれた。ごめんよ。俺はお前達みたいな化け物みたいな力は無いんだ…。
「おぉ!なんだなんだ!争いか! ミルト、ミルジ、頑張れ!!」
「負けんなよ!!」
周りの住民達が大声でミルトとミルジを応援する。こりゃ完全にアウェーだな。スポーツの試合で応援団とかよく見るが、スポーツをあまり知らない人の中には、「試合に集中してるんだから、応援してる声なんて選手の耳に届かないって。」って思ってる人がいるが、それは全く違う。案外しっかりと耳に届く。なんなら心臓にひびいて、体全体に力が宿って、いわゆる「ゾーン」に入りやすくなる。
「うおおお! 力が宿ってきたぜ!」
ミルジが大きく声を上げ、戦闘する体制に入った。ほら、こういう奴が「ゾーン」に入りやすいんだって。
「順番はどうする? 俺たちはミルジから戦う。」
「んじゃ俺から行く! ウホウホ!」
「お!ゴリラからか! お前なかなか強そうだな。最初からフルパワーで行くぜ!」
「俺だって錦木さんに良い所見せたいから、全力で行くぜ!」
よし、カタル頼んだ! そういえば、カタルの実力を見た事がないな。村を襲ってた時は、正直、軽くいなしてた様な感じだったし。
「んじゃ、スタート!」
【残りのカップラーメン数】 326個
「カップラーメン1年分が当たった俺、貧困異世界で無双する」を読んでくださり、ありがとうございます。
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