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4 ちっちゃい!

ちっちゃい!


けど僕の眠気はでっかい!


( ˘꒳˘)


「ここがVRMMORPGの世界……?」


世界史の資料でよく見る中世ヨーロッパにタイムスリップしたかのようなリアリティ。

街を行き交う人々の中から様々な声が響き渡る。

ここが現実なのか仮想なのかどうか分からないほど違和感がなく、目の前に人でない者が歩いていなければ判断がつかないほどである。


「すごい……小さい人も大きい人もいっぱい……」


凄すぎると語彙力が低下するのもよくあることである。


『チュートリアルクエスト『ギルドに向かえ』が発生しました!』


しばらく辺りを見回していると、目の前に透明なパネルが現れた。

チュートリアルクエストと表示されているそれは、『はい』か『いいえ』を選べるようだ。


「とりあえずここは従っといて、『はい』!!」


『チュートリアルクエストを受注しました。』


そう表示されてから、何も起きなかった。


「えぇ!?案内とかないの!?」


ほかは最新仕様なのに。

ここだけ鬼畜仕様であった。


「と、とりあえず周りの人に聞いてみようかな」


辺りを見回すと、看板に『始まりの街、ファースト』と書かれていた。

この街の名前はファーストかぁ……おっといけない。


辺りを見回すと、『道具屋』と書かれた店があった。


「あそこの店員に聞いてみよう!」


いそいそと店先まで歩き、扉を開けようとドアノブに手を伸ばす。

すると次の瞬間、バァン!!という大きな音と共にドアが勢いよく開いた。


その結果。


「あいたぁっ!!」


私はおでこを強打して、尻もちを着いた。


「あ……ごめん、だいじょうぶ?」


声をかけられ、手を差し伸ばされる。

その手を掴み、一声。


「だいじょうぶで……す……」


立ち上がって目を開けると、目の前には。


ちっこい女の子がいた。


「ちっちゃい!」


「初対面の人に案外失礼ですね…あなた」


「あ、ごめんなさい!可愛くって、つい……!」


「ついじゃないでしょ」


身長は130ぐらいだろう。

ピンク色のくせっ毛が愛嬌のある、厚手の服を来た女の子だ。


「まぁ、でもこちらも悪いことしましたし、許しますよ。本当は別に気にしてませんし」


「あ、ありがとうございます……」


「ここであったのも何かの縁かもしれない、フレンド交換しないかい?」


「なんですかそれ?」


陽菜は目をぱちくり。

女の子も目をぱちくり。


「もしかして、こういうゲーム初めて?」


「え……あ、はい」


「納得」


なぜ納得されたのかは分からないが、この後この人にフレンド登録の仕方を教わった。


「『エレノア』さん、ですね!よろしくお願いします!」


「ヒナよろしく」


彼女はエレノアという名前らしい。

身長は130であっていた。

種族はドワーフだったので、身長が小さいようだ。

ドワーフは毛むくじゃら、というイメージが改善された。


「早速だけど、ヒナの胸さわらして」


「どうしてそうなった!?」


ななちゃんのような人っぽい、という感想を抱いた。





ひなちゃんもでっか……


この文章はここで途切れている……。

( ˘꒳˘)

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