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甘い誘惑

作者: 葉月



2月にもなると街は色めき立ち、店内は赤やピンクの装飾で飾られている。店頭に並ぶお菓子はどれもこれも購買意欲をそそるような可愛らしいパッケージや、リッチな気分が味わえそうな高級感漂う物も置いてある。



中身はもちろん、チョコレートだ。



今は本命、義理だけでなく友人や自分へのご褒美へ買うのが当たり前になっている。学生の頃はそれこそ友人と作ったり、交換したりしていた。懐かしいなと思いながら、店頭でチョコを選ぶ女子高生を眺める。


あの頃のように純粋に、バレンタインを楽しめればと思いながらも半分諦めている自分がいる。今年で26歳になるが、結婚もしていなければ恋人もいない。誰かにチョコレートを渡す予定も無ければ相手もいない。今年も自分にご褒美として買う事になりそうだと乾いた笑みを零しつつ帰宅を急いだ。




優香ゆうか先輩、恋人にチョコレートあげますか??」

翌日の出社早々、挨拶もそこそこにそんな話題を振られた。声を掛けて来たのは後輩の酒井恵奈さかいえなだ。いつも「優香先輩」と慕ってくれる可愛い後輩だった。

「ううん、恋人いないからあげないよ」

そう告げると、恵奈は信じられないとでも言うように大きく目を見開く。

「嘘〜!!先輩、綺麗なのに恋人いないんですかぁ??どうして??」

それは私が聞きたいと言う言葉を飲み込んで苦笑いで返しておく。綺麗だなんて社交辞令にもほどがある。


恵奈は女性の私から見ても可愛い。肩まで伸ばしている髪は派手じゃないブラウンに染め、緩く巻いている。顔立ちも整っており、コロコロ変わる表情は見ていて飽きない。愛嬌もあるので男性陣は恵奈によく話し掛けている。対照的に私は地味な顔立ちにメイクもナチュラル。髪も染めずにただハーフアップにしているだけなのであまり目立たない。おまけに上司から「愛嬌がない」とまで言われている。そんな私に「綺麗」だと言うのは嘘だ。


恋人がいないのは、ひねくれているこの性格も問題あるかもしれないが、何よりも私が自分に自信を持てないのだ。魅力的な部分がある訳でもないので、男性にアピールする部分も無い。そんな私がどうやって恋人を作ると言うのだろう。

私の心情も知らず、恵奈は話を続けてくる。

「優香先輩に足りないのは、積極性だと思うんですよね〜。男性はこちらから話し掛ければ『自分に興味がある』って思ってくれますから、すぐ惚れられると思いますよ」

「……そんな事考えながら話し掛けるの??」

「だって、話さないとどんな人か分からないじゃないですか」

天真爛漫とはこの笑顔の事を言うのだろうかと違う事を考えながら、恵奈の話を聞き流しつつ業務に入る。


恵奈はそれでも隣で話続け、最近お菓子作りにハマっている話もし始めた。

「今まではチョコレートって既製品を買っていたんですけど、今年は作ろうかなって。良かったら優香先輩も一緒にどうですか??料理得意でしたよね??」

お誘いは嬉しいが、料理とお菓子作りは違うと常々思っている。

「お菓子作りは苦手なのよ。せっかくのお誘いだけど、遠慮するわ。ありがとう」

「え〜……そうですか……。残念ですね」

私の断りに口を尖らせながら言うが、やっと仕事する気になったようで口を閉じてくれた。可愛いのは良いが、お喋りなのが玉に瑕だ。




昼休み、デスクでお昼を食べようとしていたら恵奈に食堂へと誘われたので、お弁当を持って食堂で食べる事にした。恵奈と向かい合って座っていると「一緒にいいかな??」と声を掛けられる。

「あ、川島かわしまさん!!お疲れ様です〜」

「お疲れ様です」

声を掛けてきたのは営業課の川島智かわしまさとしだった。人当たりもよく、仕事も早いので社内では人気者だった。恵奈はさり気なく自分の隣の椅子を少し引いて川島を誘導する。川島はそこに腰を下ろした。


「珍しいね、2人が食堂って」

「そんな事ないですよ。たま〜に使いますよね優香先輩」

「ええ、ホントたまにですけどね」

「ふーん」

恵奈はサラダとパン、それにスープと少なめのメニューだが川島は唐揚げ定食でガッツリ系だった。よく食べるなと思いつつ見ていると、川島が「佐々木のは」と私に話し掛ける。

