19 洞窟
最初書いてた時凄くシリアス風になったから書き直した結果。
よく分からなくなった!!
勢いで書くって恐ろしいね。
( ˘꒳˘)
以前と違う様子の平和な森の奥地。
やはりここは女神印と何か関係があるらしい。
ヒナとナナはその草原の奥にあるという洞窟へと向かう。
そこにも何か変化が起きていることを信じて。
「やっぱりそうだ、前まで洞窟の上にあんな模様なかったもん……」
到着して早々、ナナが口にしたのは前に来た時との違い。
洞窟の入口の上部には、ヒナの手の甲に浮かび上がる『幸運の女神印』と同じと思われる模様だ。
やはりここは幸運の女神と何らかの関係がある場所だったのだ。
ナナは予想が当たり、少々上機嫌でその洞窟へと足を踏み入れる。
「えっ!ちょっ、ちょっと待ってよー!」
ヒナは慌ててナナの後を追いかけていった。
洞窟に入ってまず目に入ったのは何らかの祭壇のようなもの。
ナナはこれも前回なかった…と、驚きのあまり口がぽかーん、と空いてしまった。
「ヒナって、やっぱ凄いね……」
「?」
何故ナナが感嘆しているのか分からない様子のヒナ。
ナナが感嘆するのも当たり前である。
まだ初めて数日しか経っていない、ベータテスターでもないゲーム経験ゼロの素人がベータテスターのテイマーすらも追い越すような勢いで魔物達をテイムしていき、更には神獣までも仲間にして女神から祝福のようなものさえ貰っているのだ。
ナナでなくとも誰もが驚くだろう。
ヒナ……恐ろしい子ッ!!
「ま、とりあえずこの祭壇?見たいなやつ調べてみよっか」
「そうだね!」
適当に祭壇を調べてみて、なにか怪しそうなものが無いかを探す。
すると、祭壇の後ろに何やら白い玉の様なものが。
そこにはヒナの手の甲と同じような模様が刻まれていた。
「ねぇヒナー、私が触っても何も起きないからヒナが触ってみてよ」
「わかった!」
ヒナが玉に手をかざす。
すると、玉が急激に光を放ち始め……!!
ぱかん、と。
「「え???」」
地面が開いた。
「うおぉぉぉぉぉぉ!?」
「きゃぁぁぁぁぁぁ!?」
そしてそのまま2人は先の見えない漆黒の闇の中へと、段々と誘われて行くのだった。
・ーーーーー・
しばらくして、ナナが目を覚ました。
「えっ……と、ここはどこだ?」
先程とは打って変わって、何やら禍々しい雰囲気に包まれているこの空間。
確か祭壇の後ろの玉を触って……。
「あっ、ヒナ!!」
ヒナが気絶していることに気づいたナナ。
慌ててヒナに駆け寄って声をかける。
「ヒナちゃん!!起きて、ヒナちゃん!!」
「……んぅ、……わっ!!」
ナナに揺さぶられて目を覚ますヒナ。
ナナと同様に目を開けた瞬間広がる禍々しい光景に驚く。
「な、何があったの!?ナナちゃん!!」
「分からない!!穴が真下に空いて落ちたとこまでは覚えてるんだけど……」
2人で騒いでいると、ふと闇に包まれた部屋の更に奥の方から何かの音が聞こえてきた。
「……なに、今の……?」
「私のお腹の音~……ごめん、嘘ついた」
しょうもないことを言って、場を冷やしたナナ。
ただでさえ不気味なこの空間の空気がさらに冷えた気がした。
しかしここにとどまっていても何も変わらない。
ヒナとナナは顔を見合わせ。
「じゃあ、とりあえず行ってみますか……気は乗らないけど」
「うん……気は乗らないけどね……」
不気味な音が響く深い漆黒に包まれた空間を奥に奥に、ひたすら進んでいく。
壁には何やら文字と絵のようなものが描かれていた。
それはまるで古代遺跡に記された神話のようで。
部分部分にたまに刻まれている『女神印』が不安を煽る。
もしかしたらここは幸運の女神だけでなく、何らかの神話にまつわる特殊な洞窟なのではないか……と。
洞窟に入ってから一切魔物を目にすることは無い。
ここはダンジョンのようで、ダンジョンではなかった。
もっと別の……もっと恐ろしい、何かだった。
「ナナちゃん……この先なんか怖いよ……」
「うん……でももう後戻りも出来ないよ……ほら」
そう言われて後ろを振り返ると、先程とは違った本当の『闇』が広がっていた。
恐らく後ろに戻ったら……。
目の前にそびえ立つは巨大なドア。
「ヒナちゃん、開くよ……?」
「うん……」
そう言うとナナはドアに手を当てる。
見た目より重くないのか、ドアはすんなりと開いた。
開ききったドアの奥に広がる空間に足を踏み入れる。
すると、先程まで空いていたドアが勢いよく閉じた。
「えっ!!嘘っ!?」
「こんなのベータテストの時になかったよ!!」
慌てふためいていると、突如として壁に明かりが灯る。
入口だったドアから順に、ボッ、ボッ、と明かりが灯っていく。
明かりが付き終わり、部屋の全貌が明らかになる。
「……ひっ」
「なんだ……あれ?」
部屋はまるで何らかを封印していたような鎖が部屋全体にかかっており。
それは既に破壊されていた。
地面には赤い絨毯が真っ直ぐ敷かれて、その先には巨大な椅子。
そこに鎮座するは。
『誰だ……許可もなく我の居城に足を踏み入れたのは……』
前身が黒く。
頭には捻り曲がり先端が恐ろしい程に尖った角があり。
筋骨隆々で鋭い爪を持ち。
鞭のようにしなる尻尾を携えた。
『我が悪魔ベルフェイゴルと知っての、狼藉か……?』
禍々しい悪魔がいた。
見てくれている方、ほんの少しでも暇つぶしになれば幸いです。
感謝。
( ˘꒳˘)




