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14 平和な森での神聖な場所

その場のノリで書いている。

何も構成とか考えてない……読みずらいので許してくだしあ。


あと、見てくれてありがとうございますm(_ _)m


でもまだねむいです。

( ˘꒳˘)


15匹をテイムした私はほくほく顔で出口に向かう。

着いてきたナナちゃんは私とは反し疲れきった顔をしていた。


「ヒナちゃん……なんであそこまではしゃいで元気なの……?」


「それはね、私の動物への愛が臨界点に達しているからだよ」


と意味不明な理由を述べた私は腕に抱えたラビ、と名付けた角うさぎをもふる。

もふもふ、もふもふっと触ると「キュゥ~!!」と可愛らしい声を上げて喜ぶ。

それを見て私も喜ぶ。


現在ゲームの時刻では9時。

現実では5時である。


なんと3時間もゲームに入っていた内の2時間ほどを全てヒナのもふもふに費やしていたのだ。

目の前で好きな子がずっと別の男(?)と戯れている。

その光景は陽菜のことを好きな菜々美からしたらこれは拷問以外の何物でもない。

動物への嫉妬と動物と触れ合う陽菜へ向ける愛が入り乱れることで精神がズタボロ(ではないが)になってしまっているのだ。


それはさておき。


ゲーム内で9時であるため、すっかり日は沈み辺りを闇が包み込んでいる。

しかしここはミカヅキ平原のそばにあるためミカヅキ平原に存在する1回り大きな月の光が注ぎ込まれる。

昼の日の光が降り注ぐ光景とはまた違い、幻想的な光景を生み出していた。


「ねぇナナちゃん。とりあえず帰ったら少し……あれ?」


ナナに今後の予定を話すために後ろを振り返ると。


そこにはナナがいなかった。

辺りを静寂が包み込む。

ゲームの中とはいえリアリティが高すぎる。

実際の森林と比べても差し支えないので、その夜の森を1人でさまようということは極めて恐ろしいことである。


「どうしよう、ラビ……」


「キュイ……」


だいじょうぶ、というかのようにラビが寄り添ってくる。


しかし吹き抜ける冷たい風と木々のざわめきが更に恐怖を掻き立てる。

ざわざわ、ざわざわ、と。

木々が何かを呟いているようだ。


「ねぇ、そこの子。ちょっと寄ってかなーい?」


「今ならっ、リンゴが付いて来るっ……Z☆」


「えっ?」


……本当に呟いていた。

呟くというより。

ばっちり話しかけていた。


「どうして……木が話してるの!?」


「モキュッ?」


どうやらラビには聞こえていないようだ。

すると話しかけてきた(と思われる)木々の奥からまた声が聞こえてきた。


『それは、お前が『資格』を持っているからだ』


「あなたは……?」


『我は『ホーリータイガー』。世界に5体存在する神獣の1体であり、この世界の守護者である』


そう仰々しく名乗ったのは全身を銀色の体毛で包んだ。


巨大な、もふもふであった。


「もふもふー!!」


動物に目がなく、そのもふもふにも目がないヒナがありえない速度で飛びつく。

がしっ、と身体にくっつき全身を貪り尽くすかのようにもふる。


『ちょっ、おま、おまお前ェ!?一体突然何をしているのだ!?』


「何って、目の前にもふもふがあったらもふもふしないともふもふに失礼じゃない!!」


もふもふのゲシュタルト崩壊を起こしつつ全身全霊をかけてもふる。

すると厳しかった神獣の表情も和らいでき……。


『わふっ♡』


ついには堕ちた。

流石の神獣も動物達をもふる際、自分だけじゃなく相手も気分を良くさせるための技術を身につけたヒナさんには叶わなかったようだ。


なおそれだけでこうなった訳では無いが、それは後で。


『わふっわふっ、わふぅーーーーん!!』


「なぁ、私たち何を見せられてるのかしら?」


「それは俺にもっ分からないっ……Z☆」


放置された木々は戸惑っていた。


・ーーーーー・


その後自らホーリータイガーが「テイムしてください!!」と言ってきたため、ヒナはテイムをした。

この世界で5本の指に入る最強格の魔物をこんなに容易に仲間にしたヒナ、恐ろしい……。

なお、その際ワールドアナウンスで『神獣『ホーリータイガー』がプレイヤー『ヒナ』によってテイムされました』とアナウンスが流れていたが、ヒナは気づかなかった。

これがヒナクオリティである。


「それで?わたしは平和な森にいたはずなんだけど……ここはどこなの?」


『ここはですね、『聖域』であります!』


すっかり服従もとい懐いてしまったホーリータイガーがそう告げる。

聖域、それは宗教の世界などで何らかの事情により神聖な場所とされた地域のことであるが。


『ヒナ様は『幸運の使徒』という称号をお持ちですよね?ここは幸運の使徒の称号を持っているものがある条件を満たすと入れる秘密の場所なんですよ』


「そうよー!」


「そうだっ……Z☆」


木々がうるさい。


「そのある条件って……?」


『月明かりに照らされていることと、動物や魔物と心を通わせた者、という条件です!』


木々は黙っていた。


なるほど、月が出ていなかったから森に入った時は何も起きなかったのか、と納得した。


ここではっ、と気づく。


「ナナちゃんっ……一緒に私といたプレイヤーはどこに行きましたか!?」


『彼女は聖域には入れないので平和な森にいますよ』


「良かったぁ……」


ほっとした。

ナナちゃんに何かあったらどうしようかと思っていた。


とりあえず早く平和な森に戻ろう。


すると木々が「少し待ってぇ!」「少し待つんだっ……Z☆」と言った。

なんだろう?と思っていると何やら白い棒のようなものを持ってきた。


「これは聖域などの神聖力の高い地域でのみ成長する神樹から取れた枝で作った杖よ~!!」


「これを使って、テイムをバンバンしてくれよっ……NA☆」


ヒナ は ホーリーロッド(仮) を 手に入れた !!


何やら最初は何も力がないようなのだが、私が成長すると共に強くなるらしい。


「また来てね~」


「楽しみにしてるっ……Z☆」


お土産も貰いつつ、いざ平和な森ヘ!!


「キュ……」


……あっ。

ずっと無視しててごめんねラビ……。


すごい、キャラが濃かった。


今日ウニパスタ食べました。

濃厚でした。


ホーリータイガーの台詞を「」囲いから『』囲いに変更!


( ˘꒳˘)

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