「何時も弁当なのか??」

「あ、はい。料理は好きなので…」

「へえ、凄いな。しかも中身はもちろん彩りのバランスもいいな」


マジマジとお弁当を見られる事があまり無いので、どういう反応すれば良いのか困ってしまう。すかさず恵奈が「そうなんですよ〜」と話し始める。

「優香先輩、料理上手で凄いんですよ!!尊敬しちゃいます〜。私、バレンタインチョコ手作りしようと思ってて、優香先輩も誘ったんですよ。けど、断られちゃって〜」

何もそこまで話す事はないのに。慌てて恵奈の話を止めようとするが、川島は案外乗ってきた。

「いいじゃん、作ってみなよ」

「えっ??」

「多少失敗しても大丈夫さ。佐々木が作ったチョコ、俺食べてみたいなぁ」


人気者の川島にそんな事を言われたらその気になってしまいそうだ。恥ずかしさが勝ってしまい、どうしようかと思っていると恵奈が「はいっ!!」と挙手した。

「川島さん、私が作ったチョコも食べてくれますか??」

「おっ!!嬉しいね〜。可愛い2人から貰えるなんて楽しみだな」

私はまだ作ると言っていないのに、話はどんどん進んでしまう。ここは早く断ろう。

「あの、盛り上がってますけど私は「優香先輩!!」…何??」

私の言葉を遮って恵奈は目を輝かせながら宣言した。

「私と優香先輩、どちらが美味しく作れるか勝負です。お菓子作り初心者同士、頑張りましょ!!」

「ええ!?ちょっと、勝手にそんな事決めないでよ!!無理無理!!」

私の拒否を恵奈は「ダメです」と跳ね除ける。

「いい機会ですし、お菓子作りも得意になって素敵な男性ゲットしましょ!!」

「そうだ、頑張れ佐々木!!んじゃ、俺は行くからゆっくり食べてて」

川島はそう言うと食べ終わったお膳を持って席を立った。その背中を恨めしく見つめるが恵奈は「頑張ります〜」と言っていて、私は溜息を吐いた。





チョコレートと言っても様々な種類がある。溶かして固めただけのもあれば、焼き菓子もある。クッキー生地にチョコを混ぜればそれもチョコレートだ。何がいいのか、手軽に作れそうなものは何なのか。考える事は山ほどある。唸りながら仕事していると「佐々木さん」と背後から声を掛けられる。

「は、はい!!」

その声に驚き、振り向くと同僚の高瀬宏樹たかせひろきか立っていた。

「難しい顔しているけど、何か書類に不備でもあった??」

先程高瀬から預かった書類を手元に置きながら唸っていたので、ミスでもあったのか勘違いしたのだろう。


「い、いえ!!高瀬さんの書類は大丈夫です」

慌てて謝罪するが、高瀬は「それならいいけど」と優しく微笑む。高瀬は経理課に所属しているため、総務の私とはよく話す。それに、無口で物静かだが仕事も丁寧で気が利くので川島とはまた違う人気者だった。

「じゃあ、何をそんなに悩んでいたの??」

不思議そうに聞かれるが、まさかチョコレートで悩んでるとは言えない。だが、高瀬は気になるようで私が話すまでその場を動く気は無さそうだ。

「じ、実は……」

私は観念して、今現在悩んでいる事を打ち明けた。



「なるほど……」

話を聞き終えた高瀬は「そんな事か」とでも言いたげな顔をしていた。

「すみません……。大した事じゃなくて」

この場にいるのが恥ずかしくなり、顔の前で手を振り「気にしないでください」と伝える。だが、高瀬は真面目な顔で言った。

「佐々木さんなら、どんなチョコレートでも美味しく出来そうだね」

まさか高瀬にそんな事を言われると思っていなかったので、思わず固まってしまう。顔が赤くなるのが自分でも分かった。

「そ、そうですかね??」

「お菓子作りも練習すれば上手くなるって言うから、数をこなせばきっと段々上手くなるよ」

何故だか分からないが、高瀬に言われると気が楽になった。

「……では、あまり気負わずにやってみます」

「はい。余ったらで良いから良かったら俺にも分けてよ」

「……なら、尚更失敗しないように頑張ります」

高瀬にそんな事言われたら、さらに緊張してしまい再び何を作ろうか悩んでしまう。そんな私を気にせずに高瀬は「でも」と続け、とんでもない爆弾を落とした。




「川島さんって既婚者じゃなかった??」







信じられない。


既婚者でありながら、社内の女性にチョコレートを強請るなんて何を考えているんだろう。そして、そんな相手に何を作ろうか考えていた私の時間を返して欲しい。高瀬は「勘違いかもしれない」と言っていたが、扶養の書類を見掛けた事があると言うから恐らく既婚者なのは間違いない。

