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詩全集3

ひと匙

作者: 那須茄子

光は赤信号を渡れずに

ソーダみたいな空気が肺を満たしてく


"悲しみの名前は?" 


時計に訊ねた

答えはない 


フロストで曇った窓の向こう

音もなく降る七色の泡

見えない手で撫でられたみたいに

心が静か


この街はグラデーションの檻

誰もが透明の仮面で笑う

でも名前のない捨て猫だけは 

ひとつぶのノイズみたい

予定調和を裂く


言葉にならない夜のすき間に

蒼白い夢のピクセルがひかる


かたちのない音符が舞う

電波塔のてっぺん 


誰かの寂しさが光る

星屑をひと匙すくって

胸に刺した




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― 新着の感想 ―
好きです!!!もし孤独や悲しみに名前が無かったら、こんな詩になっていたのかなって考えました!!
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