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師匠の強さ

クエストは見事に成功した

俺はこの冒険で様々なことを学んだ

そして仲間もできた


まあ年齢不相応の動きをしすぎたかもしれないけど




ー冒険者ギルドー


セルン「思ったより早く終わってしまいましたね」


ジャラン


セルン「結構沢山お金が手に入りましたね」

「みんなで山分けしましょうか」


リエッタ「これで当分の間ご飯に困りませんね」


セルン「そうですね、久しぶりに美味しいものでも食べに行きましょうか」


リドルフォ「僕達もご一緒してもいいですか?」


セルン「もちろんです!!」

「これリドルフォさんたちの取り分です」


リドルフォ「いえいえ僕達は大丈夫です」

「この子に力をつけてもらうために来ただけですから」


セルン「そうですか、ではお言葉に甘えて貰っちゃいます」



セルン「ねぇ、レラートくんこれあげる」

「好きなものでも買ったらいいよ」


セルンが小声で話かけてきてお金を渡してくれた

そんなに大金では無い

でも当分お菓子代に困らないくらいの金はある

子供に渡すちょうどいい配分だろう


「ありがとうございます!!」


セルン「子供の頃、お金足りないもんねー」


セルンさんはとても優しい


「あの、セルンさんもっと修行つけて欲しいです!!」


セルン「もちろんです!!」

「君ほどの強い子が私の弟子なんて」


「ありがとうございます」


セルン「パーティも組んだままにするらしいですし」

「また一緒に冒険しましょう!!」

「うちのリエッタもよろしくね」


急にリエッタの名前が!!

衝動的に頬が赤くなる


セルン「ふふっ」


セルンさんは俺をからかっているんだろう


セルン「少し時間もありますし今から修行しますか」


「いいんですか!!」


セルン「もちろん、」

「リエッター!!来てー!!」


セルン「リエッタ、今からレラートに修行つけるからレフェリーを頼む」

「戦いをしっかり見て参考にするんだよ」


リエッタ「セルンさん対レラート面白そう!!」


「えっ俺、セルンさんと戦うんですか?」


セルン「実践練習、力になるよー」

「私も負けないように気をつけないと」





ーギルド近くの草原ー


セルン「剣術は使ってもいいけどできる限り魔術で頑張ってねー」


「りょうかいです!!」


リエッタ「セルンさんビビってるー」


セルン「そりゃあ、ビビるよー」

「群れのボスを捻り潰すほどの魔術だけでも怖いのに」

「剣術にも気を配っていられないよー」


リエッタ「レラートもうセルンよりも強いかもね」


セルン「そうとも限らないよー」




リエッタ「それじゃあ」

「セルンさん対レラートの勝負を始めます」



リエッタ「レディー、ファイッ」



セルンさんはどう動いてくる?

どういうタイプなんだ?

とりあえず距離をとろう


セルン「あれっ?案外弱腰?」

「じゃあ私からいくよ」


ズザァーー


高密度の魔力波だ

それも無呼称で

呼称しないと脳内の魔術の整理できなくて色々こんがらがるはず

やはりセルンさんはすごいな


でも大丈夫、避けれる


すごい、地面がかなりえぐられている

セルンさんは魔力の密度がかなり高い

少しでも当たったらその部分が消し飛ぶだろう

修行は仮魔力を使ってるから攻撃をほとんど受けない


だが攻撃はすべて避ける


セルン「ビビってたら何も始まらないよー」

「攻撃してきなよ」


よしやるか


「水円ざ...