苛立ちが抑えきれず、帰り道を何時もより強めの歩調で歩く。すれ違う人達が心無しか距離を取っていくのが気になるが、それよりも川島への嫌悪が勝る。


取り敢えず落ち着こうと思い、立ち止まって空を見上げながら深呼吸をする。肺に新鮮で冷たい空気が入り、一気に体温が下がった気がする。

「せっかく作る気になったのにな……」

誰にも聞こえない呟きが街の喧騒に消えていく。

頭を下げた時に、視界の隅に書店が入った。外からも分かるが目立つ棚に「手作りチョコ」の本が沢山並んでいる。川島に作る気はもう無いが、背中を押してくれた高瀬にお礼に作ろうかなと思い、書店に足を踏み入れた。








バレンタイン当日。

あまり人に見られたくないので何時もより早く会社に向かった。出勤している人が少ないのか、社内は閑散としていた。よく考えれば高瀬が何時に出勤してくるのかも知らない。取り敢えず、自分のデスクに向かうためエレベーターまで行く。だが、その途中にある資料室から話し声が聴こえた。この時間に使われる事は滅多にないので、変だなと思い足を止める。


誰かいるのかと思いそっと近付くと、ドアが少し開いていて中の様子が伺えた。そこには川島と恵奈がいた。2人は抱き合って口づけを交わしていた。あまりの衝撃にその場から動けず、そのまま2人を見続けてしまう。恵奈は川島から静かに離れた。

「朝から大胆ね、智くん」

「どうせ誰もいないから、いいんだよ」

優しく笑う川島の手には可愛らしくラッピングされた箱がある。恐らく、恵奈が渡したチョコレートだろう。


「奥さん、嫉妬しないかしら。会社でチョコレート貰ったら」

「いいんだよ。モテる俺と結婚して誇らしいんだから」

「悪い人ね〜」

やはり川島は既婚者だった。だとしたら、恵奈はそれを分かっていながら手作りチョコの勝負をけしかけて来たのだ。その意図は分からないが、何故そんな事をしたのだろう。

「優香先輩、チョコ作ってくるかしら」

突然私の名前が出て、肩が跳ねるが何とか物音を立てる事は抑えた。

「作ってくるんじゃないか??煽てればホイホイ作りそうだし」

「何それ、酷いわね〜」

「だってそうだろ??別に、あんな女のチョコなんて要らないけど、数は多い方が男のステイタスになるってもんよ」

「優香先輩、可哀想」


川島がそんな事を考えてるなんて、ショックだった。私の事を可哀想と言っている恵奈だって笑っている。最初から私なんて相手にしていなかったんだ。その事実に、身体中から力が抜け持っていたバッグを落としてしまう。

しまったと思い慌てて拾うが既に遅かった。落とした音に2人が気付き、ドアを開けた瞬間にバッグを拾うところを見られてしまった。

「ゆ、優香先輩……!!」

「さ、佐々木じゃないか。どうしたんだこんな早くに…」

恵奈は私に見付かった事に戸惑いを隠せていないが、川島は何とか取り繕うとしている。でも、私は2人が口づけをしているシーンまで目撃しているので誤魔化しなんて通用しない。



「2人こそ、何しているんですか??」

立ち上がり、2人を交互に見ながら問いかけるが、2人は目配せをしてから答える。

「ちょっと…仕事で必要な資料を探すのを手伝って貰ってたんだよ。なあ酒井」

「え、ええ……。川島さんに頼まれたんですよ〜」

引き攣った笑みを浮かべながら恵奈は答えるが顔色は悪い。

「……そうですか。でもそれって抱き合って探す必要があるんですか??」

「えっ…」

私がそう告げると恵奈は顔をさらに青くして、手で口元を抑える。川島も先程までの余裕は無くなったようだ。

「な、何言ってるんだ佐々木。そんな事して「その手に持っているのは貰ったチョコレートですよね??」……そうだけど??」

「奥さんがいるのに、そんなにチョコレートが欲しいんですね。男のステイタスでしたっけ??随分安っぽいんですね」

まさか自分でもこんな言葉が出るとは。何故だか知らないが、勝手に出てきて止まらなかった。私の言葉が、先程自分が発した言葉だと理解した川島は私を睨み付ける。



「なるほどな、全部見てた訳だ。それなら誤魔化しても意味は無さそうだ」

「……別に言いふらしたりはしませんよ」

2人の不貞がバレても私には支障が無いし、どうなろうと関係ない。だが、そんな場面に遭遇したくなかった。一刻も早くここから立ち去りたいのに川島がそうはさせてくれない。

「それはどうかな??女なんて男か金でもチラつかせればすぐ口を割る。流石に社内で変な噂立てられるのは困るなぁ」

そう言ってゆっくり私に近寄って来るので、思わず後退りをする。が、場所が悪かったようで、すぐ壁にぶつかってしまった。


「どうせ、お前も同じさ。恵奈と同じで1回俺に抱かれれば大人しく言う事聞くだろ??」

私に迫りながらとんでもない事を言う川島に心底鳥肌が立った。恵奈が気まずそうにこちらを見ているが止める気配は無さそうだ。どうしようと思っていると、川島の肩に手が置かれた。





