憐れみのキノコ
教師たちは今後どうしていけばいいかなどを聞くため神父のいる教会へ足を運んだ
「あの!すみません!神父さまはいらっしゃいますか!」
「ここにおります」
「おぉ、それで神父さま我々は具体的になにをすれば良いのですか?」
「その質問をするということはなにかしら手助けをしてくれると捉えて良いのですか?」
「……はい」
「おぉ!それは素晴らしいです!」
神父は声を上げて喜んだ。
それから少し重たかった空気はだんだん解けていった。
「学生の皆さまには強くなってもらうためにモンスターを倒してもらわなければいけません。そこであそこにある塔に潜ってもらいます。」
「あそこの塔でモンスターを倒すのですね」
「その通り」
神父はそこで水晶のようなものを出してきた。
教師たちはキョトンとしている
「これは勇者様たちのスキルやレベルが見られるようになる水晶です。手を当てれば自分の能力が常時見れるようになります」
「なるほど」
「これを駆使して自分の能力を発揮して強くなってもらうというわけです」
「では私たちが生徒に伝えましょう」
「是非」
その後も大人の会議が圧先生と神父中心に行われた。
翌日
全員集合の合図を送り早速出欠をとりにかかる教師たち
すると、Cクラスの勉先生が石山がいないと気づいた
しかし生徒に余計な心配を与えまいと言わなかった。
その頃マイケル(石山)は早速近くにある山に来ていた。
この山はとても安全ということで有名らしい
「さて、それではシュッパーツ」と意気込んだ石山だったが案の定今まで運動してなかったからかとても疲れが溜まってくる。安全で有名な山でこの程度じゃダメだなと思いつつ進む
すると、もう無理と思って一旦休憩してる時に奴は現れた
その名も『スライム』中心に核がありそうで外にはゼリーがついてそうな奴
ここであったが100年目
絶対に倒して俺の糧となれ
どうせ大したことないだろうと思ってたが予想以上に素早く酸を飛ばしてくる
避けようとしたが酸が左足に当たった
「くっ!このやろっ!」
痛みを堪えながらスライムを睨みつける。
しかし武器がないので手の出しようがない
どうすればいい 考えろ、考えろ。
うん無理だこれ
逃げよ
武器調達してから出直そ
「ふぅ〜〜〜」危なかった。あと逃げてる時水晶みたいなの落ちてたから売ったらお金になるかなと思って拾ってきたけどさっきより輝いてないな。なんでだろ
まぁ山は出直そう。まずは武器が必要だな、あんな序盤で手こずるなんてダメだよ。
ていうか流石に疲れた。いろんなことで動き回ったからだ
「ちょっと眠る…」
「はっ!…」
やばい山の中で寝ちゃったよ。よく襲われなかったぞ
なんだあの前にいる生き物は
うさぎ?違うな
「うーん」
きのこだな。あれはきのこだ。そういえば山に食べ物持ってくんの忘れたけどあのキノコでなんとか…
『きのこ視点』
いやぁ〜今日も美しく生えてるな〜僕って
清々しいほどにイケメンだ
「………デュはヘアヘァ?」
何かの声?聞くに耐えない!!気持ち悪い!
きゃあ!こっちきてる!来るな、来るな!!!
「ふぅ、お腹結構膨らんだな」
《レベルがアップしました》
ん?なに今の声レベルとか言ってたけど、この世界って敵倒すと強くなるのか。よしじゃあ当分はきのこ狩りか。