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8 砂浜にてスキルチェック!!

あっはっは。

ゆかいゆかーい。


わぁー(棒)


( ˘꒳˘)


浜辺へと足を運ぶと、ちらほらと魔物を狩っているプレイヤーが確認できた。

ポイントを集めて上位に入るためみんな必死らしい。


「えーとなになに……『水着を装備することでポイントアップとレアアイテムドロップ率アップ!』……へぇ、お得かも!」


イベントエリアの1部である浜辺に入った瞬間に表示されたそのテキストを確認してヒナはこの前入った海辺の水着屋へと向かい、この前と同じ水着を購入した。

流石に何度も何度もレンタルするのはもったいないと考えたので今回は購入することを決意した。


「じゃあナナちゃんとナガレくんを探しながら魔物を倒していこうかな!」


そう言うとヒナはスキル『日光』を使い日光の魔狼を呼び出す。

現在ゲーム内は昼なので月光ではなく日光しか使用できないのだ。


『主様!!仕事ですか!?仕事ですか!?それとも仕事ですか!?』


何やらブラック企業に勤めて仕事疲れにより洗脳された社畜のようなことを言っている日光の魔狼。


「たまにはテイマーらしく戦ってみようと思ってね!……『ピースベアー』『ピースフェンリル』、おいでー!!」


ピースベアーとピースフェンリルを1匹ずつ呼び出す。

何気にテイムした魔物を使っての戦闘は初めてなのでドキドキしている。


「近くにいる魔物を2人で連携して狩っておいで!!」

「がるぅ!!」

「わうんっ!!」


そう指示すると一目散に辺りの魔物を手当り次第に倒していく。

みるみるうち……ではないものの着実にポイントが貯まっていく。

そして2人の経験値も貯まっていく。


「……おぉ、すごい便利だなぁ……よし、私も日光の魔狼の使えるスキルをチェックしてみようっと!!」

『……私の仕事はなんでしょうか……?』

「私のもふもふ要員よ!!」

『わふんっ!!』


日光の魔狼のしっぽや体毛をもふもふしつつ。

スキル『星纏』を使い日光の魔狼の力を身に纏う。


そして使えるスキルを確認していく。


<陽光の魔狼>ーーー


・陽爪……陽の力を宿した爪を発生させる。MPを20消費する。


・太陽光……陽の光を1点に集中させて放つ。MPを70消費する。


・陽脚……陽の力を足に宿して加速する。5分間だけAGIが2倍になる。


・太陽剣……MPで作られたマナ製の大剣を生み出す。MPを50消費する。


ーーーーーーーーーー


「ふぅん、私のMPは190だから陽爪は9回、太陽光は2回、太陽剣は最大3回使えるのかー……まずは太陽光から試してみようかな!」

『太陽光はですね……習うより慣れろ!!です!!』


「『太陽光』展開!!」


そう言うと自分の目の前に眩く光り輝く大きな光の球が出現した。

まるで『太陽』を小さく縮めたような。

目の前でふよふよ浮くそれが太陽光のようだ。


「あー、いちいち『発射』って言わなきゃダメなんだね……あっやばい」


そう言った瞬間その光の球は僅かに縮小したかと思いきや、大きな音をたてて太い光の光線を放出した。

行先をろくに指定せず目の前も確認していなかったその太陽光は勢いよく発射されて留まることを知らない。

しかも流石は消費MP70、火力が段違いなようで。

放った先にいた魔物が数匹一気に、消え去った。

太い光線は少しの間大気中に留まり、その後粒子となって消えていった。


ぴこんっ、と。

ポイントが貯まった音が聞こえた。


「もしこの先にプレイヤーがいたら……うへぇ……」

『次からはしっかりと周りを見ましょうね!』

「うん……」


日光の魔狼に注意を受けてしょぼんとするヒナ。


「……じゃあ次は注意して、陽脚でも使ってみようかな……」

『陽脚はですね……習うより慣れろ!!です!!』


先程から同じことしか言わない日光の魔狼。


「『陽脚』……っ!!……すごいすごいすごーい!!足が軽いよー!?」


陽脚を使った瞬間、足が物凄く軽くなった。

まるで羽が生えたかのように。

それほどステータスが一部とはいえ2倍になるということは凄いものなのだ。


「速い速い速ーい!!わぁぁぁぁぁぁぁい!!」

『主様!?そんなにはしゃぎすぎると……!!』

「うわぁぁぁ……うわぁぁっ!?」


調子に乗って砂浜を走り回り、埋まっていた石ころに躓いて盛大に頭から転ぶヒナ。

辺りに砂煙が立ち込める。


『……だから言ったというのに……』

「うぅ……ごめんなさい……」


ヒナは気づかないが、辺りにはプレイヤーがいるのだ。

ただでさえテイマーという職業は数が少なく、珍しい。

しかも可愛らしい(そしてえっ……)女の子がすっごいもふもふで強そうな狼と共に行動を共にしていたら誰もが見てしまうだろう。


そして見ていたプレイヤーはこの光景を見て。


(あの狼がお母さんなのかな……?)


と、そういう考えを頭に浮かべていたのだった。



スキル『星纏』を少し変更してみようと思って、今回の話に入れました。

見た目が変わり本来の力を発揮できる星纏と、見た目が変わらないので能力は落ちるがスキルは発動でき、お共としての姿を現し続けることが出来る劣化版の星纏を選べることにします。


……そしてあとがき。

今回間違えて日光を1度月光表記にしていて、めちゃくちゃ直してました。

ぴえん。


( ˘꒳˘)

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