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現代書記  作者: 赤木梓焔
第壱章
8/26

壱の六

 カグツチは脱衣所の棚にあらかじめ置いてある自分の下着とスエットを取り出すと、着ていた自分の服を脱いで、シャワールームに入る。

 このシャワールームの湯沸し器の電源は切ってあるが、シャワーヘッドはステンレス製で出来ている。

 カグツチがステンレスで出来たヘッドを右手で持ちながら蛇口を捻ると、暖かいお湯が出てきた。

 カグツチの右手から出た炎でステンレスが熱くなり、シャワーを浴びるのに、ちょうどよい温度になったのだ。


数十分後――


 シャワーを浴び終え、スエットに着替えたカグツチは事務所を出て、2階の自宅に戻る。

 そして自宅の冷蔵庫からコーラを取り出すと、グラスに入れ、一気に飲んだ。


「うぉー、さっぱりするぜ」

「あ、私も飲みたーい」

 カグツチがグラスに入っていたコーラを飲み干したところで、アルテミスも風呂からあがってきた。 


「おおお、お前、ちゃんと服を着ろ!!」

「えー? ちゃんと隠すところは隠しているじゃん」

 カグツチは自分の両目を左手で覆い、右手を縦に振りながらアルテミスに注意をする。

 アルテミスは裸にバスタオルを巻いただけの格好で風呂場から出てきたのだ。


 デリケートな部分はバスタオルで隠れているが、下着を着けていないのと、はちきれんばかりの胸元とスラリとした太ももがかなり露出され、世の男性陣が見たら、全員鼻から出血多量を起こすだろう。

しかし、元々体に白い布を巻きつけただけで生活していたアルテミスなので、毎回、顔を赤くしたカグツチに注意される意味が分かっていない。


「とにかく布じゃなくて、服を着ろ!」

「はーい、じゃあコーラとっといてね」

 そう言うとアルテミスは、着替えるために自分の部屋に入っていった。

「まったく。なんのために俺が事務所にいってんだか」

 シャワーを浴びてさっぱりしたはずのカグツチの額には汗が滲んでいた。


 数分後――

 

「んー、お風呂の後のコーラは最高!」

Tシャツとショートパンツのようなパジャマに着替えたアルテミスは、バスタオルで髪の毛を拭きながら、カグツチが入れたコーラを飲んだ。


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