容姿で悩むな! 豚顔になれ!
私、アカネは高校(男女共学)のスクールカウンセラーとして日々、生徒達のカウンセリングにあたっている。今日は今までカウンセリングをしてきた事例の一部を紹介しよう。時々、ショック療法というか荒療治のカウンセリングをしているからね。
CASE1
『顔面偏差値55ぐらいあるが、同じクラスの顔面偏差値60台の子を見ては嫉妬して、自分をブスブスと卑下する、ハルカ(高校1年生)』
ハルカ「マジで私ブスブス。どうしてこんな顔に生まれたのかしら。親を憎むわ。」
アカネ「何言ってるのよ。十分に、ハルカちゃんは可愛いじゃない。カウンセラーがこんなこと言うのも何だけど、クラスの大多数の子は、ハルカちゃんほど可愛くないじゃないよ。」
ハルカ「そんなことないわ、Aちゃん(クラス1の美人)と比べたら月とスッポンよ。」
アカネ「そんなことないのになぁ。」
ハルカ「そういえばさ、アカネさんはブスなのにどうして生きてられるの?」
アカネ「へ?」
ハルカ「いや、凄いブスじゃん。というか豚じゃん。目が細くて、鼻も豚鼻でさ。そんなブスなのにどうして生きてられるの?」
確かに私の顔は言われた通りの豚顔であった。目が細くて、鼻は豚鼻である。お世辞にも美人と言われたことは一度もない。
アカネ「はるかちゃん。言っていいことと悪いことがあるわよ。」
その瞬間、アカネの手からビームのような光が伸び、ハルカの顔に当たった。
ハルカ「えっ、えっ、えっ?」
顔面偏差値55の比較的整った顔だったが、そのビームを受けて、目は細くなり、鼻は豚鼻に。そして少し顔に肉もついた。顔面偏差値で示すならば30台の醜い豚顔となった。マジで、養豚場の豚がムリヤリ二足歩行になってコスプレ(黒い髪、制服)をしているようなレベルである。
鏡をまじまじと見て、ハルカは驚く。
ハルカ「何これ、こんな豚の顔ってアリ? 元に戻してよ。クラスメイトとか家族に何て思われるのかしら」
アカネ「大丈夫よ。私の魔法の効果として、クラスメイトとか家族とかの記憶は、ハルカちゃんが最初からこの醜い豚顔だったってことで置き換わってるから安心して。」
ハルカ「そんなことはいいから、戻してよ。」
ハルカは泣き叫んでいた。顔面偏差値55レベルなら泣いていても絵になるが、今のハルカちゃんは醜い豚顔なので泣き顔も醜い。
そんなこと思いつつも、私は次の魔法を発した。
アカネ「分かったわ。救ってあげる。顔なんてどうでも良くなる魔法よ。」
再び、アカネの手からビームが、ハルカに届く。今度は顔というよりも脳内に当たっているような感覚だ。
ハルカ「な、何をしたのよ?」
アカネ「性欲が豚に近付く魔法よ。性欲が旺盛であれば自分の顔とか気にしているヒマはないしね。」
ハルカ「ヤ、ヤリ○ンになるってこと? そんなの嫌よ!」
強がっていた、ハルカだったが1分と経たないうちに息づかいが荒くなり、次の言葉を口にする。
ハルカ「ねぇ、アカネさん。男なら誰でもいいからさ。すぐに付き合えそうな人いる?」
アカネ「そうね。同じクラスならA君、B君。隣のクラスならC君とかかな。3人とも性欲が止められないから彼女が欲しいというような内容で相談に来ていたし。」
ハルカ「A君、B君、C君・・・。全員ブサイクやんけ。ま、私が言えたレベルじゃないけどさ。」
ハルカ「でも分かったよ。ありがとう。アプローチしてみる。」
アカネ「もし、良い場所がないならここを貸すわよ」
ハルカ「ありがとう。」
そして放課後のカウンセラー室ではカーテンの向こうでおそらく性行為に励んでいるであろう、ハルカちゃんとB君の息づかいや喘ぎ声が聞こえていた。
(どんな性行為かは、読者の皆様それぞれが想像してください。それぞれのR18的な妄想で構いませんので)
どんなブスでも性欲が強ければ幸せになれる!
私の持論です。
性欲が強ければ、自分の顔とかどうでもいいしね。
容姿で悩むような人が少なくなりますように。
豚顔化+性欲増し増しの魔法の話でした。