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霊務課のレイ  作者: まいまいかぶり
9/11

レベルE会議

日本は比較的破魔矢使いが多い国ではあるが、


やはり各エリアを隊長クラスが不在になる事


は好ましくなく、本来、外に漏れると問題


になるよう事案であっても会議は基本的に


各支部内の特殊な部屋に設けられたマシンで


のリモート会議になる事がほとんどである。



何より、霊相手に盗聴もくそも無い訳だし、


議題内容がもし、他国に漏れたとしても、それを活かした行動を敏速にしてもらえば済む話なので、話が筒抜けになる事がデメリットにならないのである。



「結局の所…オシリスは行者とリンクこそしてたが、行者を呼ぶというよりは死者を呼んだら、結果…行者だらけになったと解釈すればいいのか?」


「オシリスは本当に死んだのか?」


「何故、エジプトなんだ?」



知らねーよ笑、レイ自身が知りたい事を他人が喚きたてる無限ループになりつつあるその時、


陽華さんが、大きく議題内容を逸らす。


「問題の一つ、何故…レイ部長の攻撃は意図も簡単に通用し、アラタ本部長が対峙した堕天使には攻撃が無効だったかという事…そこを解決させない事には、また次に新手の神や悪魔が現れた時、多くの霊務官が犠牲なる可能性高いです。」


それだよ、それ。


それなんだ。けど…それのヒントはあの夢の中にあるのだろう。


それを認めてしまうと、自分が自分でなくなってしまう気がして。


「レイ部長?」


はっ


「顔色が余り優れないようですが?」


「大丈夫です。続けて下さい。」


「あの~」


「はい、スズ部長、どうされました?」


スズは四国支部の若手で、実力も霊力も申し分ない。四国のNo.2的存在である。


「前から思ってたのですが…レイさんの破魔矢って勝手に飛んでません?」


「反応速度が本人より速いように見えるのは気のせいですかぁ~?」



見事に突っ込まれた。


レイも分かってる。アラタさんやケンヤは自身の体と霊力で破魔矢を操っているが、レイにはその感覚がない。


例えるなら…レイに絶対服従な2匹の猛獣が勝手に暴れてるような状態だ。



「スマン、実際の所、俺にも俺の破魔矢の事はよく分からない。」



しばらく考えこんで出た言葉はこれが精一杯だった。



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