18 女神印
一応一緒に遊ぼう!のその3扱いです。
( ˘꒳˘)
「結構上がってたけどさぁ、今から移動っていうのも少し面倒だからここよりも少しだけど魔物が強くなる奥の方行こっか?」
「うん、わかった!」
神獣であるホーリータイガーをテイムしたことにより想像以上の経験値をゲットしてステータスが大幅に強化された私はナナちゃんと共に平和な森の奥の方へと向かっている。
ナナちゃんの噂によると平和な森の奥地には何やら開けた空間があるらしくそこのさらに奥には洞穴があるという。
ナナちゃんも1度は入ったことがあるらしいが何も起こらなかったが、ナナちゃんのフレンドによると「確かにここには何かがある!」とのこと。
もしかしたらヒナの幸運の女神印に何か関係があるかもしれないから連れていってくれるらしい。
……まぁ大半の理由が強い魔物と戦いたいだけなんだけども。
「おっ!早速出てきた出てきた!!ワーウルフ!!」
「わぁ!凄いもふもふ!!」
ヒナがワーウルフの体毛を見て喜んだ瞬間、ナナがワーウルフに向かって走り出す。
そして腰に携えていた2本の剣を振りかざして……!!
「ギャォオン!!」
「……っと、やっぱりここら辺じゃ手応えないなぁ……」
「あっ、ああああああああぁぁぁ!!」
目の前で無惨にも細切れにされるもふもふ。
何やらナナの剣の効果なのか、バラバラにされたもふもふが次々と燃え始めて最終的には消滅した。
「ヒナに見せるのは始めてだったよね、私の職業は『魔剣士』っていうやつで、今のはスキルの『エンチャント・ファイア』っていうやつで……」
と、自分の職業やスキルについて語っているとヒナが何も言わないことに気がついた。
あっ、もしかして……と思って震えながら振り返ると。
「どうしてもふる前に倒しちゃうのぉ!!」
と、少し想像していなかった事で泣き叫ぶヒナがいた。
「ご、ごめん。だけどそっち!?……てっきり倒した事を怒られると思ってたんだけど……」
「それは私のこのゲームにおいて1人で遊ぶ時のプレイ方針であって!!一緒に遊んだりする場合は別にいいのよ!!……それでもっ!!始めてみるもふもふはぁ!!……もふもふさせて欲しい!!」
一応他人と遊ぶ時のことをしっかりと考えてたヒナだった。
えらい。
「……お、おう。わかったなり……(最初から言っていて欲しかったなんて口が裂けてでも言えない……!!)」
と、心の中で本音を漏らすナナでもあった。
その通り。
・ーーーーー・
「わぁ!!もふもふ!!」
「あれはスイートシープっていう魔物でね、その体毛にはね……」
「もふもふもふも……っふぅ……?」
「催眠効果があるんだよ!」
「すやぁ……」
ヒナがもふってはナナが倒し。
「凄い!!もふもふな上にぷにぷに!!」
「おお!!レアモンスターのウールリッチゴート!!流石はヒナちゃん!!ツイてるね!!」
「もふもふもふもふぅ……ありゃ?」
「おおお!!初めて見た!!ウールリッチゴートは特定の部位を一定時間触られると死んだかのように静止するんだよ!!」
「わぁ……!!」
「経験値……いただきぃ!!ウマウマァー!!」
ヒナがもふってはナナが倒し。
「もふもふで可愛い!!」
「チキン・ド・ダックだね。唐揚げにすると美味しいよ」
「そういうこと言わないで!!」
ヒナがもふってはナナが倒し……を繰り返すこと1時間。
何やら開けた場所に出た。
先程まで鬱蒼と茂っていた木々は影を潜め、辺りに広がるはミカヅキ平原のような青々とした草が生えている。
ここが先程ナナが言っていた空間なのか。
「あれ……?私が来た時こんなに草生えてたっけ……?」
確かもっと乾燥した大地が広がっていたような……、と口にするナナ。
何やらヒナが来たことで何かが起きているようだ。
本当に幸運の女神印が関係していて驚くヒナとナナであった。
某VTuberのライブ見ました。
泣きました。
ぴえん。
( ˘꒳˘)




