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プロローグ

皆様初めまして。

今までこのサイトで様々な異世界物の小説を読ませていただいております。


そこで色々な小説を読んできて次第に自分好みの世界観や能力を持った主人公を作って物語を書いてみたい!と思うようなりました。


そこで今回思い切って投稿しようと思い投稿させて頂きました。


なので、このタイトルは完全な処女作となります。


なお、私にはマトモな文才も無ければ小説の執筆経験も有りません。なので「ああ、この小説は素人勢いで書いてんだなぁ」的な乗りで、軽い気持ちで読んで欲しいです。


なお、あらすじや主人公が異世界転生するキッカケは暗いですが、基本的にほのぼのギャグ路線で進めて行こうと思います。あと、主人公の乗る戦車や使う武器のチョイスは完全に私の好みですが、この戦車または航空機などの兵器や武器を出して欲しいという要望はガンガン受け付けて行こうと思います。

 西暦2042年、世界は戦禍に包まれた。


人工増加と途上国の目まぐるしい発展により、地球上から石油が枯渇し代替燃料としてメタンハイドレートが使用されるようになった近未来。かつての石油大国は一斉に経済が低迷し、メタンハイドレートの産出される国々とそうでない国々との格差が激しくなり、国際問題となっていた。




 幸いにも俺が住んでいる日本は今まで石油などの天然資源の埋蔵量が殆んど無かった代わりに何故かこのメタンハイドレートの埋蔵量が世界の中でも郡を抜いて高かった。




 そのおかげで今までこの国の子供達の未来は暗いものしかない、などと言われていた国内の事情が一変、オイルマネーならぬメタンマネーで殆んどの国民が職に餓えることなく、高い生活水準を保つことが出来ている。




 この俺、川端士道(かわばた しどう)も例外ではない。強いて言うなら俺の仕事は陸上自衛隊の隊員であることだろうか。




 自衛隊内での職種は戦車を基軸とした機甲科であるが、機甲科の中にも大きく分けて「戦車部隊」と「偵察部隊」がある。前者はその名の通り、戦車を主な装備とし、敵戦車部隊との直接戦闘を行う。後者は偵察バイクや装甲車などが主な装備で、隠密偵察から、威力偵察まで幅広く行う。彼らは敵地の情報収集を行い、戦場では機甲科は勿論、他の普通科などの他の隊の目である重要な存在だ。




 そして俺の配属は前者である戦車部隊であり、搭乗戦車は10式戦車である。この戦車は西暦2010年に正式化され、当時は世界中の戦車と比較しても郡を抜いた射撃精度や機動性を誇っていたが、今ではこれの後継機である27式戦車が主力となっているが、10式もまだまだ現役である。



 

 世界屈指のメタンハイドレートの産出国となった日本は当然メタンハイドレートが産出される領海の領有権を巡り近隣諸国との緊張が絶えない。そこで有事に備え国防費が跳ね上り今や軍事大国アメリカに迫るレベルで国防費が上がったのだ。そこで問題となったのが、費用高騰により定数が増えて調達出来る算段が付いたはいいが、その調達した武器や兵器を使う人員が不足して、国は採用定員を大幅に増やした。




 ガキの頃から根っからの戦車オタクだった俺にとって、この国の自衛隊の機甲科はまさに高嶺の華であり、憧れでもあったが、高校卒業してしばらくフリーター生活をしていたら、高校生時代に世話になった元自衛隊の先生から



「機甲科も戦車の定数増加で採用定員が増える。俺は少し脈があるし、お前は英語の成績も悪くないから、ある程度の話は付けれるが就職先としてどうだ?」



と言われ将来特にやりたいこともなく、普通にその辺の会社に就職で過ごそうと思っていた俺にとってはタイムリーな話であり、ダメ元でお願いして採用試験を受ける段取りをしてもらい、適性試験と筆記試験を受けた。結果は合格で所属履歴書を渡し結果を待ってたら採用通知が送られ、面接を受けたのち3ヶ月の前期教育期間を終えて職種決定で機甲科配属が発表され、晴れて機甲科配属となったわけだ。




