24 白い女性
短いです。
ゆるして……。
( ˘꒳˘)
眩い光の後に現れた1人の女性。
先程まで禍々しく、漆黒に染まったこの部屋とは対称的に神々しく、純白な印象を与える布を身にまとった女性だ。
かつての時代の絵画で『聖人』を表す後輪が頭部に着いており、その後輪から放たれる光が白銀の絹のような髪に反射し、まるで満天の星空のように煌めく。
閉じていた瞳をうっすらと開き始める。
そして小さく、艶やかに濡れた唇を動かし、こう言った。
「やっほー☆助けてくれたのは君達かなぁ?やぁやぁ、ありがとー♪助かったぜ!!」
「「!?」」
見た目は清楚で美人なお姉さん。
しかし中身はとんでもなく残念なお姉さんだったようだ。
「詐欺だ!!」
「ちょっ、ナナちゃん!!」
思ったことを正直に言うナナを止めるヒナ。
しかしヒナも内心だいぶガッカリしている。
「あははぁ、見た目と中身が違いすぎてガッカリしてるねぇ?おいおいぃ、初対面の人にしーつれいじゃぁ、ないですかぃ???」
キャラが濃すぎる。
「いやー、ね?そりゃぁこんな長年生きてたらテンションおかしくしなきゃ気が狂うってもんだよ?まぁこうやってふざけて生きてたらクッソ最弱の悪魔に油断しまくって封印されちまったけどね!!やり返されちったぜ☆」
……ん?
油断して封印された?
どういうことだ?
「……封印されたっ、て?」
「……あれがくそ最弱?」
ナナが目の前の女性の放った言葉に対して疑問を投げかける。
ヒナはくそ最弱の悪魔と女性が言い放ったことについて驚いている。
するとナナの疑問に反応した女性が。
「……あぁ!!そうだそうだ、今の人達には私の見た目伝わってないもんね、そりゃ分からんよ!!……では改めまして」
そして、こう名乗った。
「『幸運の女神』こと、シルベスティーダラァク・レアディラッカーディアズ、だよ♪略してシルブレアって呼んでね☆」
光と同時に現れた、少々言動が愉快なこの女性は。
まさかの。
幸運の女神だった。
「いやー、そろそろ出てきていいよ?神獣君?おつかれー☆」
『ぷはぁっ!!……女神様!!2人を驚かせたいからって、権能で私を異空間に押し込むのはやめてくださいよ!!』
「あははーごめんごめん☆反省はしない!!」
ヒナの中で、幸運の女神は。
もっと品があり。
もっと優雅で。
もっと清楚な。
この世のありとあらゆる美を詰め込んだ人かと思っていた。
だがその幻想は、儚くも跡形もなく破壊された。
何者でもない、女神自身によって。
「ふぇ…………きゅう……」
「あっ!!ヒナちゃぁぁぁん!!かぁーーむばぁーーーっく!!!!」
ヒナは気絶した。
ある意味見たくない現実から目を背けるように。
ちなみに女神の名前は銀、幸運の女神、幸運、女神を英訳したシルバー、レディラック、グッドラック、ゴッデスをちょちょいと弄って適当に組み合わせただけです。
長い名前を噛まずに高速で言うの面白いよね。
( ˘꒳˘)




