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21 ゲームだから!!

やっぱり戦闘ってよく分からないや。


むずかしすぎる。


……(´;ω;`)


( ˘꒳˘)


地形変更、それは7大悪魔のみが操ることの出来る制限付きの魔法。

怠惰の悪魔ベルフェイゴルが使った≪怠惰の寝室≫。

その能力はただひたすらに単純で。


『我が安息の地へようこそ……堕落し、果てるがよい……!!』


強力なものだった。


『ステータス大幅ダウン!!』


「えっ!?……うそっ、シルフの動きが遅くなってる!!」


シルフ、先程昂った際ノリノリで馬につけた名前。

どうやらヒナだけでなくシルフのステータスも下がっているようだ。


聖属性エンチャントと仲間強化のバフ、それにテイムした仲間たちの力と神獣の力を持ってしても抗うことの難しい。


それが地形変更だ。


ーーーーーーーーーーー

<ステータス>

HPー120

MPー120


STRー20(-40)

DEXー20(-40)

VITー10(-40)

AGIー25(-40)

INTー25(-40)

MNDー20(-40)

LUKー25(-40)


<状態異常>

・怠惰からの誘い……生物に対し常に身体が怠くなり、眠気に誘われる。

・全ステータスダウン……生物に対しHPとMPを除く全てのステータスがダウンする。

ーーーーーーーーーーー


身体能力に大幅なダウン効果が常に掛かっている。

シルフも効果に入っている。


どうやったら勝てるのか。


『カハッ……終わりだ……!!』


不気味な笑みを浮かべてベルフェイゴルが近づいてくる。

もう終わりか、と思ったその時。


「ヒナちゃぁぁぁぁん!!」


横から、ナナが。


がしっと、ヒナとシルフを捕まえた。


『何っ!?何故そのような速さでッ……!?』


ヒナがナナの足元を見ると。


ナナは剣をサーフィンボードのようにして動いていた。


「その魔法は『生物』にしか効かない!『無生物』である剣は対象外!!」


ナナは息を吸い込み、自信満々に叫ぶ。


「……そして私は『魔剣士』!!剣と魔法に関することならお任せだぜぃ!!剣を操るスキルなんて沢山所持してんだよぉ!!」


どやぁ……!


『ぐぅ……小癪なぁ……!!』


しかしそれでも状況は変わらない。

ベルフェイゴルが剣を振るう。

それはナナには当たらず、壁に当たり削り取っていく。

その衝撃で飛ばされた破片を避ける。


ベルフェイゴルの苛烈な攻撃を掻い潜り、ナナはヒナに対して口を開く。


「ヒナちゃん!!私、勝てるかもしれない方法を思いついたの!!」


「えっ!?」


「ヒナがさっきベルフェイゴルにつけた鎧のヒビ、それを見て閃いたのだ!!」


怠惰の悪魔、岩のように硬い鎧にヒビが入り生まれた隙間。

元は神であったベルフェゴール。


かつて山の主神として君臨していたベルフェゴール。

神に供物を捧げる際に。


『山の岩の隙間』に、供物を投げ入れるという納め方があったという。


それを思い出したナナはベルフェイゴルの鎧に生じた隙間に攻撃をするという方法を思いついた。

しかしあの幅は相当狭い、その隙間を通り抜けれる攻撃手段。

それは。


「……あのヒビに向かって、聖属性をエンチャントしたこれを投げれる?」


そう言って手渡されたもの、十字架が刻まれた玉のようなものであった。


「それは1度だけ体力が0になった際に復活できるアイテムなの!!」


「そんなものにエンチャントするの!?」


だいぶ貴重なものだったことに対して驚きを示すヒナ。


「別にそれでなくてもいいんだけど、丸くて投げやすいものが今手持ちにこれぐらいしか無かったの!!……聖属性エンチャントと、あとは神獣頼み、かも!!」


『呼びましたか!?』


ナナは神獣に向かって叫ぶ。


「ヒナちゃんの聖属性エンチャントを、サポートして欲しい!!」


『!?』


先程のヒナのシルフの蹄に聖属性をエンチャントしてベルフェイゴルに攻撃した際、ダメージを受けていたとはいえベルフェイゴルはすぐに立て直した。

そこで神獣にヒナを手助けしてもらって火力の増強をしようと言ったものだった。


『私はある制約により直接攻撃することが……』


神獣が慌てて否定しようとすると、ナナが。


「直接じゃないじゃーん!ヒナを通してるんだから間接だよぉ?」


と言った。


「屁理屈じゃん……」


「そんなことやって見なきゃ分からないもーん!!」


『……まぁ確かめたことがないから、やってみる価値はありそうですね……』


『ゴチャゴチャ何を言ってるんだ!!』


再び訪れるベルフェイゴルによる猛攻。

しかしそれを難なくナナの剣が避けていく。


『生意気にぃ……!!喰らえ!!≪ダークネスブラスト≫!!』


「『セイント・ウォール』発動!!……高かったんだぞ!!」


ベルフェイゴルが黒炎による爆発を放った瞬間、ナナが光の防御壁を作り出しそれを防ぐ。


セイント・ウォール。

それは1度しか使えない『完全防御防壁』である。

対象は3人のみという制約付きではあるもののとても強力なものだ。

因みにお値段100000Gである。


ベータテスターにしか買えない代物だ!


「な、ナナちゃん!!それでも私にはあの隙間まで投げるステータスが今ないよ!?」


そう、この計画を成功させるにはベルフェイゴルの鎧に生じたヒビにその玉を投げ入れる必要があるのだ。

しかし地形変更によるステータスダウンの影響でステータスが大幅に下がってしまった今のヒナにはそれを投げ入れる力はない。


するとナナは。


「大丈夫だよ!……限界まで近づけるからね!!」


と、危険を顧みない様子でそう言った。


「危ないよ!!」


「それでも他に勝てる手段がないんだから、勝てる確率があるこの手段に賭けるしかないんだ!!」


「それでも……!!」


危ないから、と言おうとしたヒナの口をナナが抑える。


「……ゲームだから!!」


そうメタ発言をして、雰囲気を台無しした。


今回の話は読みずらいと確信している。

ごめんなさい。


……やっぱりこういった強敵とのバトルは控えるべきなのか?


( ˘꒳˘)

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