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声劇台本集  作者: INK
1/1

転罪裁判

転罪裁判 所要時間15分 男1~3人(メインキャラ1人、モブ2人) 女2人(メイン2人、) 性別不問1人(モブ1人)

残酷な描写がある為苦手な方はご注意ください。


~登場人物~

華虚(カコ):女性、メインキャラその1、気付いたら記憶の無いまま謎の裁判に出廷していた。基本は華虚視点で物語は進む。

日香理(ヒカリ):女性、メインキャラその2、華虚と同じく記憶の無いまま出廷している。

裁判官:男性、メインキャラその3、謎の裁判所で2人に尋問し続ける謎の人物、顔辺りが謎に曇っており確認できない。

記憶の人物A:男性、モブキャラその1、華虚の記憶に現れる。台詞が少ないので他役と併用可能。

記憶の人物B:女性、モブキャラその2、裁判所にて証言者として登場、華虚の記憶にも現れる。

記憶の人物C:男性、モブキャラその3、記憶に現れるモブキャラ、台詞も一言二言しかないため他役と併用可能。

華虚

(意識が朦朧とする、体はフワフワと宙を舞うように重さを感じず思考が纏まらない。)

(今まで何をしていたのか、自分が何者なのかも見失いそうな、そんな時間が永久に...)


   ドンッ ドンッ ドンッ


華虚

「!?」

(大きく地を打ったような重低音が頭に響く、その瞬間思考や視界がハッキリとしていく)

(クリアになっていく視界の中でココが"あの場所"でない事に気づくのに1秒もかからなかった)

「ココは...どこ??」


日香理

「ひゃあっ!!なになになに!?!?何事!?」


華虚

「...っ!?日香理!?なんでいるの!?」


日香理

「はっ!華虚!?...って、え??ココどこっ!?!?」


華虚

「わからない...私も今起きたばっかりで!!」


   ドンッ!!


華虚

(さっきのよりも一際大きい音が鳴り響いた)


裁判官

「静粛に」


華虚&日香理

「!?!?」


華虚

(声のする方に向くと、見下ろすような形で鎮座している人物がいる。)

(だが、どうもおかしい。顔が見えない、いや靄がかかったかのように顔だけがぼやけて見えない)


裁判官

「これより裁判を開始する。」


  ドンッ ドンッ


華虚

(さっきから鳴っていた音はどうやら木槌で叩いていた音らしい)

「と言うか...裁判??そういえばこの構図、裁判所みたいな感じが...」


裁判官

「被告人、前へ」


華虚

「被告人?...私が???そんなこと罪になるようなことなんてしてない...アレ?」

「私今まで...何をしていたんだっけ...??」

(何も思い出せない。まるでこの時間より前を空白にされたような、今まで私が何をしていたのか、何も...)


日香理

「...!!悪い事なんかしてないですっ!!神様に誓っても何もしてません!!」


裁判官

「罪を問うのは私の仕事です。自分達の考える善悪など当てになりません。」

 

「早く、前へ」


日香理

「一体何なの...」


華虚

「わからない、でも行ってみるしかないんじゃない...?」

  台の様な物の前に立つ


日香理

「何がどうなってるの...」

  台の前に立つ


裁判官

「被告人、貴方は重大な罪を犯した、その事をちゃんと分かっていますか?」


日香理

「そんな...酷いことなんて...していないのに...」


華虚

「私だって!!罪に問われるようなことはしてません!!」


裁判官

「成程、あくまで黙秘を貫くという事ですね。」


華虚

「違っ!!私達は本当に!!」


裁判官

「それでは証人尋問を開始します。証言者、前へ。」


華虚

(ダメだ...話が通じてない...)

(気が付くと何処から来たのか証言台(?)の前で黒い人影が立っていた)


裁判官

「証人、証言を開始してください。」


証言者(以降モブBと呼称)

「はい、彼女は身の毛もよだつ様な恐ろしい事をしでかしたのです...」


華虚

(あの人...どこかで見覚えが...?でも、誰なのかわからない...)


モブB

「彼女は...人を殺していたんです!!それも一人だけじゃない!!!何人も、何十人も!!!」


日香理

「!?!?そんなことしてません!!!」


華虚

「そうです!!私達はそんなこと!!」


裁判官

「被告人静粛に」


華虚

「うっ...」


モブB

「この...!まだ否定するのか!!とぼけるなッ!!!」

「お前が...お前が!!___を殺したんだっ!!!___だけじゃない!!!○○○も!!□□□も!!!!」


華虚

(___...○○○や□□□も何処かで聞いたことが...っ!!!)

(頭が...痛...い...)

(視界が歪む、目の前の景色がぼやけていく...日...香理...!!)



