生きる意味とか考えるな! 豚化(①豚鼻化まで)
私、アカネは高校(男女共学)のスクールカウンセラーとして日々、生徒達のカウンセリングにあたっている。今日は今までカウンセリングをしてきた事例の一部を紹介しよう。時々、ショック療法というか荒療治のカウンセリングをしているからね。
CASE2
『頭が良すぎるあまり、生きる意味とかそんなことを考えては病んでいる。ナツキ(高校2年生)』
ナツキ「アカネさん、生きる意味って何だと思いますか?」
アカネ「生きる意味?そんなこと考えたって意味ないわ。強いて回答するなら、特定のパートナーがいて美味しいものが食べられて、十分に眠られるような3大欲求が満たされればいいんじゃないの?」
ナツキ「そうなのかなあ。何のために生きているんだろうってふと考えちゃって。」
アカネ「人間に産まれただけで幸せよ。例えばだけど、もしも豚に産まれていたら、いつかは屠殺されて食べられる運命。それに比べたら、悩むだけ勿体ないわ。」
ナツキ「そんな極端なこと言ったらそうかもしれないですけど。」
アカネ「ナツキちゃんは、勉強のしすぎなのよ。恋愛でもしてみたらいいんじゃない?」
ナツキ「いやいや無理ですよ。この顔じゃ。」
ナツキちゃんの顔は勉強のできる子にありがち(?)で、ブスだった。顔面偏差値でいうと43ぐらい。
アカネ「無理だと思ったら何でも無理よ。」
ナツキ「そうでしょうけど。そういえば、アカネさんは結婚してるんでしたっけ?」
アカネ「してるわよ。」
ナツキ「どうやって結婚まで持っていったんですか?お見合い?」
アカネ「普通に恋愛よ。今の時代、お見合いなんてほとんどないわ。」
ナツキ「そうなんですね。いや、ブスな私が言うのも何ですけど、アカネさんってブスを超越というか、豚みたいな顔しているじゃないですか。その顔で結婚できるなんて凄いなって、単純な好奇心です。」
私は、言われた通り豚みたいな顔をしている。目が細くて、鼻は豚鼻であり、顔に肉も少しついている。お世辞にも美人と言われたことは一度もない。
アカネ「ナツキちゃん。言っていいことと悪いことがあるわよ。ふふふ、ナツキちゃんにはショック療法ね。」
その瞬間、アカネの手からビームのような光が伸び、ナツキの全身に当たった。
ナツキ「えっ、えっ、えっ?」
椅子に座っていたナツキだったが、その衝撃で床に四つん這いになる。少ししてナツキは気がつく。
ナツキ「あれ、立ち上がれない!」
アカネ「最初は四足歩行に変化からね。ふふふ、これからよ。」
その後もナツキの身体の変化は続く。
ナツキ「身体が熱い!」
アカネ「遺伝子構造とかその他諸々を変化するのに身体が反応しているんだと思うわ。」
ナツキ「変化ってどういうこと!?」
アカネ「生きる意味とかで悩むだけならまだしも、私に対してブスと言ってしまう。そんな悪い子にはね、先に例で挙げたように豚になってもらおうと思うの。だから今は豚になるために、身体の内部で大きな変化が起きているんだわ。」
ナツキ「ぶ、豚に!そんなの嫌よ!」
アカネ「おっと、そろそろ内部の変化が終わったみたいね。それじゃあ外部の変化が始まります。せっかくだから大きな鏡を置きましょう。自分が豚になっていく過程を、とくとご覧あれ。」
ナツキ「嘘でしょ!やめてよ!」
ナツキは泣きながら訴えていたが、そんなのは知ったこっちゃない。
アカネ「ふふふ、まずは鼻から。やっぱり豚と言えば鼻よね。」
次の瞬間、ナツキの団子っ鼻に下から圧がかかる。
ナツキ「いたたたた。鼻、鼻が曲がる、折れる!」
アカネ「大丈夫よ。豚化するために鼻の内部も変化しているから骨折とかにはならないから。」
鼻の変化が終わると、それまで団子っ鼻だったナツキの鼻は、鼻の穴が丸見えでかつ突き出ていた。鼻の大きさも膨らんだのか大きくなっていた。もう誰が見ても、豚鼻と認識するであろう鼻である。普通の人間レベルの豚鼻を超越した、豚らしい豚鼻である。肌の変化はこの後なので鼻はまだ肌色であるが、鼻の色を除けば養豚場の豚と遜色ない鼻の形と大きさである。
四足歩行で四つん這いになっているナツキはおもわず鏡を見た。自分自身の豚らしい豚鼻に触ると、鏡にうつる四つん這いの自分も豚らしい豚鼻を触っている。
ナツキ「私の鼻が、こんな豚の鼻に・・・・。」
元々が顔面偏差値43レベルのブスとはいえ、自分の鼻が、豚らしい豚鼻になることの衝撃は大きかったようだ。
アカネ「ふふふふふ。まだ始まったばかりよ。」
人が豚になっていく過程(豚化)を妄想するのが好物です。
R18表現とはならないように注意してやっていきます。
豚化萌え!
作者名の原点に戻るような連載です