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指先一本、絵心のモト  作者: こさじ
〜鱗祭り〜
5/28

2−ⅲ 下半身を作りたいんです



 前回から間が空いてしまいまして……飽きたから〜とか諦めた〜とかではありませんです。なかなか思うようにいかないのであります。

 この下の絵をポチッとタッチしていただければよくわかりますが、描いて消して描いてどうすれば良いのか考えて…

 挿絵(By みてみん)


 挿絵(By みてみん)


 こんな感じに「あそこをこーして、ここをこーして」なんてやっておりました。しかし、どうにも進まず、どうにも解決策が見つからずで最後は背景が真っ黒になってしまいました。


 なんでこんなに進まんのか?


 自分で自分がわからない感じでした。――が、気付いたわけであります。そもそも何故下描きに下描きを重ねて作り込もうとしているのか? ということにハッとしたのです。


 描き方、塗り方なんて人それぞれ。やりやすいことをやればいいわけであって、何故、自分は『まず形から』に拘っていたのだろうか……そう気付いたのであります。

 そもそも線画すら描けず、描けないからの塗ってから作る(削る)やり方だったのに… なんでか知らんが全体像が見えてからが本番だ、なんてことが頭の中にあったのです。


 ……自分らしく、ってどういうことだろうか。

 お絵かきとして当然あるもの下絵の存在は、自分にとってはそれを含めてすでに色塗りの本番なのですから、自分らしくない描き方に燃えるものなぞどこにもありゃしなかったのであります。


 だから、描けない。


 いつの間にか自分がこれなら絵を描けるってヤツを抑え込んであったのであります。


 で、真っ黒にして良かった。

 指がもう嫌だって塗りつぶしてくれたので先へ進めそうであります。


 挿絵(By みてみん)


 エアブラシ三角さんで紫から始まり、扇状に青、水色……赤と虹を作っていきます。ちなみに虹を作る場所はテキトー、自分の感覚に委ねます。


 挿絵(By みてみん)


 一つ虹を作ったら、薄く白色で覆い、それを繰り返して背景全体を埋めます。レイヤー1番が黒背景、2番が虹、3番が上半身となってまして、その虹と上半身の間に新しいレイヤーを召喚し、焦げ茶っぽい暗めの色で形を抜き取ります。


 挿絵(By みてみん)


 挿絵(By みてみん)


 あとは、人間のお尻部分になるだろうところを膨らませて形を作り、飽きる前に切り上げるのでありました。


 挿絵(By みてみん)


「こういう描き方は駄目だ」とかね、「どうして自分は出来ないんだろう」とかね、無意識に自分を追い詰めることを思ってしまっていたのかもしれません。


 一番大事な『自分なら』の存在が薄くなっていたのだろうと思います。


 他人が出来ることが出来ない。でも、それって「じゃあ自分ならどうしたら出来るのか?」を考えればいいだけの話で、他人が出来ている――そのやり方が正攻法なんてことはない、数ある中の一つにすぎず、ましてや合う(・・)やり方というわけでもないのだろうと思いました。


 どうやったら描けるのか?


 例え出来上がりが誰でも描けるだろうモノになったとしても、その描き方・生み出し方が私自身にとって『描くこと』の重要部分の一つであることを、まだまだ悶々としていることはありますが気付けた今日この頃であります。


 自分らしい、って完成図だけのことではないのだろなあ…


 そんな感じです。

 次回は、ウネウネを整えながら本題の“鱗”を描いていこうと思います。


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