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16 暴食1

自分もジェットコースター嫌いです。

浮かぶの無理だろうな、うぇ。


( ˘꒳˘)


「おえっ、最悪な気分だぜ……」

「えー?気持ちよかったじゃん!」

「俺は……ジェットコースターがぁ……嫌いなんだよっ……!!」


ゼアルのスキル、によって対岸までたどり着くことのできたヒナ達。

対岸までの道のりを楽しんでいたが、ナガレだけは気分が良くなかった。


ふわっとする感じ、無重力を味わってみるとジェットコースターが苦手な人は吐き気を催す人が多いらしい。

ナガレはそういうタイプの人間だ。


「ナガレくん、大丈夫?」

「お、おう……大丈夫……だぁ……」


青ざめた顔で吐息を荒くして地面に這い蹲るナガレを見て、ヒナが心配する。

大丈夫と言ったものの全く大丈夫そうには見えない。

強がっているのだ。


「快適な空の旅をお楽しみいただき誠にありがとうございまーす」

「快適……じゃねぇ……よっ!!」


とりあえずナガレの体調が整うまでその場で待機することにした。



10分後。


「ふぅ……もう大丈夫だ、悪かったな待たせて」

「まったく、軟弱ねナガレは!!」

「うるせぇ!」


青ざめた顔もすっかり元の肌色を取り戻しており、口喧嘩の罵倒にもキレが見え始めた。


「ナガレくんの体調が戻ったところで、早速人工物に行こう!!」


改めてその謎の人工物へと視線を向ける。

もうその建物は目の前にある。


所々にツタが茂っておりだいぶ古びた建造物だということが分かる。

だが壁に謎の水色の光を放つ線のようなものが1部に張り巡らされているため古めかしいのだが未来的な印象も感じ取れる。


「なんか綺麗な線が入ってるね」

「……ふむ、あれはどうやら『海水』のようだね。溝のそこにある海水を何らかの力を使ってこのような模様へと変化させているのだろうね」

「あらぁ……よく分かったわね♡」


ゼアルの観察によるとこの線は海水のようだ。


「まぁとりあえず入ろうぜ!」

「おー!!」


ナガレとナナが先陣を切って建物へと入っていく。

まだ行ったことのない未開の地であるがずんずん、と足並みは衰えずに勇ましく進んでいくその姿はまさに冒険者だ。

別名、恐れ知らずとも言う。


「……」

「……エレノアさん、どうしたの?」

「……いや……なんでもないよ……行こう、ヒナ」

「行きましょう!!」


何やら考え事をしていた様子であったエレノアだがヒナに呼ばれてすぐさま建物の中へと入っていった。


「……よし」


・ーーーーー・


「おおー!!『中は思ったよりキレイだな』!!」

「『なんだか寒いわ』♡」

「『お、おいもう帰ろうぜ?』」

「……それ以上は……ダメ、絶対」

「……?皆何言ってるの?」


ナガレとマッスルビューティとナナが某フリーホラーゲームの冒頭部分を再現する。

3人がエレノアの方を期待の籠った眼差しで見つめるも、何やら危ない雰囲気を感じたエレノアが中断させる。


案の定ヒナはなんの事だか分かっていなかった。


「しっかし、なんもねぇな……」


そうナガレが呟く。

中には天井を支えるためのものと思われる柱の他には地面の装飾のための小さな段差や壁に描かれた謎の模様以外何も無く、ただ平地が続くだけだった。


「……あっ、なんか下に続く階段みたいなのあった!!」


ヒナが階段を見つけた。

部屋の奥の柱が連なっていて、部屋の手前では分かりづらいところに設置されていたのだ。


「私が行くわ♡…………暗い……だけね♡来ていいわよー♡」


マッスルビューティが先陣を切って安全を確認する。

中は初めの部屋よりも暗く、ホコリが舞っていた。


「うわー、本当に暗いな、端が見えねぇよ……」

「…………?…………なんか、静か」

「どうしたのエレノア」


さん、と。

ナナが言いかけた瞬間。


「『閉じろ』」


という声が響き渡り。


ガタン!!と大きな音を立てて、階段が勢いよく閉じた。


「……!?何が起きたのっ……てかさっきの声って……!?」

「あぁ、アイツだ……!!」

「……やっぱり」


部屋は暗いが少しは見えるので、一同は辺りを確認する。


「……ッ!?」

「どうしたナナ!?」


「ヒナが、いない!!」

「「「!?」」」


辺りを見渡してもヒナはどこにもいない。


「まさか……ッ」


・ーーーーー・


「……え?」


ヒナは皆が階段を降りた後、続いて階段を降りて下へと向かおうとしていた。

すると後ろから声が聞こえてきたと思った瞬間、階段が急に閉じたのだ。


「なんで……どうして閉まったの……?」

「それは……俺ッ様の仕業だぜェ……?』


後ろにいた人物……の口調が突然として変わる。

驚き、後ろを振り返ると。


「え……ゼアル……、どうしたの?」


口元が歪み、悪魔の微笑みを浮かべたゼアル……が立っていた。

いや、訂正しよう。


『俺ッ様はァ……ゼアルじゃあなァい……俺様はァ……』


『7大悪魔が1体、『暴食』を司る悪魔……』


大気が震える。


『ベルゼイブだァ……』


ベルゼイブと名乗ったソイツは。


怠惰の悪魔ベルフェイゴルと同じ、7大悪魔の1体であった。


ゼアルは元神の名前バアルゼブルから取りました。

べルゼイブもバアルゼブル由来に。

同じく完全一致は避けております笑


(変更したのは意見としてもらった&怠惰に合わせた、ありがとう(*^^*))


……安直とか言ったそこのお前。

明日朝コーヒーを飲む時に中に唐辛子が入っている呪いかけたからな。


( ˘꒳˘)

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― 新着の感想 ―
[一言] 元ネタの名前よりもカッコいいと思うのは気のせいであろうか? ベルゼイブ 右手に包帯 片目に眼帯 俺の右手が疼くと言ってくれたら好感度UP
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