やばい後ろだ

空を舞いサラリと避ける

そのまま魔術は四散する


セルン「バレたか」


リエッタ「大人気ないよーセルンさん」


俺の意識を前に向けさせ

その間にさっき打った魔力の方向を変え俺にぶつける

直前まで気づかなかった


セルン「聖の游輪アルフィットリング


あの時の技だ

だが少し違う

あの時は高密度のでかい輪で俺たちを囲んでいた

だが今回のは小さい輪が複数個ある


高密度の魔力輪が飛んでくる


避ける避ける避ける


くそっ攻撃する暇がない

魔術を撃って輪を消し飛ばすしか

でも呼称している間にやられてしまう

やったことないが呼称せずに撃つしか


オラッ


水の斬撃が飛ぶ

聖の游輪に当たる


だめだ魔力密度が違いすぎる

俺の水円斬なんか簡単に弾かれる


今の俺じゃどうすることもできない

セルンさん、強すぎる

しょうがない


ズザンッズザンッ


魔力の輪を剣で跳ね除ける


「くそっ剣を使っちゃった」


セルンさんとても嬉しそう


セルン「まだ魔術じゃ負けてないね」

「このまま剣術もねじ伏せるまで」


セルンさんの強さの秘訣は圧倒的魔力密度

魔術ならあの密度を越えるには相当な力がいる

だが剣術なら魔術を切り裂ける

より少ない魔力で相手の魔術を四散させられる


セルン「私の聖の游輪、攻略されちゃった」

「まあそうだよね、ちょっと本気出しちゃいますかー」


セルンさんが仮魔力バーを食べながらそう言う


遠距離は不利

とりあえず間合いをつめるか


「水気の一閃」


技を使い間合いをつめる


セルン「やっぱりそうくるね」

「待ってた」

「聖の游槍アルフィットスピア


槍状の高密度魔力が現れ俺のからだに突き刺さる


セルン「っ!!」

からだをそらして避けられた

これじゃ致命傷にはならないか


「やはりセルンさんならそうくるよね」


「紫水斬ッ」


セルン「聖の游套」


高密度魔力防御がセルンさんを覆う

斬撃も剣も、いとも簡単に跳ね除けられる


セルン「危なかったー」

「私の攻撃もよんでたのか」


なんて人だ

魔術だけじゃない、反射神経も半端ない

セルンさんに対する打点がもうない


剣鳳流を使うしか


「剣鳳流、蒼汛の尤斬」


剣に蒼の魔力が覆われる

さらに高められたオーラが剣にまとまる

そして聖の游套に突っ込む


セルン「っあ!!」

なんて剣術だ、聖の游套じゃ受けきれない

あの技を使うしかないか


セルン「聖の魔神、我が聖を糧にその聖魔を解放せよ」

「聖の魔鏖破アルフィットホールセイルスローター


高密度の漆黒の魔力が俺を襲う

蒼汛の尤斬で斬り裂く


くそっ密度が高い

剣がもたないかも

どっちが勝つか力勝負といったところか


俺がセルンさんの攻撃を切り裂きセルンさんに攻撃できるか

セルンさんの魔術が俺に炸裂するか


グォーー






負けた…


セルンさんの魔術に耐えきれられなかった

あーあ、剣鳳流まで使ったのになすすべなかったな

最初から剣鳳流を使ってたら勝てたかも


セルン「危なかったー」

「危うく負けるとこだったー」


「セルンさん、本当に強かった」

「ボコボコにされちゃった」


セルン「まあ師匠が負けてちゃ話にならないもんね」

「私もかなりギリギリだったけど」


リエッタ「2人ともすごすぎるよ」

「もう私何が何だかわからなかったよ」 


セルン(まさか聖の魔鏖破まで使うことにはなるとは)

(本当に恐ろしい)


セルン「もう店も空いている時間だしそろそろ行きましょうか」





ーアルフェットの酒場ー


リドルフォ「さあみんな好きなものを食べろ」


リエッタ「じゃあ私、ゲコイル唐揚げ!!」


ゾミエル「俺はリボフットの煮込みカレー!!」


俺はどうしよう

肉系がいいよな

これとか良さそう!!


「俺はドンゲコイルの丸焼きで」


リエッタ「!!」

「あれ頼むの!!私は怖くて頼めないやー」


ゾミエル「頑張って食べろよ」


あれみんな驚いている

セルンさんもリドルフォも




店員「お待たせしましたゲコイルの唐揚げとリボフットの煮込みカレーです」


リエッタ「おいしそーー!!」


カラッと揚がった唐揚げ

滲み出る肉汁


煮込み込まれたカレー

ほろほろの肉


とても美味しそうだ

早く俺の料理も来ないかなー



なんだか

騒がしいな

ん?なんだあの料理は

俺の元に来る?

まさか


店員「お待たせしました、ドンゲコイルの丸焼きです」


なんて大きさだ

俺の身長よりは確実に大きい


リドルフォ「はっはっは」

「びっくりしたか」

「お前は街に来るのは初めてだからな」

「食べきれよ」


「無理無理無理、父さん手伝ってー」





セルン「じゃあパーティ結成記念、初クエストクリアで」

「かんぱーい!!」


ゾミエル、リエッタ、リドルフォ、俺「かんぱーい!!」


俺はひたすら食べた

味はかなり美味しい

だけど量が


もうお腹いっぱい…



リドルフォ「お腹いっぱいになってみんな寝ちゃった」


セルン「そうですね」

「ふふっ、まだこんなに残ってますよ」

「私たちで食べ切らないと」


リドルフォ「まあ俺、胃袋には自信あるんで」


リドルフォはひたすら食べる




ー酒場の外ー


リドルフォ「はーよく食った」


どうやらリドルフォは食べきったらしい

あの量を

リドルフォの胃袋には驚きだ


セルン「じゃあここでお別れですね」


リドルフォ「はい今日はありがとうございました」


リエッタ「また会おうね」


ゾミエル「今日は楽しかった、次会う時は俺はもっと強いからな」


「じゃあねー、俺も強くなっとくからー」


俺はそのまま3人と別れ

父におぶられながら

馬に乗って帰った

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