16 一緒に遊ぼう! その1
大して今回話が進みません。
書き終わって気づきました。
( ˘꒳˘)
次の日、私は休みではあるが早く起床した。
ナナちゃんに「明日も一緒にやろう?」と言われたので早めにいつも行っていることを終わらせるためである。
---現在時刻、6時。
今週一週間のまとめを教科ごと30分×5(国語、数学、英語、理科、社会)で済ませてストレッチを行い身体をほぐし、朝風呂に入りストレッチにて生じた汗を流し。
その後に今日の朝、昼、夜ご飯担当が私なので先に朝ご飯を作り昼と夜の分を作り置きしておく。
夜ご飯が作り終わる頃には既に10時30分。
勉強とストレッチと風呂で約3時間、ご飯を作るのに1時間半もかかってしまった。
そして私はここで気づく。
……何時集合か聞いてないじゃん!?
急いで菜々ちゃんに連絡を取り何時集合かを聞く。
すると帰ってきた返信は「陽菜は日曜朝忙しいから昨日より少し早めの1時からで」との連絡が来た。
流石菜々ちゃん、私の事よく分かってるね!!
家族たちは9時に起きたようで各々やりたいことに取り掛かっている。
……そういえば最近雄ががVRゲームにハマっているってお母さんから聞いたな。
もしかしたらFIWだったりして。
そうだったら一緒にやりたいなぁ。
ちなみに、『雄』とは陽菜の弟である『桜坂雄』のことである。
お昼ご飯を食べて、のんびり過ごしていたらもうすぐ1時になりそうだった。
この前は待たせちゃったから、今回は私が先に待っていようっと!!
「ログイーン!!」
『FIWを起動しマウス!!』
……なんか最近VRゴーグルがおかしくなってきている気がする。
・ーーーーー・
なんやかんやあった昨日、ログアウトした場所はギルドの中であった。
ログインした瞬間、耳に響くのはたくさんの人の話し声。
まだ始めて少ししか経っていないがもうこの大音量にも慣れた気がする。
「よーし、ナナちゃんとの待ち合わせ場所に向かうぞー!!」
いつもの噴水前に向かう。
するとその噴水前に見覚えのある人が佇んでいた。
130cmくらいのちみっこい身長と魔法使いの長ったいローブ、魔女のとんがり帽子を身にまとった女の子とザ・料理人といった格好の横にいる女の子とは真反対のガタイのいい男の人。
「あっ、ヒナだ」
「おぅ!!嬢ちゃんじゃねぇか!!また会ったな!!」
そう、エレノアさんとケンゾーさんである。
「お久しぶりです、エレノアさん、ケンゾーさん!!」
「久しぶりって程じゃあねぇだろ!!」
たった3日前に会ったばかりなのだが、何故だかこの3日間凄く濃い3日間であったためそう言ってしまう。
「そういえば、ヒナ」
「はい?なんですか?」
「神獣捕まえたって、本当?」
一瞬耳を疑った。
何故知っているんだ!?と。
あの時ヒナは気づかなかったがしっかりと神獣をテイムしたことは全プレイヤーに知れ渡っているのだ。
ただヒナとあの時気絶していたナナだけがそれを知らないだけである。
「そうだ、嬢ちゃん!!神獣ってどんな見た目だ!?……神獣っつぅくらいだからさぞ美味いんだろうな……」
やばい発言をするケンゾー。
2人ともヒナが抱いているラビには目を向けず神獣談義を始める。
「神獣ってつよかった?」とか、「美味しそうか?」とか、「どこにいた?」とか、「どの調味料が合いそうか?」とか、質問攻めにあい頭がパンクしそうになる。
そしてそんな話をこんな街中、人通りの多い場所でするもんだから「今神獣って?」などなど聞きつけた人が集まってくる。
……。
ヒナは力尽きた!!
人の視線を浴びすぎて緊張してしまい、噴水の腰掛け部分に座り小さくなった。
ラビに負けないくらい。
そしてその後ログインして待ち合わせ場所に着いたらやばいほどの人混みの中にヒナがいるのを見つけたナナは、限界を超えた素早さでヒナをキャッチし、人混みを抜けていった。
その場に取り残された野次馬(?)とエレノアとケンゾーはその後10分ほど間抜けな顔をしてその場に立ち尽くしていたという。
・ーーーーー・
「はぁっはぁっ、……ヒナ、何が起きてたの!?」
「フレンドのエレノアさんとケンゾーさんに神獣の事聞かれてたらその事聞いていっぱい来た……」
ナナは目を点にし。
10秒くらい溜めて。
「……は?へ?し、神獣?」
と、大きくつぶやいた。
運良く周りには誰もいなかったが、逃げてきた先のミカヅキ平原にはその声が響き渡った。
(_・ω・)_バァン…
(。⊿°☆\(- – )
(ノ#´Д`)イタイ
( ˘꒳˘)




