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いろんなお話しようよ  作者: ナス
1/2

やさぐれメイドと

短編って意外と楽しい。

やさぐれメイドってのが好き。でも私の中でのやさぐれメイドってこれ、読んでみて♡

「おかえりなさいませ!ご主人様」

ペコリとお辞儀をして、ご主人様を迎える。

基本外にいるため、帰ってくるのは夜。

その間に、家事やらなんやら済ませておく。ご主人様が帰ってきた時、綺麗で清々しい思いをして頂くためだ。

「あぁ、ただいま。君達お疲れ様。今日はもう上がりなさい」

「かしこまりました。先に失礼いたします。」

お辞儀をして、部屋を出る。今日の仕事はおしまいだ。



「はぁ.....,くっっっっっそダリィ」

煙草を吸いながら愚痴をこぼしてしまう。

もう仕事は終わったから、私の自由だ。そして至福のひとときのはず。だけど愚痴が零れる。

「そもそも私にはこんな仕事向いてねぇんだっての!スラム(ゴミダメ上がりの女を普通メイドにするかって話だろ....」

自室で一人、ダラダラと愚痴をこぼしている。

「でもまぁあっちよりはマシだからなぁ」

煙草を口に咥えぼやく。殺るか殺られるか

の死の世界よりはずっとマシ、平和すぎるくらいだ。私は改めて感じる。

「おいおい、一人でなぁにほうけてんだぁ?」

「げっ、アージャス....なんでいんのよ」

サングラスをかけ、茶髪に髪を染め固めている男が私の部屋に侵入していた。全く気配が無いため、ぼやきを聞かれていたようだ。全く腹ただしい。

「まぁまぁそんなこったぁどーだっていいじゃんよ?メイカこっちの世界どうよ?」

「どうって、あんたが無理矢理連れ出して来て....。まぁ平和ね、バカになりそうだわ」

「ハハっそいつぁいいねぇ。それに約束だったろ?俺に負ければ俺の言う通りにしろって。」

「言ってたわね、それでどーしてメイドなんかやらなきゃいけなかったわけ?」

「んぁ?そりゃぁこっちの仕事でメイド欲しいつぅからだよ」

「他にいい女いるでしょ?ゴミダメ場から出た人間よりね」

「いやぁ俺の職業病ってのかなぁ?やっぱメイドでも強い方がいいじゃんよ?可愛さばっかでも何もできなければ意味ねぇ。だったら多少顔を捨ててでも強い奴選ぶってもんよ」

「へぇ私の顔より、力だったのね!」

少々苛立ったので思いっきり蹴りをかます。そして腰につけてる銃を抜き出しアージャスに向ける。

「いやぁそうは言ってねぇよ。可愛いもちゃんとある、普通に可愛いから安心しろ、そんで銃を向けんな。あぶねぇだろ」

そう返事を返して来た。

「まぁ俺に勝つにはぁまだ早ぇはな?」

私の額にリボルバーを向けて。

私の銃はアージャスの手で打てなくなっている。全く化け物だわ。

「まだ早いかぁ。あんたに私は借り(負け)があるからねぇ。早いとこ返したいんだけどね!」

「まぁそう焦んな、メイカが強くなるまで待ってやるからよ」

笑って私の頭をぐしゃぐしゃッと撫でる。荒いんだね....

新たに煙草を取り出し、吸う。ストレスが溜まった時に紛らわすためだ。

「俺にも一本くれ」

「ん」

一本箱から出しアージャスに渡す、ライターで火をつけ、ベランダで吸う。

「んてかよぉ?メイドが煙草吸ってていいのか?」

「知らないわよ、ルール無いでしょ?てか真面目にメイド業する気ないし、金もらえるから出し」

「はいはい、」

他愛もない会話を私達はした。

私、メイカはアージャスの賭けに負けイヤイヤながらメイドをすることになった女。好きなものは煙草と体を動かすこと。

ぶっちゃけ私のプロフィールとか要らないわね。




「おはようございます!ご主人様、朝食の準備が出来ましたのでお呼びさせてもらいます」

次の日の朝、私はメイドとしてご主人様(名前忘れた)を起こしに行った。はよ起きろやボケ、などと思ってない。思ってない。

ただ昨日アージャスと戦ってボコボコに負けたため、少々イラついている。ほんと強い。

「あぁ.....すまないねぇ、おはよう」

「はい!おはようございます!ご主人様」

やってらんね。と内心で思いつつ顔は笑顔。

その後身支度を済ませ、仕事に出かける時間だ。

「いってらっしゃいませ!ご主人様」

一人で行けや.....こほん!

