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霊務課のレイ  作者: まいまいかぶり
2/11

死人の鎌を持つ男

話は少し前に戻る。


「アラタさん、D地区に強い霊障反応、現場へ迎えますか?」


「OKよん、マキちゃん」


「D地区って事は水死体かぁ」


「私、怖がりなんですよ、これでも」


「やめてくださいよ~」



気楽なのも無理はない。今、向かってるのは


日本ではその世界ではトップと言われてる男。



「マキちゃん、着いたぜー」


邪気が強い。が、アラタが警戒する程ではない。


「ほう」


「これは期待出来る素材が釣れたようだ」


アラタは少し驚く。普通に話す行者もそうだが


その気配に声掛けられるまで気付かなかった


事も大きい。


「何者だ、お前…行者じゃないな?」


アラタが武器を具現化する。


その破魔矢は破魔矢と言うより巨大な鎌の


ような姿をしている。


「これなぁ~みんなに死人の鎌って言われてるんだぜ、お前、知ってる?」


行者の顔は相変わらず笑顔のままだ。


「いくぜ」


アラタが右手を上げると鎌は手の上で回りだし、


回転しながら行者に襲いかかる。


行者の体は簡単に二つに分かれる。


「中々の切れ味…しかも我を刻み切るパワー」


「だから~お前はなんなんだよ」


アラタも今の手応えに違和感をすぐ感じる。


「では…私からも」


行者の姿をしたなにかは切れた胴体も気にせず


背中から出てきた何かから大量の白い物を


飛ばしてきた。


アラタも鎌を前方で回転させてそれを捌く。


何か全てがおかしい。


行者が放った物は白い羽。しかも一度に500本


は放ってるのではないだろうか。


「うっ」


アラタが確実に捌いたと思われる羽の数本が


アラタの背中に刺さってる。


しかも…この羽…人の血を吸い込んでるようだ。


「やべぇな、なんだよ、こいつ」


不敵な笑みを見せる行者。胴体を切っても召さない。


そもそも…破魔矢自体に霊を浄化させる能力が


あるので、普通なら先手を取ったアラタの勝ち


なのだが、このチートななにかにはその破魔矢が


効かない。


「じゃあ、これならどうだ?」


アラタの鎌の首が真っ直ぐになり、一本の


巨大な破魔矢と化した。


「これ、放つの何十年ぶりだ…よ」


アラタの血色が良くない。


背中に刺さってる羽はもう全てが真っ赤に染まってる。


「行けっ、死人のドリルーーーっ!」



巨大な槍と化したアラタの鎌は見事行者の体中を


粉々に砕いた!






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