ハクマイの変化3
「ねえさん、おきてください。もう七時です。中学三年生がこれで大丈夫なんですか?ねえさん。」
そんな舞の声で目をさます。たしかにもう七時になっている。だが家から学校までの道は結構みじかいので大丈夫だ。50分くらいに出発してもギリギリまにあう。大丈夫。
「大丈夫だって〜あと5分〜」
「大丈夫じゃありません。もう5回まちました。」
「そうだったかも…」
「朝ごはんは母さんがつくってくれたのでリビングにあります。お味噌汁ははやめに食べたほうが美味しいですよ。」
「わかった〜」
しかたなく準備をはじめる。それにしてもこのスカートは面倒くさい。ゴムをつかってくれないだろうか。一年の頃からずっと思っていたが改善されることはなくめんどくさいままだ。
「おはよう。」
「やっとおきたの!!おそすぎるって!!」
「ごめんって〜」
そして朝食を食べる。お味噌汁がぬるくなっててあんまり美味しくなかった。
そして舞、咲希が出発する。それどころか結愛までもが先にいってしまった。ひどくないか。
「いってきます。」
「明日ははやめに行くのよ〜」
45分にでたからってそんなこと言わないでほしかった。
「おはよう…」
「雪ちゃんおはよう。元気ない?どうかした?」
「じつはね…」
友達の原野彩花と話したあと気になる話題があったのではいってみる。
「うおっ!!長月!!いつのまにそんなところにいたのか。」
「そうゆうのはいい。何の話をしてたの?」
「お前なぁ。まあいいか。隣のクラスの恋夏いるだろ?そいつが変なねこを見かけたらしいんだよ」
あぁそれ絶対ハクマイだな。てゆうか恋夏さんにはあれがねこに見えたのか。
「本題はここからだ。そのねこが恋夏に襲いかかってきたみたいなんだ。」
「え?」
ハクマイが襲いかかったとは思わなかった。この話がながれてきているってことはきっと大丈夫なんだろう。それよりも私は気になることがあった。
「さっきから恋夏、恋夏ってよびすてだけどあんたらつきあってるの?」
「なっ!?んなわけねえじゃん!!バカ!!」
これは…片思いか。思わずにやけてしまう。
「おいっ!!」
キーンコーンカーンコーン キーンコーンカーンコーン
チャイムがなる。私は決めた。絶対に恋夏さんに密告することを。