俺が死んだ日
20XX年 11月11日〜とある病院とある病室にもうすぐ命の終わりを迎えるとある男がいた
「俺の人生はこんなんもんで終わるのか?我慢ばっかりの日々なのに人間の寿命まで生きることさえ俺は我慢しなきゃいけないのか?まだやりたいことやりたかったことたくさんあったのに何も成し遂げられなかった。先に逝った彼らに顔向けができないよ。悔しいなぁ...」
俺は死んだのだ。
悲しい話はこれくらいなので、ここからは天の声が彼の人生をサクッと説明しよう!
彼は生まれつき難病と呼ばれる今の医学では進行を遅らすことはできるものの完治はできない筋ジストロフィーという病気を抱えて32年の一生戦っていたのだ!
筋肉が壊れていく病気なので8歳くらいまでは他の人と同じような生活ができたがそこから歩けなくなり、腕が動かせないようになる。最終的に肺の筋肉が動かなくなり呼吸器をつけ、心臓も筋肉のため動きが徐々に悪くなり、寝たきりの生活で自分では介護や機器がなければ何もできない状況になっていくのだ。
この状態で視線操作などを使い、パソコンで仕事をしたり、この身体でもできることを探して頑張っている方はいるがこの男は最後までこの病気を受け入れることができず、「辛い」という思いしか抱くことができず人生が終わってしまったのである。
以上天の声でした。それではこの後死んだ彼はどうなったのか彼目線で見て行こう。
プロローグあとがき
ここまで読んでいただきありがとうございます。私自身この物語の主人公が持っている筋ジストロフィーを生まれつき持っています。自分と主人公の男を重ね合わせてプロローグを書かせていただきました。次回1話からは異世界転生の物語が動いていきます。