「そこまでにしましょうよ、川島さん」






川島の後ろから現れたのは高瀬だった。

「た、高瀬さん……」

高瀬の姿を見て安堵した私は壁に寄り掛かりながら座り込む。

「高瀬!?お前、何時からそこに……!!」

「何時って……ずっと見てましたよ」

高瀬は資料室を指差しながら言う。川島は信じられないとでも言うように目を見開く。

「バカな!!来た時は鍵が……」

「そっちのドアは掛かってたと思いますよ。俺が入ったのは隣のドアからです。………もしかして、知らないんですか??資料室の奥にある扉から隣の資料室に出入り出来るんですよ」

あっけらかんと言い放つ高瀬に川島は何も言えないようだ。



「おかしいと思ったんですよ。この時間、資料室に来る人なんていませんから」

高瀬の話によると、今日使いたい資料を時間が掛かりそうだったので早く来て整理しようと思い経理関係の資料を見ていたら、隣室から話し声が聴こえた。不思議に思い、奥の扉から隣を覗くと川島達が入って来た。仕事かと思いきや、何やら怪しい雰囲気になったので、後々問題になっても困るので証拠を残そうと動画を撮っていたらしい。そこに私来て何やら不穏な空気になったので川島を止めたという事だった。


「さて、流石に見過ごせませんよ川島さん。貴方の女性関係の派手さは有名ですからね。営業の経費だって怪しい物も多いですし……」

高瀬は私の手を取り、静かに立たせながら川島に言う。

「これ以上、佐々木さんに関わらなで下さいね」

静かに笑顔を川島に向けると、高瀬は苦虫を噛み潰したような顔をしてその場から立ち去った。その後を恵奈が「智くん待って!!」と言いながら走りながら追って行く。



「……良かった」

思わずそう呟くと高瀬が「大丈夫??」と聞いてくる。

「大丈夫です、ありがとう」

あのままだったら川島に何をされるか分からなかった。無理やり襲われていたかもしれない。高瀬が来てくれて本当に良かった。

「上には俺から報告しておくし、あの2人にはもう関わらない方が良さそうだよ」

「はい、そうします」

言われなくても、もうあの2人には会いたくない。恵奈と同じく不貞に関わる事になるなんて勘弁して欲しい。



朝からドっと疲れが押し寄せ、今日はもう何もしたくないと思っていると「ところで」と高瀬が口を開く。

「川島さんに、チョコレート渡したの??」

「い、いえ!!渡さないです!!」

高瀬がそんな事を気にしているとは思わず、手を振って全力で否定した。

「そう、それなら良かった」

安堵したように柔らかな笑みを浮かべた高瀬に思わずときめいてしまった。渡すなら今しかないと思い、バッグに入れていたチョコを高瀬に差し出す。

「よ、良かったら……」

高瀬は状況が理解出来ず、キョトンとした顔をしていた。自分が貰えるとは思っていなかったのだろう。



「高瀬さんに、背中押して貰ったので作ってみました……。初めて作ったので美味しくなかったら申し訳ないんですが、受け取ってくれますか??」

絶対今の私、顔が赤くなっている。確信して言えるほど顔に熱が集まるのがよく分かる。高瀬に見せられないと思い、目を閉じ顔を伏せているので高瀬がどんな顔をしているかが分からないのが怖い。

沈黙が続くが、チョコを持っていた手が急に軽くなった。

「……嬉しい、ありがとう」

その言葉に弾けるように顔を上げると、先程よりも華やかな笑顔を浮かべる高瀬がいた。



「不味かったら言って下さい。なんなら胃薬でも……」

「そんなの要らないよ。大事に食べるね」

慌てて何か薬あったか探している私に笑いながら高瀬は言った。そして、ちょっと照れ臭そうに顔を赤らめながら続ける。

「……もし、良かったらなんだけど」

「はい??」




「来年からは、俺のためだけに作ってくれない??」





一瞬、言っている意味が理解出来なかったが、高瀬が顔を真っ赤にしながら視線を泳がせている。その高瀬につられて私の顔もさらに赤くなるのが分かった。でも、高瀬の気持ちが分かったので笑顔で応える。

「…………はい、喜んで!!」

そう伝えると高瀬も笑みを深め、渡したチョコを大事そうにしっかりと持ち直した。







その後、高瀬と付き合う事になり、自分に自身も持てるようになった。そのせいか仕事も以前より捗るようになった。

そして、川島は奥さんと離婚し会社にも居づらくなり退社。恵奈も慰謝料を請求されて退社したが自業自得だ。




甘い誘惑には要注意、と己の教訓にし胸に刻んだ。







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