後は部屋を掃除するだけだ....

まぁ部屋を掃除し終え、片付けて、ご主人様も居ないし、煙草を吸おうと思い、外に出た。

「はぁ全くやってらんねぇな....」

煙草を口に咥え遊んで居たら、

「そこでなにしてるの?お姉さん?」

「あぁん?」

おっと昔の口調が出てしまった。てか子供?この館の子か?会ったことねぇな。

「ガキが、ここにきてはいけないね。さっさと戻りな」

「えぇー、やだよぉ!」

「いいから、戻りな!」

「ヤダァ!折角メイドさんから逃げ出したのにぃ!」

「は?」

今この子メイドって言ったか?逃げたって?

「あ!ここにいたんですか!全く!探しましたよ!アリトン様!」

おっとメイドが走ってきた。おそらくこの子のメイドか。

て、やば煙草消しとかなきゃ!

「わぁ!見つかっちゃった。むぅー」

「早くお部屋に戻りましょう、そこの貴方もサボらず仕事しなさい」

「はいすいませんした.......」

「あ、お姉さんバイバイー」

「バイバイー」

「なんて口の利き方!貴方知りませんよ!?」

何かまずいこと言ったか?あのガキが息子とか?ハハッねぇな、似てねぇだろ。好青年過ぎだ。

「まさか....な」




その夜、私はご主人様に呼び出された。

どうやら大事な話らしい。

(まさか、あのガキ関係か?息子に対する言葉遣いが悪いから首とかか!?)

とまぁ内心ビビってんだな。

まぁ覚悟決めるしかねぇよなぁ!

「失礼いたします。」

「うむ、よくきたな。ここに呼んだ意味わかるかな?」

「すいません、よくわかっていません。」

「ははっ、そうだろうね。今日アリトンって子に会わなかったかい?」

「っ!会いました。」

「そうか。あの子は私の息子でね。それで、タバコを吸っていたのわ事実かい?」

うっそだろ。マジかよ、マジで息子だったよ。しかも煙草のことバレてるし!あのメイドだろ!クソが!

「とんだご無礼を!すいません!後煙草は事実です。こんなメイドは失格ですよね、首にしてください」

はぁもう終わったわ....またゴミ溜め行きかなぁ....

なんて思っていたけども、ご主人様から返ってきた言葉は違った。

「ハハッ何を言うか!私はその程度で首にはせんよ!それにな、珍しいんだよ、アリトン自身が興味を持ったことにな。」

「はぁ....ってどういう意味でしょうか?」

「あぁ、君はね、明日からアリトンの世話係になってもらうことになった。これはアリトンからのお願いでね、あのタバコ?を吸ってるお姉さんに変えて!って言ってね。ははは!」

笑えないんですけど。首じゃなくてガキの子守しろってか?ゴミ溜めの女にやらせることではないでしょ。

「はぁ、精一杯努めさせてもらいます。」

「頼むよ!」

はぁ憂鬱だ....


次の日

「失礼します、今日からアリトン様のお世話係になります。メイカと申します。」

「あ、タバコのお姉さんだ!わーい!」

「タバコのお姉さんではありません。メイカです。」

「メイカさん?メイカお姉さん!」

「はい、なんでしょう?」

「これからよろしくね!」

「はいよろしくお願いします。」

ガキの世話生活が始まった。






数年後

「おーいメイカ、タバコ」

「あー?ガキには早えよ。」

「俺一応吸えるとしだけど?」

「不健康になるぞ」

「メイカねぇさんみたいになりてぇんだよ」

「私よりご主人様見習え、ガキ」

「メイカねぇさんと結婚してぇんだよ!」

「ゲホッゲホッ!!!」

「タバコもーらい!」

「バカか?クソガキ!」

とある館の一部屋、館の主人の息子は、ある女性に恋をしていた。

お久しぶりです。ナスです。

忙しかったのですよ。すいません。

なんで短編でゆるちて、次こそ書くからぁ!


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