カバエル ウィズ フランスパン
これは、「胃だけ カバエル」の宗教の原体験です。これだけでも、話になっているので短編としても読めます。もう一つの方も短編なので、暇でしたら読んで評価して下さい。
人間が住む地上のはるか上に天界があるという。そこはぐうたらしていても働いても自由である。そして、食べることを何よりも善とし、好き嫌いをすることが悪である宗教の理想郷である。
この宗教が生まれれた原因であるカバエル様の伝説を紹介しよう。
昔むかし、ある国どうし戦っていた。直接的な原因は食べ物の不足である。食べ物が裕福な国アルダードと食べ物が不足しているが武力は強い国イルガータである。
アルダードの王アルベダに対して部下が
「そうとう戦力不足です。お助けください。」
「食糧は?まだあるのか?」
「・・・」
「あるのか!」
「はい!でも、食べ物は大量にあるのですが、戦力不足です。もう降参して、イルガータに渡しましょう。」
「馬鹿者!おまえは何も分かっていない。食べ物はこの世で最も大切なもので神聖なものだ。それをおまえは渡すと言うのか」
「はぁ、しかしもう限界です。」
「クソ、仕方ないのか。もう降参するしかないのか。誰でもいいのでお助けください」
「王、乱さないでください。」
「では、どうすればいいのだ!私は降参しても食糧は渡さない。」
アルベダはもう一日だけまち明日には決断する事を決めた。
その日の夜、
「おい、アルベダ」
「誰に対してものを言っているのだ。そもそも、どうやって入って来た。」
「私は食べ物の神カバエルである。お前の昼の言葉に感動して降臨してやったぞ。」
「ありがとうございます。しかし、どうすれば良いのでしょうか?」
「私を信仰の対象にしろ、そして、われに食べ物を貢げ」
「わかりました。」
こうして夜が明けた。
次の日、アルダードの全兵の前でカバエルはいった。
「私は食べ物を大切にするこの国を助けに来た神である。そして、今日私は戦場で戦おう。」
そして戦場につくと
「イルガータの兵よ。食べ物が大切ならば、武器をおさめよ。なければ、わが愛棍棒フランスパーンで成敗する。」
てにもっていたのは黄土色の長くてかたそうな棒であった。地面をゴツンとつけば、地面からタケノコがはえ突き上げ、空中を振れば空からフランスパンが降ってくる。
「これこそ、神カバエル様の奇跡である。」