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14. 親戚ですと?!

「えっーと、何から話せばいいのかしら?」


 私は、何から聞けばいいのかわかりません。

 なんで、フレィが居るのか、ママとフレィも知り合いって事もそうだし、ママが家を出てから1度も私と会ってないって?!


「それで、フレィはなんでさっきから一言も話してないのよ? なんで、イディアとフレィは知り合いなの黙ってたのよ!!」


 ママがフレィに聞く。何から話せばいいの? って、言った癖に自分の疑問を、一番に聞きたいんじゃんか。まぁ、ママらしいと言えば、ママらしいけど。

 …フレィが喋らないのは、なぜなのか私も聞きたい。私がフレィって気付かなかったからって事はないよね?

 

「なんで、今度はウォスタが笑ってて、イディアとフレィは黙ってるのよ。ウォスタ、なにか知ってるの?」

「僕に聞かないで、本人達に聞いた方が…ぷぷぷ」

「イディア? 早く話なさいよ」


 ウォスタさん…、さっきから笑い過ぎだけど、そんなに面白い事はないと思うんだけど。

 なんで、知り合いかは隠す必要ないし話すけどさぁ~


「15年前に森にフレィが倒れてたから、気を入れて助けてあげて4年だったかな? 一緒に住んでたの」

「あんた!! 私のイディアに手出してたの?!」

「なんで、そうなるんだよ、ばばぁ!! じじぃに俺はガキにされてたんだから、イディアになんかする訳ないだろ。それに、俺達の話も聞かないでいきなり「出かけるわよ」って、俺らを無理やり銜えて連れて来た癖に黙ってたはないだろ?!」


 あ、やっと、フレィが話した。けれども、さっきまでこっちも見ないようにしてたのに…今度は何?! 睨まれてる? もー…。私が何したって言うんだろ。


「イディア、ほんとなの?!」

「え? なにが?」

「フレィに何もされてないか? って事よ」

「あ、気を入れられたけど、その日に抜いたよ?」

「「気を入れられた?!」」


 な、なに?! 今度は、ママとウォスタさんが同時に声を上げる。


「…そのマーキングはどの様な方法でイディアにマーキングしたのかしら?」

「やり方は2種類…いや3種類あるけど子供の姿だったって事で3つ目はないとしてもだ。フレィどのやり方でも手は出したに入るのはわかってるはずだよね?」

「な、なんかの勘違いだろ? な、なぁ? イディア」

「ん? キスした時に勝手に入れたんじゃなかったけ?」

「…キス?」

「勝手に?!」


 あ、気の入れ方ってキスか胸からしか入れられなかったけ。あと1つあるのは、知らなかったな。なんだろ? 


「え、いや…? あの時はイディアが人だと思ってたし、俺が迎えに戻る前にどっか行かれたら結婚出来なくなると思ってやったんだよ…」

「はぁ? 結婚って、なんだよフレィ。僕そんな話聞いてないよ」

「それで、結婚がどうのこうのでイディアが逃げ出そうとしたのね…。そうよね? イディア?」

「だって、王様と結婚したら光竜ってバレちゃうだろうし。結婚は好きな人とするもんでしょ? 私、フレィの事なんにも知らないもん。だったら、ウォスタさんの事の方が知ってるよ?」


 あれ? みんな黙っちゃった? 私を見てたママとウォスタさんは、フレィを悲しそうに見てる。


「ねぇ、ママ?」

「あ、ごめんなさい。フレィが惨めに見えて怒る気力を失ってたわ。ちなみにね、イディアあなた一応…だけど水竜の国の姫だからウォスタとは血は繋がってなくても、ウォスタは私達の子供として引き取ったからイディアはウォスタの妹になるから、結婚は今は出来ないわ」

「ひ、姫?! 姫ってなに?! あのお姫様?!」

 

 えっと? えーっと? 姫?


「ウォスタ、話したんじゃなかったの?」

「いや、僕の話はしましたけどクラウディアの事は言っていいのかわからなかったので、エーア様って名前しか出してませんよ」

「あら、そうだったの。イディア? 私ってば元々は、水竜だったのよ」


 元々は水竜ってそんな事があるの?


 えっと、ママの話を聞くとこうだ。

 元水竜の国の王様のオゥク様と、そのお后様のママの子供が私。

 ママは、水竜と光竜の気を持ってて水竜の気しか使う事しか出来なかった。でも何故か飛行の速さだけは早くて、それだけは光竜の力だったと。

 ウォスタさんを引き取ってから少したってから、パパとの子供を妊娠して3年目の時になんとなく、ママのカラダが変化して光竜が産まれる!! って、気がして最後の1年はお城から離れて出産をした。

 

「そしたらビックリ!! 本当に光竜産んじゃうし、自分も光竜になっちゃったし」


 って、話らしい……。


「えっと、ママ? それは、本当の話なんだよね? 子供を産んだら光竜なりましたってありえるの?」

「そんなの私も知らないわよ。あ、ほら、人でも子供産んだら花粉症なくなりました!! って体質が変わったとかあるじゃない? そんな感じなんじゃない?」

「へ、へぇ…」


 ママよ。なんで、そんなにポジティブなんすか? 私のママながらアッパレでございます…。

 それに、フレィもビックリしてるって事は知らなかったんだね。


「あれ、って言う事はウォスタさんと私は親戚かもしれないって事なの?」

「そうだね。僕達の母親がクラウディアの本当の姉だったとしたね」


 僕達? ウォスタさんは他に誰の事を言ってるんだ? 


「じゃあ俺も、親戚って事になるのか?」

「そうね。フレィもそうだったら、そうなると思うわ」

「えーっと? なんでフレィも?」

「俺は生まれた時の記憶はないけど、ウォスタと俺は同じ所で拾われたらしいから」


 な、なんと…。まぁ。じゃあ、あの時にフレィが親は知らないって言ってたのは半分、本気で言ってたのか。

 私のパパは元水竜の国の王様で、そのお后様がママだから火竜の

国とも知り合いだった。なんか、私だけ知らなかったぽくて腑に落ちないけども…これで、色々と繋がったのか。


「それで、えーっと? なんで今この話をしたの?」

「あ、それは…あなた達に私の姉、ウォスタとフレィの母を探すの手伝わせようと思って。ね?」


 …………へっ? 探せとな?!



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