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1 転生モノあるある

初めまして。これからよろしくお願いします。連載です。

あくまでもヨーロッパ風。

一度は誰しもが考えたことがあると思う。このゲームの登場人物になりたいな〜とか。私も前世では思ってたし。


「私、一個思うことがあるんだけどさ」

『ん』


数日前に遡る。

私は、同じ乙女ゲームをプレイしている友人と談笑をしていた。


「アクヤってさ、どのルートでも扱い酷くない?」


アクヤ・クレイジア。私と友人が好きな乙女ゲームに登場する悪役令嬢だ。大体のルートで「ざまぁ」というのをされている。


「王太子ルートでは主人公に毒盛ったから処刑。あと他のルートで主人公突き飛ばしたから追放とかもあったよね。…大団円ルートだと黒魔術師に存在こと抹消されてたし」


追放はまだいいとして、王太子ルートでの処刑シーンはリアルすぎて「ヒッ」って声が出た。

大団円ルートは感動してたら、禁断の黒魔法を使ってしまったアクヤの存在が黒魔術師によって消されて……怖すぎる。本当にこれ乙女ゲーム?


『あー……だよね』

「みんなの前で婚約破棄されてたし」

『ホント、公の場で婚約破棄とか堪えるだろうね』


でも、私はアクヤが好きだ。

めっちゃ美女だし、やってることはやり過ぎだとは思うけど……アクヤの言っていることは正しい。

むしろ、「ヒロインが被害者ぶりすぎてるような……?」って時も多々あるし。


「淑女が男性にくっつくんじゃありません」

「はしたないですわ!」


………とか。私からは「それな」としか言いようがない。


ややこしいのだが、ストーリーをまとめよう。


アクヤは学園に入学する前、第二王子に婚約破棄される。理由は、ヒロインの姉を好きになったから。

……ヒロインの姉は、五股してる設定だったなぁ…………

で、腹いせに学園に転入してきたヒロインをいじめる。ヒロインがエンドを迎えると…アクヤはだいたいバッドエンドに。


で、今の私は買い出しの帰り。


「あ、猫だ」


猫が歩道にいた。だけど、車道へと歩き始めてしまった。………そこへ、なんとも運の悪いことに車が。


「危ない」…と思ったら、私もいつのまにか車道へ飛び出してしまったようだった。

猫は私にびっくりして反対側の歩道に逃げていったけれど……


車のブレーキ音があたりに響く。その直後、とてつもない痛みが私の体に襲った。鈍い音と共に。


身体が動かなくて、頭を触った手にはベッタリと血がついていた。


やがて、視界に映っていた車さえもだんだんとぼやけていく。

周りの声や音が聞こえなくなっていく代わりに耳鳴りが頭に響いて……

かろうじて動かせた手も、力が入らなくなってきた。

……ああ……私、死んじゃうのかな。


……なんて。












……目が覚めたら、よく分からない場所だった。真っ白い空間。


気がつけば、さっきまでの痛みは消え去っていた。


「わ…私……生きてる……?」


脈打つ自分の体にほっとした。でも、ここはどこなのだろう。


「起きたかー」

「だ、誰!?」


白いヒゲを生やしたおじいさんが出てきた。どことなーく、神々しいオーラあるような。


「ワシ神やで。お前死んだよ」

「………そ…そうなん…ですか」


神とやらに軽そうに言われたが、こんな非現実的な状況では信じざるを得ない。


「マジごめん、実はお前死んだの手違いなんだわー。だから転生先の能力、できるだけ上げとくなー」

「て、転生先?」

「お前、前世で乙女だかなんだかのゲーム好きだったやろー?」


…………そもそも神がこんな現代語バリバリ使っていいものなの?

手違いで人殺してるのになんでそんな軽いの?

ツッコミどころ満載だが、気疲れしそうなのでやめた。


それにしても…乙女だかなんだかのゲームに転せ………

………ん?乙女ゲーム?


「え゛っ!?『フリラブ』に転生できるの!?」


………『フリラブ』…および『A fleeting love with you』。

さきほど友人と喋っていた乙女ゲームだ。下平民の可愛いヒロインが困難を乗り越えて、逆ハーをしていくお話である。


「うん、多分そんな感じやでー。正式名称は知らんけどー」

「や、やった!!!」

「あ、キャラについても知らんし、お目当てのキャラに転生しとらんくても文句言わんといてなー」


そんな声とともに、まばゆい光が私を包み込む。どこか心地よい、そんな感じがした。

………そういえば……前世に未練全く無かったなぁ………


「……あれ…?私は…」


ふわりと、嗅いだことのない高級そうな香水の匂いが漂っている。

起き上がって周りを見渡してみると、赤を基調としたバラの壁紙が目に入った。趣味が悪いが、とても豪華な部屋だった。何畳あるんだってくらい広い。


…ふと、近くにあった姿見が目につく。


「……ん?あ、あれ」


ターコイズブルーの瞳に金色の髪。そして、左右にくっついている縦ロール。

私の中で確信ができた。

これは、ゲームより幼なげではあるが………悪役令嬢(アクヤ・クレイジア)では?


「へ、あ、え」


信じられない。顔をペタペタと触ってみても……縦ロールの美少女だ。

…いや、好きなゲームに転生できたのは嬉しいけど。神様……ないでしょう。これは。


コン、コン、コン。


ドアの向こう側から控えめなノック音が聞こえる。

フリラブの世界は、中世ヨーロッパ風な世界観。

朝、令嬢の部屋に入る人物。…そこから考えられるのは………


メイドか。


「…はい、どうぞ」

「いいな」って思ったら評価してもらえると、とっても嬉しいです。

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