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ついに決着

 エルゴードが完全に消滅した。

 その瞬間、村には静寂が訪れた。

 戦いの余韻が、まだ辺りに漂っている。

 だが、それも束の間——

「セリア様……!!」

 最初に声を上げたのは村人たちだった。

 次々と駆け寄り、安堵の表情を浮かべる。

「助かりました……!」

「ありがとうございます!」

 セリアは、まだ地面に座り込んだままだった。

「私……守れたの?」

 ふと、そう呟く。

「守れたさ。」

 フィオナが剣を納め、静かに言った。

「お前が時間を稼いでくれたおかげで、私は間に合った。」

「……でも、私は何も……」

「いや、お前はよくやった。」

 フィオナははっきりと言葉を続ける。

「お前がここで踏ん張ってくれたから、この村は無事だ。」

 その言葉に、セリアはようやく肩の力を抜いた。

「……そっか。」

 その時——

「ヨクガンバッタ!」

 グリが、誇らしげに叫んだ。

 セリアは驚いたように顔を上げる。

「……神獣様?」

 グリは続ける。

「スゴカッタ! ヨクガンバッタ!」

 セリアは目を見開き、それから、ふっと笑った。

「……うん、ありがと。」

 モニターの前で、俺は静かに頷いた。

「……よく頑張ったよ、ほんと。」

 画面越しでも、少しでも届いたなら、それでいい。

 戦いの終わりとともに、村には平穏が戻りつつあった——。

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