プロローグ
第2章、始まり!!
( ˘꒳˘)
真っ暗で何も見えない深い、深い、闇の中。
見えなくとも、聞こえる。
それは、淀みからの誘いの声。
「「「沈め、沈め、沈めや、沈め……」」」
『嗚呼ッ!!この世界は……実に愉快、軽快、大爽快ッ!!とても楽しーーッい、場所だァ!!』
「「「沈め、沈め、沈めや、沈め……」」」
『あの馬鹿は無計画、無頓着、無神経ッ!!……であったからなァ、滅びて砕けて失せて当然だ。あんな蛆、いなくても……変わらんッ!!』
「「「堕ちろ、堕ちろ、落ちては、果てろ……」」」
『んまァ、取り敢えずよォ?計画のために仕方ァなァァァァッく、奴には従うがよォ?……アイツいつも図々しくて偉ッそーでよォ……何様なのよ?』
「「「朽ちては沈め、沈んで朽ちろ……」」」
『んじゃまァ?俺ッ様も仕事に取り掛かるとするかねェ?????』
「「「誘い捧げ、度を越し喰らえ……」」」
『と言ってもさァ……』
「「「喰らえ、喰らえ、それこそ救いなり……」」」
『俺ッ様の仕事なんてよォ!!……堕ちて来た奴ラを喰らうだけだがよォ!?』
深淵……深海のその更に奥。
この世の全てを喰らわんとする者が。
『ちッたァ疲れてんだァ……あんのクソアマのせいでよォ?????』
男は腹をさすり。
『アァッ!!腹が減ったァ!!』
天を見上げ。
『ンアッ?……ちょぉーうど、いいとこにッ……飯が堕ちてきたなァ???』
男は周りに命令をして。
食事の準備に取り掛かる。
その様子はさながら美味な食物を待つ美食家のようだ。
「んーっ!んんーっ!!んうぅぅぅぅー!!」
食卓に1つの食物が並ぶ。
『生きのいい……飯だなァ……』
男は手を合わせると。
『んじゃァ、<<イタダキマス>>!!!!』
『ンンンンンンぅぅぅぅッ…………デェェェリシャァァァァァァスッ!!!!』
掻き消え、潰えた悲鳴の代わりに響き渡るは。
飢えた美食家の満悦の声だった。
『そろそろ……かァ?』
それが海から姿を完全に現すまで。
祭は、始まらない。
初めからヤバい感じ出しましたね。
分かるでしょう。
……やっぱ今日、頑張ったよね!?
( ˘꒳˘)