---------------------------------------------------------------

モブA

「この糞ガキがぁ!!!」

   バシィ!!


日香理

「うぅ!!」


華虚

(ここは...っ!!日香理!!!)

(!?!?触れれない?!どうしてっ!?)

(何度触ろうとしても、助けようとしても、庇おうとしても、何も出来ない!)

(日香理!!!)


モブA

「チッ...ほらさっさと出すもん出して出て行け!!」


日香理

「...はい」


モブA

「もうちょっと綺麗に剥ぎ取れよ...価値が下がんだろうが」


華虚

(あれは...お金?それに...あれは...何?)

(なにか袋みたいな...っつぅ!!)

(また、痛みが...視界...が......あれ???)

(気付いた時には痛みはなくなっていた。僅か数秒程で収まった不可思議な頭痛もそうだが、何より...)

「場所が...変わってる??」


モブC

「嫌だ!!!やめてくれぇ!!!」


華虚

「!?!?今のはっ!!!」

  声のする方へ走る


モブC

「お願いだ!!俺には家族が(ザシュ)っぐ...が...ぁ...」


日香理

「ごめんなさい、私が...私達が生き残るにはこうするしかないの...」


華虚

「日香理...?それは...いったいどうしたの...??」


日香理

「...早くしないと...」


華虚

「日香理!!」


日香理

「...あの子の為にも...」


華虚

(無視してるようには見えない...もしかして聞こえていない??)


日香理

「やっぱり"コレ"は好きじゃないなぁ...」


華虚

「これ?一体何...し...て...」

「死...死体を...何で...分解して...」


日香理

「これなら...後二日は持つかな...よし、後はいつもの袋に入れて...残りは家で使っちゃうか...」


華虚

「何...言ってるの??日香...っぐぅ!?!」

(また...頭が............)


----------------------------------------------

華虚

(アレ?...今度は...動けない...?自分が今なにをしているのか...わからない...)


日香理

「帰ったよ、華虚。今日は大量だよ~」


華虚

「ほんと?...それじゃあ今日は...日香理の好きなハンバーグにでもしようか」

(何これ...自分の思ってない事が、勝手に...)

(それに、この視点...まるで"誰かの中に入ってその視点を見ている"みたいな...)


日香理

「やった、華虚のハンバーグおいしいから好きなんだよね~」


華虚「ふふ、頑張っちゃうからね~!!」

(これは私...よね?一体何を...)

(...また...か...頭が...........)


----------------------------------------------


  ドシュ


華虚

(また、場面が切り替わった?)


  ドシュ


華虚

(さっきよりも頭が動かない...)


  ドシュ  ガチャ


華虚

(私は何を...)


日香理

「何を...やってるの??...華虚...」

「"それ"は...私達の得物じゃないよ???..."それ"は華虚の...おとう...さ.......」


----------------------------------------------

日香理

「あの子はそんなことしてません!!」


裁判官

「静粛に!!(ガンガン)」


華虚

「...今のは......私は....」

(戻ってこれた...けど、今見たのは...)


日香理

「あの子は...華虚は!!」


モブB

「いや、違わない。あの子は...」

「あの悪魔は!親である私たちを殺し!!」

「その責任から逃げるため自殺した!!!」


華虚

「...あぁ、そうか。」

「そういえば私は何回も日香理に話し掛けてたけど"一回も反応してくれなかった"もんね。」

「そりゃそうか...だって私はもう、死んじゃってるし。」


裁判官

「ようやく自覚したか、己の罪を。」


華虚

「...貴方は見えるんだね」


裁判官

「...判決に移ろう。」


日香理

「そんな!!華虚はっ!!」


裁判官

「被告人"屍咲(しざき)華虚"を臨界の輪より外し、消滅させる事とする。」


日香理

「違う!!私のせいで!!あの子に無理をさせちゃったんです!!」

「罰すのは私でいいから!!...だから...華虚を、許して...」


裁判官

「被告人、何か最期に言い残すことはあるか?」


華虚

「...日香理、私もう死んじゃってるから私の声は届いてないだろうけどさ、それでもいいから、言わせて。」

「ごめんね、悲しませちゃって、大好きだったよ。」

「...さようなら」


裁判官

「...これにて今回の転罪裁判を」


日香理

「待って!!華虚!!!!!!」


裁判官

「終了とする。」


----------------------------------------------

日香理

「......はは...」

「やっぱり、夢じゃなかったんだね。」

「さよなら、華虚」

(眼前に移る最愛の人だったモノに私は別れを告げた。)

ものすっごいめちゃくちゃな文ですが深夜テンションで一晩で書き上げたものなのでお許しください()

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