 しかしまぁ、面接で志望動機を聞かれて昔から戦車が好きで乗ってみたいと思ったからです、この言葉を一字一句間違う事もなく面接官の人間に言った俺をポンと採用するとは、この国はどれだけ切羽詰まってるんだ? 空自と海自に人員を優先的に割り当てられてるからか? それとも高校時代の俺を知ってる先生のおかげか? 一応俺は中学生の時から高校生の間水泳部に入っており、結構泳げたから体力には自身有るが……




そうした経緯で機甲科に配属され今日に至るわけだが、集団行動と言った行為に全く慣れてない俺にとって、最初の前期教育期間の間は様々な意味で地獄で、隊員の一人が部屋の電気を入れっぱなしで訓練に出て連帯責任と言わて区隊の人間全員が筋力鍛練をやらされたりしたものだ。特に前期後半のハイポートと呼ばれる小銃を持ちながらひたすら走る訓練は水泳部に入ってたし大丈夫やろ、なんて考えていた俺に厳しい現実を突き付けてきた訓練だ。そんな訓練も今ではいい思い出だし、配属後の相部屋の先輩の世話や機嫌を取ることの方がある意味辛かった。




因みに俺の戦車内における役割は操縦手だ。昔の戦車乗員は部隊配属直後は手動装填である74式戦車の装填手から始まったそうだが、10式には自動装填装置が採用されており俺が教育期間を終えた後、三曹に階級が上がり中級の機甲モス(特技)を修得したら、俺は直ぐに操縦手として任命されコイツ(10式戦車)の舵を取っている。一応、装填装置が使えない場合も想定して、手動装填の訓練もしたが……。こんな重い砲弾を手動装填するとか、重労働以外何物でもない。



今日も自宅で朝食を済ませ、愛車を勤務地の駐屯地へ向かって走らせ、8時の朝礼を駐屯地内の隊員と共に済ませ、課業を始めるべく戦車を停めている駐車場(パーク)へ向いそれに取り組む。本来なら演習場で操縦訓練を行ったりするのだが、今日は課業は戦車の洗車から始まる。決して駄洒落ではない。10式戦車は自動装填装置が登載されており、これは装填手を省いて戦車一両の運用に必要な人数を減らす目的もあるのだが、乗員が減ると言う事は野外整備や補給を行う際に乗員一人一人の負担が増える事も意味する。なので普段からこの様な洗車であっても、戦車に不具合が無いかを確認するための大切な作業なので、気を抜けない。




そして時計が午後5時を告げる頃に国旗に向かって敬礼をし、愛車に乗り込み自宅へ向かう。帰宅後は風呂で一日の汗を疲れと共に流し、夕飯を取り趣味のアニメ鑑賞や模型製作を行ったりして寝るまでの自由時間を作る。何で20代の三曹である俺が自宅通いで勤務をしているのかって? それは定員数増加による寮の部屋の数が圧倒的に足りなくなって寮を追い出される形で今の自宅出勤というスタイルを取らざる得ない状況になったからだ。




俺は明日の出勤に備えて布団に入り、眠りに就く。そして明日は自分の誕生日で基地の駐屯地祭の日だ。俺は基地祭の出し物である戦車体験搭乗の戦車の操縦手として駆り出される事が確定している。そして、その次の日もまた次の日も今と変わらぬ生活を過ごすのだろうと思っていた。




あの日までは。

最後まで読んで頂き誠に有難うございます。

これからも生暖かく見て頂けるとうれしいです。


今回は異世界に転生するという理由の描写ではなく、主人公の特長や今主人公の住んでいる世界観を軽く書かせて頂きました。


次から主人公が転生するキッカケとなった序章、「千里浜防衛戦」を投稿しようと思います。


誤字脱字等の指摘などが有りましたらお願いします。

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