21 淀みらしい
短めです。
(m´・ω・`)m ゴメンネェ
( ˘꒳˘)
進んでも進んでもキモイやつとしか出会わない。
気分はまるでキモイやつマスターだ。
そして通路も直線だけがずっと続いており先程から代わり映えのない風景が続いていた。
進んでいるのか、ループしているだけなのか。
それすらも分からない。
「……本当にここにみんながいるのかな?」
ヒナはフレンドリストを開いた。
もし本当に皆がこの場にいるのなら、フィールドマップ上ではなくきちんとこの地下のダンジョンと思われる場所に表示されるはずである。
「……いるね……じゃあ一体どこに……?」
『ヒナ様!!こちらへ来てください!!』
皆の場所を思案していると、ホーリータイガーが何かを見つけたらしくヒナのことを呼びつけた。
急いでホーリータイガーの元へと向かうと壁に何やらよく分からないシミのようなものがあった。
「なにこれ……じっくり見ないと見つけられないシミだね」
『シミじゃないですよ!!淀みです!!淀みで通路が隠されてるんですよ!!』
「淀みって何?」
ホーリータイガーが言うには、淀みと言うのは長年生きて力を蓄えた魔物が力尽きた際に何らかの影響で発生した魔力の塊のことらしい。
本来ならこの世界に存在しないはずの物なので、急遽名付けられたらしい。
……若干メタい要素が入っていた。
「本来存在しない……ということはあの悪魔達となんか関係ありそうだよね!」
『そうですね、7大悪魔も本来存在しないバグですからね……』
となるとあのキモイやつもホーリータイガーの知らない魔物なので、淀みによって作られたバグ……なのだろう。
「一応、倒しといた方がいいよね?」
『怠惰の悪魔に聖属性が効いたように、恐らく淀みにも聖属性が聞くと思われます、キモイやつ達は別に聖属性じゃなくてもいいと思いますがこれからは聖属性を使って倒しましょう!!』
「おっけー!!」
その後は目につく限りのキモイやつと淀みを消して回った。
どうやらキモイやつは沢山いたという訳ではなく、倒したキモイやつが再生して蘇っただけだったようで、聖属性で消し飛ばしたら数がだんだんと減っていった。
淀みもキモイやつよりはしつこいが、時間をかけて消し去り、どんどんと道が開けていった。
「ふぅ……これで先に進める……のかな?」
『恐らく……この先にナナ様達もいらっしゃるかと!』
そう言われ、俄然やる気が湧いてきた。
「よーし、ナナちゃん!みんな!今行くからね!!」
道は開けた!!
あとはただひたすら進むだけだ!!
次回辺りに合流させる予定です。
聖属性の便利さがわかります。
あ、あと。
聖属性は女神の印の持ち主以外所有することは出来ない設定を作りました。
持ち主が了承すれば、エンチャントによって他人にも聖属性を付与出来ます。
( ˘꒳˘)




