これまでの登場人物
これまでの登場人物
工藤蒼斗
本名は葛城蒼斗。
APOC所属の捜査員かつ亜紀の飼い狗。亜紀とは契約関係にある。
死を導くと恐れられた死神の力を持つ葛城家四代目当主。
肉眼で人間の狂蟲の浸蝕度合いと、狂魔と人間との境界線を視ることができ、愛武器の大鎌で斬ることで狂蟲を斬り離し、普通の人間に戻ることができる。
十年前のオリエンス前王御影と彼の父との闘いで異常災害ゼロ・トランスが起きた際、父に意図的に記憶を封じ込められていたが、頭部付近を撃たれたショックで全ての記憶を取り戻す。しかし、その反動の強さでほとんど家族の記憶が壊れてしまった。
正義感が強く、困っている人を見過ごすことができない。怒るのが苦手。
へたれ体質でもあるが、いざとなると身体に流れる死神の力を発揮し、武器である大鎌を振るう。
東崎亜紀
APOC総帥にしてペンタグラム第一皇帝。蒼斗の飼い主。
十大悪魔第一位バチカルと契約を交わしている。
第四皇帝である亥角に蒼斗を託され、蒼斗が死神であることを利用する手はないと皇帝特権として契約を結ぶ。
やることなすこと無茶苦茶なところも多いが、誰よりも犠牲を生まない解決策を模索し、叶わないと現実を叩きつけられ絶望した。
そして御影を憎み、狂蟲狂魔に苦しむ人々を救い、守るためには全ての元凶であるオリエンスを滅ぼすことだけだと考えて生きてきたが、蒼斗と出会ったことで救える命もあるのだと知り、少しずつ変わっていく。
御影が強引に使役した悪魔アバドンの鎖でバチカルごと奈落の底に引きづりこまれそうになったが、死神である蒼斗との繋がりがそれを阻み、結果として蒼斗の死神としての力を覚醒させるきっかけとなった。
東崎卯衣
亜紀の妹。
APOC所属だが、未成年のため亜紀の眷属にあたる。
亜紀の妹にはとても思えないくらい可愛らしい顔つきだが、本性は超腹黒。それを知る瀬戸からは「アホウサギ」や「ウサギ」と呼ばれ喧嘩が頻繁に勃発する。
亜紀の眷属の恩恵で治癒の力を持ち、元々賢く頭が切れることから亥角が抜けた穴埋めとして参謀の地位についている。
亜紀のすることに口出しすることは一切しないスタンスであるが、命を無駄にするようなこと、無謀なことは許さない。
瀬戸浩彦
APOCナンバーツーにしてペンタグラム第二皇帝。
ゼロ・トランスで滅んだとされていた茶道の名門の御曹司であり、裏では筋金入りの情報屋をやっている。家のことに全く興味がなく、依頼主が大事にしているものなどを情報料として指定する。
亜紀を崇拝、溺愛し、逃げられようが暴言を吐かれようが全く堪えていない。
十大悪魔第二位エーイーリーと契約を交わしている。
初め飼い狗として亜紀が連れてきた蒼斗を快く思っていなかったが、彼の過去を調べ、彼の生き方を間近で見て、何だかんだ文句を言いつつも見てみぬ振りできなくなっていく。
千葉歩
APOCの幹部、専門医師として所属し、ペンタグラム第三皇帝。
十大悪魔第三位シェリダーと契約を交わしている。その恩恵で人間と狂魔を見分ける水魔境を生み出した。
摘発後は必ず捜査官たちのカウンセリングを行い体内の狂蟲の浸蝕度を検査する。
おおらかな性格で、滅多に声を荒げたりすることはない。
亥角愁
APOCの幹部参謀にしてペンタグラム第四皇帝。
十大悪魔第九位のアィーアツブスと契約を交わし、アーツと呼んでいる。
その正体は死神家三代目葛城黒羽。蒼斗の兄。触れた者を飢餓をもたらす力を持っている。
ゼロ・トランスが起こった現場に彼も居合わせており、引き起こす原因となってしまったことを悔やみ、せめて蒼斗には全てを忘れて平和に生きて欲しいという父の願いを叶えるため、オリエンスで暮らす蒼斗を亜紀に託し、APOCから離れて単独で御影の懐に入り、討つ機会を狙っていた。
だが御影に影武者を使って欺かれ、重傷を負い、結果として蒼斗の記憶を取り戻す引き金となった。
自分の裏切り行為と、今後自分の生きる意味を模索するため、監獄バスティールの収監を自ら申し出、現在は収監されている。
奈島拓海
STRPのトップで、ペンタグラム第五皇帝。
十大悪魔と契約しているが、未登場。
APOCの幹部であったが、亜紀と大喧嘩をしたことでAPOCを抜けた形になっているが、亜紀はそれを認めていない。
普段は標準語であるが、私用になると砕けた口調になり、「っス」が口癖なのか出てくる。
補佐の東城がいないと割と心配。
卯衣に淡い恋心を抱いており、亜紀に仕事でそれをネタにものの見事に利用されている。
男気があって、陽気な性格なことから周囲に慕われているが、初心なところもあり卯衣関連に関してはどうしようもないと頭を抱えられている。
東城夏彦
STRPのナンバーツー。奈島の補佐を務め、だいたいいつも一緒に行動している。
名前が似ていることから瀬戸と犬猿の仲。
実直で、お人好しで、正義感の強い蒼斗を気に入っている。
悪魔のように非道な亜紀の傍にいるのは可哀そうだと思っており、STRPに引きこむ機会を窺っている。
ペンタグラムの内情を知らなかったが、アストライア事件を機に狂蟲及び狂魔のことを知り、APOCが自分たちよりも過酷な役割を担っているのかと、井の中の蛙だった自分を恥じた。
水魔鏡を使用できるらしく、主の奈島の知らぬところで契約魔が自分の意思で奈島の眷属にした節がある。
辰宮星妃
瀬戸の部下。
蒼斗と同じ土岐川大学に通う学生。
変装と得意とし、蒼斗と出会う前からAPOCの摘発活動の前線に立っている。
御影の部下でROXIに所属していた兄太一の妹。ゼロ・トランス後、狂蟲化した太一に寄生され『最期の審判計画』の駒として使われていた。
だが蒼斗の呼びかけにより狂蟲化した太一を拒絶したことで斬り離してもらい、自由の身となった。
現在はペンタグラムの主、核の罰により首に爆弾を装着させられ行動を制限され監視されている。