乾式製錬炉からのインゴット
乾式製錬炉からのインゴット作成が問題なくいき、着実にインゴットの在庫は増えていきます。
鉄に始まり、銅、錫、アルミニウム。合金である青銅に黄色アルミニウム。
これらの・・・というより鉄と青銅を使い、いろいろな作業用ツールも作り終えています。精錬炉から作り出せる金属はなぜか純鉄だったり純銅だったりするので、青銅といった硬めの金属を作り出せるのはものすごく助かります。
・・・知ってました? 純銅も純鉄も、結構柔らかいんですよ? 具体的には純銅だと爪の硬さぐらい。
青銅ぐらい硬いツールでないと、石はともかく他の金属鉱石を掘り出せるかはものすごく微妙な感じです。
「とはいえ・・・今はやれることが少ないなぁ」
金属ツールを使って畑を作り。地下に掘り進んで鉱石を手に入れ。
木々は何もしなくても成長し。食事も味に拘らなければあまり必要とはしません。
そろそろココ、拠点だけではいけないという啓示なのでしょうね。
ちょっと遠出するにはまず生活ツール一式。スコップ最強。
あと保存食をいくつかと・・・武器。
生活ツールはバケツに詰め込むことにしました。ちゃんと洗えば鍋代わりにもなります。スコップだってフライパン代わり。
サバイバル力高い? そういう生活だっただけですから。
保存食はパンでいいでしょう。最悪、そのへんの樹を切り倒して、作業台でパンを作ってもいいです。そういう意味ではパンではなく材料の小麦を持って行ったほうがいいのかもしれません。
そして・・・武器。扱いやすいのは棒です。歩く杖にもなりますし、長いので近接中距離武器として使えます。その分嵩張りますが利便性は高いのです。
あと寝袋がいりますね。羊毛2つからカーペット3つを作り。作業台で下段羊毛3つと中段カーペット2つ。これで完成。色? 誰もいないのに何を気にしろと?
これらの道具をすべてリュックに入れ。遠出の準備はおしまい。
まだリュックには余裕があります。遠出で何か手に入るといいな
†
世の中には2種類の攻撃方法があります。
近接か遠距離か。単純ですね。もっと細かく行くと更に物理か現象かとか色々分類することはできます。
当然作るのも使うのも近接物理系のものが簡単なわけで・・・。
なぜこんな話をしているか?
さっき近接・遠距離の話をしましたよね。使いこなせることを前提として基本強いのは遠距離からの必殺必中の一撃なんです。まさしくやられるまえにやれ。
見たとおり、「扱いやすい」と「強さ」というものは基本的に反比例します。扱いにくいものほど強い。
で・・・。
「こんな数の弓とか蜘蛛とか歩く爆弾の相手なんてしてられるかぁぁあああ!!!」
はい、夜になってものすごい数のへんなのに追われていますっ
歩く骨、スケルトン・・・弓をきっちり当ててくる難敵。
蜘蛛・・・近づいてはジャンブで刺しに来る、迎撃がめんどうな難敵。
歩く爆弾、クリーパー・・・近付いてきて自爆。とんでもないやつ。
他にもいろいろ居たのですけれど・・・忘れました。
問題は弓、です。油断しました。まさかココで遠距離武器が出てくるとは。
脇目も振らず逃げる最中、スケルトンの矢がきっちり飛んできます。
ザクザクッ
「・・・っ!」
背中に矢、けれどこんなところで死んでなんていられない!
懸命に逃げようとしたのですが・・・。
逃げようとすればスケルトンに抑えられ。
逃げる身体は蜘蛛に無理やり押さえつけられて。
そして・・・。ニヤリと笑ったかのように見えたクリーパー。
白い光を感じたかと思った直後。肉が引きちぎれるなんとも言い難い音と共に私の記憶は途切れるのでした。
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