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魔術の世界

リエッタ「君すごく強いんだね、びっくりしちゃった」


「ありがとう、まあ毎日訓練してるからかな」


リエッタ「良かったら私にも魔術教えて欲しいな」


「自分なんて教えれる立場じゃないですよ」


ホントはあんなことやこんなことまで教えたいんだけど

正直この魔術がどういうものなのかよくわかってないから


「そういえばセルンさん、僕に魔術を教えてくれませんか?」


セルン「君は強すぎるよ、もう君に教えることは無いと言いたいところだけど君はまだまだ伸びるタイプだね」

「まあ今のままでもおそらく私よりは全然強いけど」


すごい、セルンさんにはお見通しだったのか

俺が何に悩んでいるかも


セルン「ちょっと長い話になるかもだけどこれから魔術の本質について教えたいと思えるね」

「リエッタ、あなたも聞いといて」



セルン「そもそも魔力ってなんだと思う?」



「魔術を使うためのエネルギー?」


リエッタ「私もそう思う」



セルン「ブッブー、不正解!! 魔力は大きく見るとエネルギーではないんです」

「結果としてエネルギー放出みたいになるけどあれは術があってこそ」

「魔力の本質は高密度生産物体です」


どういうことだ

エネルギーでないなら

火や水の放出に説明がつかない


セルン「はいこれあげる、さっきの戦いで消耗しているだろうし」


セルンから魔力食を渡された

バーの形をしていてクッキーのような

簡易的に食べれるスタンダードなやつだ


サクッ


味は甘みがあって普通に美味しい



セルン「はい、じゃあ第二問、君が今食べた魔力バーはどこに行くでしょう」



「普通に消化して魔力エネルギーとして吸収する」


リエッタ「体の栄養になる」



セルン「君ほんとに三歳児?すごい回答だね」

「まあ、答えは違うけど」

「そもそもエネルギーじゃないっていってるでしょー」


リエッタ「じゃあなんなのー?」


セルン「まあまずは食べた魔力バーの行方から」

「魔力バーの中にある魔力は体の中に入ったら分散されます」

「そのほかのものは普通に消化されます」

「その分散された魔力は体の細胞に引き寄せられて、体全体に送られるんです」 

「まあ魔力の行方はこんなもんかな」



セルン「じゃあ第三問、この魔力は魔術を使う時どうなるでしょう?」



「魔術の放出に合わせて一箇所に集まる」


リエッタ「細胞それぞれの魔力が炎とかに変わる」



セルン「リエッタほぼ正解!!」

「レラートはまだエネルギーの考え方が抜けてないかなー」

「リエッタの言った通り魔力は一つ一つが変化するんです」

「その時にものすごく小さい粒になって新しく形を作る」

「その小さい粒の組み合わせ方で炎になったり水になったりするんです」

「つまり高密度生産物体です」



「すごい、そういうことか」

やはりただの魔術では無いなー


リエッタ「私には難しいな、よくわかんない」



セルン「リエッタはさっき言ったこと、それぞれが変わるというのを覚えとけばいいですよ」

「正直びっくりです、この説明を理解出来るなんて」

「レラートもリエッタも年齢詐欺ってんじゃないの?」



さすがに疑われるか

まあホントの3歳児がこんなの理解出来るはずないもんな

まあでもバレることは無さそうだ


リエッタ「年齢詐欺なんて、正真正銘の5歳です」


ふふっ

セルンが笑った



セルン「ではここから魔術の説明ですかね」

「さっき紹介した魔力はそれぞれの創造性がとても高いです」

「しかしそれは魔力自体の性質であってそこから外部の想像力が非強いとなってきます」


「ここからさらに難しくなりますよ」


リエッタの頭は今にもパンクしそうだ


セルン「魔力の中にはもちろん脳細胞に入っているものもあります」

「その脳の情報を魔力が記録します」

「その記録した情報を他の魔力とかに共有されることで魔力が想像通りの変化をします」

「しかし、想像通りに行くのには限界があります。想像はできても仕組みや構造が理解できないものは魔力では生産することができません」

「例えば、時を止める魔法です」

「時を止める仕組みなんて誰も想像できませんよね」

「なので時を止める魔法は現時点では作ることができないのです」



「でも僕、魔力から水作る仕組みなんて分かりませんよ」



セルン「水などは物質的変化なので想像をする必要はないのです」

「例えば、水を作り蒸発させる魔法となると水が高温になることを想像しないといけません」

「つまり想像や意志が魔術を生み出しているのです」


なるほど、そういうことか

ならば僕が涙をだす魔法を使っていたのにも納得がいく

あの時泣くという強い意志が魔術となったんだろう


「となると?本に書いてある魔術や詠唱はどういうことなの?」


セルン「そこ気になるかー」

「まず詠唱は魔術を使うための時間稼ぎと、魔術の形などを想像しやすくするためにあるものだね」

「だから詠唱自体にはそこまでの意味はないよ」

「本に書いてある魔術は詠唱を読むことによって自然と想像してしまうよいうのを記したものだね」

「魔術を嗜む程度ならそれで良いけど魔術師になるとなるともっと探求する必要があるからね」

「そのためにも頭を良くして仕組みや構造を考えれるようにする必要があるかな」


セルン「説明はこんなもんかなー」


リエッタはパンクしている

後半ほとんど聴いてないだろう


セルン「リエッタ、つまり魔術を使うには想像力を豊かにする必要があるということですよ」


リエッタ「なるほど、分かりました!!」




やはりこの世界の魔術は異次元だ

前までいた世界だと魔術はエネルギーで詠唱すれば使えるものだった

でもこの世界は魔術一つにも仕組みがありこちらの技術も試される



魔術、おもしろ

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